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会見・コメント

2026-01-24 10:49 追加

若き指揮官、アルテミス北海道・青島賢司監督「初勝利の時は僕自身も感情が溢れてしまいました」 V女子

アルテミス北海道・青島賢司監督インタビュー

V女子

アルテミス北海道が1歩、階段を上り始めている。

2023-24シーズンにVリーグに参入。V3(3部相当)でシーズン最終戦まで優勝を争い、結果は準優勝。一躍、その存在をバレーボールファンに知らしめた。

2024-25シーズンよりVリーグ(2部相当)に挑戦。チーム事情で選手・監督を総入れ替えして新たなステージにチャレンジしたが上位リーグの層は厚く、初年度は全く勝つことができなかった。

2年目の11月22日、1800人を超える入場者を記録したホームゲームの福岡ギラソール戦で待望のVリーグ初勝利を挙げた。
新年1月にはヴィアティン三重に勝利して2勝目。
フルセットにもつれる試合も多くなり、着実に実力を高めている。

2部リーグ初勝利を振り返って、若き指揮官・青島賢司監督は言う。

「本当に1勝が遠かったです。ハードワークを続けてきた選手たちが報われた瞬間だったと思います」

とは言うものの、一番喜びを表に出したのは青島監督だったかもしれない。
勝利の後、SNSには喜びのあまり涙する青島監督の写真がアップされていた。
カメラを持ったファンやチーム、それぞれがその劇的な姿を捉えていた。
中でも、渡邉優選手が投稿した1枚は特に印象的で、目頭を押さえた青島監督を選手たちが微笑みながら囲むというものだった。

写真のことを青島監督に問うと

「僕自身も感情が溢れてしまいました。でも、何で泣いたんだろう。あんまり覚えていなくて」

と照れながらその記念すべき時間を回顧してくれた。

「ようやくだけれども勝利できた。やってきたことは間違っていなかった。選手たちの確信に繋がりました」

それは青島監督自身の感想でもあるだろう。

「経験の浅い選手が多いチームです。こういう良い体験を積み重ねていくことで、より自信を持ってプレーできるようになると思います」

アルテミスが目指しているバレー、かつて北海道イエロースターズに所属し2022-23シーズンまでVリーガーでもあった青島監督が目指しているバレーとはどういうものなのだろうか。

「理想は4枚攻撃で仕掛けていくことですね。でも、今の選手の特徴を考えると必ずしもフィットするわけではありません。現実的には守りから入ることになります」

バレーボーラーとして思い描くスタイルはあるだろうが、指揮官としては自分の理想だけを追うわけにはいかない。
現実に合わせたベストを模索する必要がある。

「ミスを誘って外に打たせていく、しつこく繋いで相手のブロックの歪みを突く、今はそんな粘りのあるチームになることを目指しています」

確かにやりたいバレーはある。しかし、答えは一つではない。青島監督にはそんな思いもあるだろう。

「攻撃も1本で決めるのが全てではないと思っています。何本も攻め続ける中で勝負していく。スピードとリズムの変化からフィニッシュまでもっていく形が現実的ですね」

多くの新興チームが課題とすることだが、アルテミスもフルセットまで行ってそこから勝ち切れない試合が多い。
これまでなら「惜しいね、いい試合をしたね」で終わったかもしれないが、勝利を重ねた今はそこで満足するわけにはいかない。

アルテミスが接戦をものにしていくためには何が大切なのだろうか?

「徹底する力ですね。”ここは絶対上げよう”と言っていてもボールが落ちてしまう。中央ゾーンの守りを厚くしようとしたら外に切られる。そういう場面がまだ多くあります。セットの最初から最後まで、やろうとしていることを完徹できるか。今一番チームに求められていることです」

初勝利の翌週、軽井沢開催の東京サンビームズ戦では遠方から多くのファンが駆け付けた。

「支えてくださっている皆さんがユニフォームやグッズを身に付けて応援してくださいました。選手の大きな励みになりました」

東京戦は土日の両日がフルセットになった。敗れてもフルセットに到達したチームにはポイントが与えられる。

「アウェーでポイントが取れたのも、熱い応援があってこそだと思っています」

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