2015-04-02 19:58 追加
都澤凡夫先生を偲ぶ会
V男子 / 大学バレー 男子
中垣内祐一さん
先生は私の恩師ですから、彼の教えというのはその後のバレー人生にすごく大きな影響を与えてくれたと思いますし、彼の元だからこそ私はここまで競技者としてできたのかなと思います。きっと他だったら、そうはいかなかったんだろうなと思いますし、先生の指導は在学中には解らなかったけども、大人になってからいろんな事を振り返ったときに意図が解ってきた。もうすこし理解する力が僕にあったらもう少し良い選手だったんじゃないかなと思います。(殴られた事はよい思い出ですね。)
秋山央さん(筑波大学バレーボール部監督)
先生との思い出はあり過ぎてなんとも言えないんだけども、先生が亡くなって思うのは、バレーの指導の事だけじゃなくて……何でもないことなんですけど、いいですか。いつも昼ごはんに連れて行ってくれて、学食でいつもソフトクリーム二人で食べていて(笑)それが忘れられなくて。学生がいる中で「ソフトクリームちょっと買ってこいっ」って言われてパシリで買ってきて、いつも学食の前で学生がいるのに二人でソフトクリーム食べていたのがよく思い出す思い出。もうひとつは先生と最後に喋ったのは電話で、筑波が負けた後にいろいろ話した後で「なめられるなよ」って言われたのが最後の言葉で、それが一番思い出すことですかね。指導の仕方についてはあり過ぎて……よく思い出すのはその二つですね。
加藤陽一さん
生徒の長所を伸ばして短所をチームみんなでカバーしていく。そういう個人を尊重してくれる先生だった。
イタリアへ移籍することに対して、一番に背中を押してくれたのが都澤先生でしたし、自分が日本のバレー界でアウェイだったところを先生が応援してくれて決断できた。そのときの自分はその一押しで変れたんじゃないかなと。一番のターニングポイントだったと思います。
先生のともしてきたろうそくの火をこの場にいる人達はもらいましたし、その炎を大きくしていくというのが僕のやりたい事ですし、やらなきゃいけない事だと思うので、東京でオリンピックが行なわれる、その機会を生かしたい。その中で自分が経験してきたことをいろんな角度でバレー界に恩返しできればなと思います。
菊池孝一さん(つくばユナイテッドサンガイア監督)
サンガイアの始まる前の、僕が大学生の頃だったんですけど、僕は大学1年の時に父を亡くしていまして、先生が僕の父と同じくらいの歳だったので、先生が父親みたいな存在として厳しくも指導してくれたり、餅つきとか練習以外のところでは優しく接してくれて。本当に父親のような存在として感じていました。先生は偉大な方だったのでとても残念で仕方がありません。先生が立ち上げたサンガイアの監督ということで今シーズンからやっていますので先生の夢を叶えるために僕たち残った選手、監督がしっかりと結果を残せるように頑張ります。
朝長孝介さん
先生と自分の思い出で一番記憶に残っているのは、大学一年の冬に関さんというセッターが卒業して、セッターが自分だけになったんですね。それでカナダ遠征にいったんですが、まったくトスがちゃんと上げられなくて。先生に遠征終わったときに「おまえはもう使わん!」って言われて、すごいショックで。それから必死で、やらされる練習ではなく、自分から気を入れて練習するようにしました。翌年に新入生のセッターが入ってきて、リーグ途中までその子でいったんですけど、成績が低迷して、自分が出て、勝って、何とかレギュラーを勝ち取りました。あの先生の言葉を見返してやる! そう思って練習に励み、実現できたことはすごく思い出に残っています。たぶん、あのときの先生の本音だったんでしょうけどね。
すごいなと思ったところは、「無駄な汗をかくな」ってよく言われて、筑波の練習って基本単純なものが多いんですよね。だけど、同じ一つのプレイをするのでも、綺麗な線を描いて綺麗なフォームでやれと。やらされていやいや無駄な汗を流すんじゃないと。それは今でも、自分の生徒に言ってます。使わせてもらってますね。
永野健さん
バレーに対する熱意はすごかったんですけど、僕が一番共感を得たのはバレーだけじゃなくて、社会生活もそうですし、人間としてのあり方というのを先生からは教わったので、そこは今の自分の原点でもあるのかなと思っています。
石島雄介さん
先生との思い出はひとつひとつが記憶に残っています。特に、「汗は人を裏切らない」という名言があり、僕も座右の銘にしているんですけど、やはり、「やるからにはしっかりと目標を持ってひとつのことに打ち込んでいかなければならないよ」ということ、そして、(スポーツをする上で)科学的なことだけでなく、非科学的なことも必要だということ…すべてが勉強になりました。僕がプレーをする上でも、先生のおっしゃっていたこと、ひとつひとつを今も思い出しながらやっているし、すべてのことを生かしながらプレーを続けています。
―非科学的なことというのは具体的にはどのような部分でしょうか?
「なんでこんな練習するのかな?」とか「これって必要あるのかな?」とか、「こんなんで勝てるのかな?」とか…。そういう練習を最初は非日常的だし、非科学的な部分が多いと思っていたけど、やはり勝負を決めるときというのは、こうした練習のひとつひとつが重要になってくる。僕はそういう部分を見通していたという意味でも、先生のことをとても尊敬していました。
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