全日本バレー、Vリーグ、大学バレー、高校バレーの最新情報をお届けするバレーボールWebマガジン|バレーボールマガジン


バレーボールマガジン>ゲームレポート>データで振り返る、V・プレミアリーグ男子2レグ 栗山(FC東京)が断トツのあの数字とは

ゲームレポート

2017-01-12 17:30 追加

データで振り返る、V・プレミアリーグ男子2レグ 栗山(FC東京)が断トツのあの数字とは

2レグの振り返り

V1リーグ 男子

レギュラーラウンドも2レグが終了し、上位の順位争いは混迷してきました。2レグ終了した時点での、全打数に占めるミドルブロッカーの打数と、バックアタックの打数、参考資料としてチーム別アタック決定率と、個人別アタック決定率を見比べてみましょう。

 

全打数に占めるMB打数の割合(2レグ終了時)

1位 東レ 19.2%

2位 FC東京 19%

3位 堺 16.6%

4位 豊田合成 16.13%

5位 ジェイテクト 16.06%

6位 サントリー 14.8%

7位 JT 14.4%

8位 パナソニック 13.6%

 

チーム成績では首位のパナソニック、なんと最下位です。

 

セット当たりのMB打数 (2レグ終了時点)

打数多い順に記載

・3本以上

栗山

・2.5以上3本未満

富松,李,廣瀬

・2以上2.5本未満

松本,塩田,近,出耒田,山内,中島,傳田

・2本未満

鈴木,筧本,衛藤,金丸,白澤

 

FC東京の栗山選手の打数が飛び抜けていますね。決定率も高く、素晴らしい働きです。

 

1セットあたりのバックアタック打数(2レグ終了時)

1位 サントリー 7.5本

2位 東レ 7.1本

3位 堺 6.7本

4位 豊田合成 6.4本

5位 FC東京 5.9本

6位 JT 5.8本

7位 ジェイテクト 5.4本

8位 パナソニック 4.4本

 

チーム別アタック決定率

1位 パナソニックパンサーズ      54.1

2位 豊田合成トレフェルサ         51.4

3位 東レアローズ          49.8

4位 サントリーサンバーズ         48.8

5位 ジェイテクトSTINGS         48.4

6位 FC東京     47.8

7位 JTサンダーズ        145.9

8位 堺ブレイザーズ      45.3

*Vリーグ公式サイトより引用

 

個人別アタック決定率

1位 栗山 英之 FC東京 63.4

2位 清水 邦広パナソニック      55.0

3位 ミハウ クビアク    パナソニック      54.5

4位 イゴール オムルチェン       豊田合成             53.2

5位 福澤 達哉パナソニック      52.9

6位 カジースキ マテイジェイテクト      51.8

7位 ジョルジェフ ニコラ           東レ       150.6

8位 エスコバル ヤドリアン       サントリー          49.2

9位 柳田 将洋サントリー          47.6

10位 ウォレス マルティンス     堺          47.0

11位 ルブリッチ ドラジェン      JT          46.8

12位 ペピチ ミラン      FC東京 46.4

13位 米山 裕太             東レ       46.1

14位 高橋 和人             ジェイテクト      45.0

15位 手塚 大   FC東京 44.9

16位 高松 卓矢           豊田合成             44.8

17位 鈴木 悠二             東レ       44.4

18位 古田 史郎             ジェイテクト      44.2

19位 藤中 謙也             サントリー          43.3

20位 八子 大輔             JT          42.9

21位 越川 優   JT          14          40.3

22位 石島 雄介             堺          35.9

アタック決定率(%)=得点÷打数×100

規定:出場セット数×3本以上の打数

*    Vリーグ公式サイトより引用

 

これらをざっと見て言えること。パナソニックは、バックアタックもMB打数も少ないのにアタック決定率1位。清水・福澤・クビアクの上位3名が効いていますが、現在清水・福澤の2名が試合に出られない状態ということで、それがどう響くか。コンディションが整うファイナル6には、しっかり照準合わせてきそうです。

FC東京は奥村の出場でMB打数が更に増えそう。和中がほぼ守備(レセプション受け数が頭抜けてる)、手塚が攻撃と、役割分担がはっきりしていて、ペピチの決定率が上がらない分を真ん中で補っている感もあります。

サントリーのバックアタック本数1位は、クビアク、カジースキも含めたWSで、一番セット辺りの打数が多い柳田が効いていると思われます。

東レのMB打数、マークされて落ちるのではと予想されましたが、意外に減りませんでした。決定率はかなり落ちてるのですが、それでも減らさないあたりにこだわりを感じます。ミスしても真ん中に上げ続ける姿勢は、他にはないセッター藤井のカラー。

 

いかがでしたでしょうか。試合を数字で振り返ってみることも、なかなかおもしろいと思っていただければ幸いです。

文責:前川扇

 

>> ゲームレポートのページ一覧へ戻る

同じカテゴリの最近の記事

コメント

Sorry, the comment form is closed at this time.

トラックバック