2015-10-08 17:47 追加
リーグ奪還、3冠狙う! 新主将は千々木 堺ブレイザーズ
15/16シーズン記者会見
SV男子
堺ブレイザーズは10月7日、堺市役所で2015/16シーズンの記者会見を開いた。昨シーズン、堺ブレイザーズはリーグ4位、天皇杯と黒鷲旗もベスト4と無冠に終わった。3シーズン振りのリーグ優勝を狙うチームは、今年12月5日に市民クラブ15周年を迎える。田中幹保部長、印東玄弥監督、選手7人(新主将の千々木駿介、副将の内藤和也、松本慶彦、石島雄介、出耒田敬、佐川翔、松岡祐太)が会見に出席し、新シーズンへの意気込みを語った。
松本、石島、井上がプレイングコーチ
新シーズンの体制で特徴的なのは、松本、石島、井上裕介がプレイングコーチに就任したこと。印東監督は「彼らは長い間ブレイザーズを支えて来た中心選手で、豊富な国際経験や人望もある。プレイングコーチになって更に前進した形で(チームの強化に)携わってもらいたいという願いをこめた。ただし、彼らも探究心が強くて選手としての拘りがある。まずは選手としてのパフォーマンスをあげることを第一に、私がスタッフに伝える方針を若い選手へ噛み砕いて伝えていって欲しい」と3選手をプレイングコーチにした狙いを明かした。
就任した石島は「僕個人としてはまだ選手として自分も伸びていきたい」と正直に選手としての強い思いを見せつつ、「ティーチングと違って、コーチングというのは教えるというよりは選手と一緒になって良いチームを作っていくと思います」と初の役割を咀嚼していた。また、松本も同じく「まずプレイヤーを第一に考えて、それプラス、監督の考えや選手側の考えを一つに上手くまとめる様な役割をやっていきたい」と話した。新しい試みがチーム全体にどう影響するのかも今シーズンの見所になるかもしれない。
昨シーズンの堺ブレイザーズは、リーグのスタートダッシュに失敗し、8勝13敗の6位ギリギリでファイナル6に滑り込んだあとファイナル6で健闘し、最終的に4位でシーズンを終えた。印東監督は「昨シーズンの序盤は、どちらに転んでもおかしくない状況が良く無い状況に転んだ。選手の力量や私自身も久しぶりの日本のリーグで迷いではないが、勝つためにやり抜くという部分とチームを強くなっていく部分で両立、バランスが取りきれなかったという反省があった」と振り返り、「勝てなかった試合、優勝したチームとの差を数値化した。数%の差が勝敗を分けると選手に理解させた上で強化に取り組んだ。また、ビーチバレーを取り入れたり、近畿総合でリーグでフル出場してない選手にもフル出場して経験を積ませたり、チームを呼んだり、遠征に出たり、最初から勝ちに拘れるチームになってきたのではないか」と話した。
主将は今シーズンから、千々木が就任した。印東監督は「千々木の潜在能力は日本代表を担うだけのものを持っているとことや、また大学時代もキャプテンを勤めてリーダーシップの経験があるというのも知っていた。下は23歳から上は34歳という年齢層の中間の部分になるところで選手達の橋渡しになれる適任じゃないかと任命した」と期待を寄せた。一方の千々木は「最初は驚きました。コミュニケーション等、チームが円滑にまわるように選手、スタッフ両方ともやりやすいように頑張っていきたい。2シーズン遠ざかっているリーグの奪回を一番の目標に、天皇杯、黒鷲旗も穫って3冠を狙いたい」と新主将としてチームを引っ張っていく。
和歌山で初のホームゲーム
堺ブレイザーズは、前身は八幡製鉄所のバレーボール部として福岡県八幡市(現・北九州市)で1939年に創設した。その後、1969年に大阪府堺市へ移転し、2000年から市民クラブとして活動している。今年12月5日に15周年を向かえ、この日の会見後には堺市役所前でシーズン直前15周年記念イベントを実施して、ファン、堺市民やスポンサーらと交流した。また、今シーズンは堺や北九州だけでなく、和歌山で初のホームゲームを開催する。来シーズン以降も同地で開催する。(大塚)
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