2015-09-29 08:56 追加
ボヨビッチによる全日本男子への提言 第3回
全日本男子チーム改善への提言
Others / 全日本代表 男子
勝利のための全日本男子バレーチームの改善方法
私は最初の投稿で、身体的に優った相手と全日本チームがどう戦うべきかを書いた。
適切なバレーボールシステムを活用すること、チームの不利になるようなことから離れ強みを作ること、についてだった。それは「効果的なバレーボール」に対して「パワーバレーボール」。この記事では効率の良いプレイについて細かい洞察と、可能な実施方法の説明を提示するようにする。
それはどんな技術と戦術を示しているのか。
攻撃 | |
サーブ | 精密で正確なフローターサーブをもっと利用する。サーブミスを減らす。 |
セット | アタックの際、様々な交差を利用する。バックとサイドへの早いセット。 |
アタック | 長いスパイクコース、サイドブロッカーのブロックアウト、リバウンドを利用する。スパイクミスを減らす。 |
●私はサーブとセットを攻撃分野に配置する。
なぜなら私の意見は、バレーボールの攻撃は不利なシチュエーションへ相手チームを導く全ての要素を伴うということだから。
守備 | |
ブロック | ブロックテクニックの向上、ブロックアウトの状況を減らす。 |
サーブレセプション | 考えうる限り高い質に向上させる。セッターへのレセプション返球率を増加させる。 |
ブロックフォロー | 正確な位置に就く。コートの後側をカバーする。 |
ディグ | 日本のナショナルチームは過去のものとして、上質のディグ技術と区別する。 |
表の中で軽く触れた考えの全てを考慮に入れると、大きな選手は必要ではない。しかし、熟練した選手を必要とする。身体面は自然の問題であり、少しあるか、全くない。技術は主として良い練習の問題であり、優れた監督はその違いを作るべく多くのことをやることができる。
より熟練した選手を手に入れるために3つの方法がある
●バレーボールをプレイするためにより才能のある子供たちを集めること
●練習過程において子供たちに必要とされた技術を向上させること
●その両方
どうやって?
(1)同じ目的を持つこと
日本には一般的に日本バレーへ大きな影響と効果をもったいくつかの組織と協会が存在する。私たちは日本バレーボール協会(JVA)があり、それは全日本チームを運営している。彼らの目的はチームが望ましい結果に到達することを可能にすること、最良の状態を作ること。また、VMSを計画し、実施し、調整し、運営することに責任がある。VMSとは地域の協会、大学やジュニアチームの大会、アマチュアスポーツのシステムなどである。他の目的として、JVAはまた、男子バレーのひとつの目的、2020年の東京五輪のメダル獲得に励む。
それから日本のリーグ試合を催すVリーグ機構がある。それはJVAとは分かれており、その意味ではそれらは違った存在目的を持っている。Vリーグ機構は試合の観客数を増加させ彼らの収益を上げるために、バレーボールのイベントを推進させたい。彼らの目的は日本のナショナルチームとは決して関連していない。当然ながらそれらはリーグのスケジュールとナショナルチームの日程と同時に動いている。なぜならナショナルチームの100%はVリーグでプレイしている。従って、もし、彼らが試合に参加しなかったら、ファンにとっては興味が少ないだろう。しかし、JVAとVリーグはこの場合において共同であり、遥かに少ない。
また、彼らの社会的事業の部分とし所有している企業が存在する。チームは運営する企業に特に財政的に、組織的に依存している。日本人選手の殆どは企業の社員でそれ故に、アマチュア選手だ。特典は仕事の保証、安定、また、とても高いチームへの忠誠心がある。チームの目的は企業の残りの社員を奮い立たせること。そのようにする最良な方法はVリーグチャンピオンになることである。そしてそれはバレーボールチームを所有し支援するために会社を運ぶ。
加えて大きく直接的に日本のVMSに影響を及ぼす3つの組織がある。また全スポーツの国際的方針を総合的に課せ実行する日本政府、文部科学省もあり、また選手とファンがいる。
確かに全てのグループは努力するための目的を持っている。
私の意見では全日本男子の持続可能な発展に到達するためにやらなければならない最初の段階は、日本のVMSの全ての要因の目標と目的を調整することである。
(2)変化すること
もし全ての要素が同じ目的に同意したら、現在のVMSからお互いに同時進行される新しいやり方へと変化を導くだろう。このやり方は中期から長期間に及ぶ課題である。
変化の期間はこれらを必要とする。
改新的な的な変化について前向きな公共の意見を獲得するために、国際的な課題としてその目的を推進する日本政府。
チームが新しい「効果的なバレーボール」のプレイスタイルを習得するためその仕事の全てをこなすことができる知識と個性(以前の投稿で説明した)を持った特徴のある監督を雇用するJVA.ナショナルチームとVリーグ、大学高校チームの監督間のより良いコミュニケーションと調整。
正しいやり方で若いうちからナショナルチームの選手候補を育てることはさほど重要ではない。もし彼らが大学やVリーグのチームで「パワーバレー」をプレーしているなら、その時、ナショナルチームで「効果的なバレー」を実施するのに役に立たない。
チームの成功だけでなくナショナルチームの候補選手にも意欲を起こさせ、報酬を与える(例えばボーナス収入など)企業。
選手の疲労と怪我の予防を考慮した上でスケジュールを組み催すVリーグ。リーグの準決勝、決勝を再編成すること。もっと競争的になること。実際のチームの質を引き立たせること…など。
(3)子供たちを惹きつけること
子供達を惹きつけ、スポーツに興味を持たせるための、たくさんの可能性のある方法がある。しかし、私が2、3年間学び調査しているひとつの方法を紹介したい。それは行動心理学と学習の形態模型に依存したものだ。
この方法の基本では、「練習からどのようにしてバレーボール選手が特定の意欲的、社会的、感情的特徴を得るか」ということを説明する。これらの形質は前向きな個性として、たいていよく考えられている。それはバレーボールをプレイすることは前向きな性格を持った、社会的に裕福で感情的に適切な人へと成長させるよう子供達に道を教えることを意味する。
最近の研究は、若いうちにバレーボールをすることは認知療法に影響する脳のシナプス(神経伝達)の開発に大きな影響を与えることが示されている。私の次の投稿のいくつかでこの問題について詳しく示すつもりだ。
子供たちがバレーをすることを選んだとき彼らが得ることができる利点の一つとして、定期的に進化するそれらの可能性を高めていくことを目的としている。願わくばバレー選手の数を増やしそして最後には競技の質を高める。
バレーボールにおいて、より多くの子供たちを参加せることが重要なのはなぜか?それはより多くの選手はより良い選択のために、より多くの可能性があることを意味するからだ。より多くの才能ある選手が生み出されることを意味する。より多くの競争力と質の拡大を意味する。より高い人気を意味する。最後には増加傾向によってバレーボールの質が伸びる。
* もちろん、触れてきた全ての段階全てがとても重要であり、全日本男子バレー高い質に到達するためには必要である。しかし、それらは実現すべき成功の土台でしかない。実際に成功するためのカギは監督、アシスタント、アドバイザーである。このプレイスタイルに合う正しい選手を選ぶこと、選手の技術を伸ばすために特定の訓練を立案すること、選手に意欲を起こさせ集中を持続させること、もし間違いを正す必要があれば結果を評価すること…など。
要約すると、私の解決策は、
VMSの変化 + (専門家のグループ) = ナショナルチームの成功
デヤン・ボヨビッチ(元セルビア代表:東レ・アローズ)
*この文章はボヨビッチ氏の許可を得て掲載しています。翻訳についての詳細はご対応いたしかねます。
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