2016-11-30 17:29 追加
「決めたいとき絶対に決める」そんな存在になりたい 田中瑞稀(JT)インタビュー
田中瑞稀インタビュー
SV女子
国内リーグ発足から50年となる2016/17シーズン、3季ぶりにV・プレミアリーグに戻ってきたJTマーヴェラス。今年(2016年)日本代表に初めて選ばれ、JTのエースとして「日本一」を目指す田中瑞稀選手に、全日本で感じたこと、リーグへの意気込みなどをうかがいました。
──V・プレミアリーグが開幕して1レグが終わりました。手応えはいかがですか?
負けている試合は、自分たちがやるべきことをやれずに終わっているという感じで。どこかのチームがすごく強いということもない、自分たちがしっかりやれば負けずに戦えると思いました。リーグを戦いながら伸びていけると思います。
──瑞稀選手個人としてはどうですか?
決めたいところで決める、6、7割はできてきているかなと思います。
──一番力を入れているのはどういうところですか?
今シーズンだけではなく、バレーをやってきた中で「決めなきゃいけないところで決める」というのをずっと課題にしてきましたし、やらなきゃいけないことだと思っているので、そこをベースとして。大事なときに頼られる、レフトが多くなってくると思うので、そこで決めないとチームは苦しいから。「この人に頼ったら絶対決めてくれる」みたいな存在になりたいです。
──パスヒッターはトータル的に頑張らなければならないポジションですね?
そうですね。でも今季はパス(サーブレシーブ)の負担を少し減らしてもらっているので、よけいに攻撃で決めなきゃっていう思いがあります。
──チームの中での役割としてはどんなふうに頑張ろうと思っていますか?
ずっと試合に出させてもらっているし、もう3年目だし、コートの中でも中心にならなきゃいけない存在だと思うので、引っ張っていくというか……でも口で言ったりするのは苦手なタイプでなかなか言えないので、プレーで引っ張っていけたらと思っています。
──それでも頑張って言おうとしていますよね?
みんなでミーティングをするときなど、やっぱり思ったことは伝えなきゃ相手もわかってくれないと思うし、自分がどう考えているかもわかってほしいので、できるだけ言うように努力しています。
──なかなか言いにくいのは遠慮しちゃうのかな?
たぶん、そういうのがダメなところだと思うんですけど、相手がどう思うかなとか考えちゃったり……。でもみんなそういうのはあると思いますが、そこで言える人にならないとその人のためにもならないと思うから。それが私の目標です。
──チームとしての課題は?
全体的に、パスもトスもアタックも精度やレベルを上げたいです。この人はできていてもこの人はできていないとかではなく、一人ひとり、全体的にレベルアップしないと強いチームにならないと思うから。その人だけが頑張るではなくて一人ひとりができていないことをちゃんと理解して技術や精神的な部分も上げていかないと。
──「メンタルは吉原監督になってかなり鍛えられた」と話していましたね。やっぱり強くなってきましたか?
そうですね。でも強くはなっていると思いますが、まだ一人ひとりみんなが「私がやらなきゃ」という気持ちに達しているかというと、そうでない気がします。コートに入る6、7人だけが「私がやる」っていう感じではダメだと思う。誰が出ても「じゃあ私がここは決めるから」「このチーム引っ張っていく」っていう気持ちになったらいいなと思います。誰かに頼って、みたいになってしまうとやっぱり……。
──吉原監督によく言われていることは?
いつも言われるのは「覚悟を決めてきなさい」「ほんとに日本一を獲る気はあるのか」と。「日本一獲れればいいな」って感じではダメだと思う。絶対に獲るっていう強い気持ちがないと、ちょっとできたことで満足してしまうから。
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