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ゲームレポート

2017-11-09 08:30 追加

ついに石川祐希も出場! イタリア・セリエA1 2017/18シーズンのラティーナや強豪チームの紹介

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ラティーナ2017‐18シーズンのメンバー

イタリアリーグ・セリエA1第4節ラティーナ対チビタノーバは、わずか3セットで決着がつきました。勝利したのは昨季の王者チビタノーバ、ではなくラティーナ。第3セットこそデュースに持ち込まれもつれる展開となりましたが、1,2セットはラティーナがほぼリードする展開でセットを連取。見事なストレートでの勝利を収め今シーズン早くも番狂わせが起こっています。

このチビタノーバ戦で出場機会はありませんでしたが、ラティーナには昨季に続き石川祐希選手が在籍。しかしシーズンが変わればチームが変わったかのように選手の出入りが激しいセリエ、ラティーナも選手獲得に力を入れ、昨季からスタメンが大きく変わっています。何と言っても注目は、5年ぶりにセリエに復活したサイドのサバーニ(元イタリア代表)。中国、カタール、トルコなどアジアで経験を積んだ彼は35歳となる今季、ラティーナの大黒柱としてチームを牽引。このかつての古巣チビタノーバ戦ではサービスエース4本を算出し、文句なしのMVPとなりました。
さらに攻撃に加え守備も強化、リベロにはUSA代表のエリック・ショージを獲得しています。レセプション、ディグを固めたチームは、セッターのソッティーレ(イタリア)からの攻撃の幅も広がり、多彩なパフォーマンスを披露。4季ぶりにチームへ戻ってきたセルビアのオポジット、スタロビッチ(セルビア)はソッティーレのとの慣れた対角で、すでに信頼関係が見て取れるほど。もちろん昨季に引き続き攻撃の要となっているサイドのマルオッティ(イタリア)もソッティーレの信頼は絶大で、ラティーナで居場所を獲得し自信を付けた彼は、今季さらに安定感が出ているといっても過言ではありません。

このマルオッティ、サバーニとスタメンを争うことになる石川選手ですが、外国人枠(コート上に3人のイタリア選手が必須)の条件もあり、厳しいシーズンとなる模様。しかし、ブロックのいいイタリア人ミドルブロッカー、ロッシとギット対角がスタメンを獲得している今、コートに立つ可能性は大いにあります。フランスのミドルブロッカー、ルゴフとも外国人枠を争うことになるため、控えに甘んじている彼の状態も石川選手の出場を待ち望むファンにとっては、気にしておくべきところかもしれません。

因縁の対決チビタノーバ対モデナはチビタノーバの勝利

ラティーナ戦こそミスが目立ち、昨季のような完璧ともいえるブロックシステムが見られなかったチビタノーバですが、かつての強さは健在。ここまで5戦中4戦は、毎試合しっかり3ポイントずつを獲得し(3‐0、3‐1で勝利)上位に位置しています。しかしながらサイドにサンダー(USA)を獲得したことで、今季もイタリア人枠の問題に苦しむチビタノーバ。昨季に引き続きセッター:クリステンソン(USA)、オポジット:ソコロフ(ブルガリア)、リベロ:グルベニコフ(フランス)。ミドルブロッカー:スタンコビッチ(セルビア)、この錚々たるメンバーをコート上で同時に使えないというもどかしさをどう解決するか、今季もここが鍵となるでしょう。「ブレンジーニ・マジック」とも言わせた敏腕監督ブレンジーニ(イタリア代表監督)が去ったことも影響がありそうです。

2シーズン前、コッパイタリア(イタリア杯)とリーグと2冠を達成したモデナは、セッターにブルーノ(ブラジル)を呼び戻し、奪還に闘志を燃やしています。監督にはトレントの黄金時代を築いたストチェフ(ブルガリア)を迎え、ウヌラウト(スロヴェニア)やサッビ(イタリア)と新しい選手も獲得。ヌガペット(フランス)、ホルト(USA)、ロッシーニ(イタリア)と共に昨シーズンの屈辱を果たすため順調に階段を上り続けていたところでしたが、11月5日第6節にして初黒星。昨季の王者チビタノーバには3ポイントを献上してしまいました。

デルモンテスーパーコッパで遂に優勝したペルージャ

6戦が終わりここまで全勝をキープしているチームはペルージャのみ。ここ数年、4強には必ず食い込むものの、トップに上り詰めることのできなかったペルージャはついに本気に出ました。リベロにコラチ(イタリア)を迎え弱かったレセプションを強化。昨季からサイドへとコンバートしたザイツェフ(イタリア)がこの夏ナショナルチームでの活動を離れ、チームの練習へ早々に合流できたのも守備力やチーム力を高めるには好都合でした。昨季の後半、怪我で離脱していたラッセルとのサイド対角に、ポドラスチャニン(セルビア)とアンザニ(イタリア)のミドルブロッカー陣、そして得点ランキング常に上位をマークするアタナシエビッチ(セルビア)と完璧に揃った攻撃力を、デセッコ(アルゼンチン)の頭脳によって自由自在に展開。シーズン前のスーパーコッパ(昨季4勝によるトーナメント大会)ではチビタノーバを倒し堂々の優勝、間違いなくここが今季の大本命となりそうです。

そんなペルージャにコラチを奪われたトレントは今季苦戦中。ベットーリ(イタリア)とコバチェビッチ(セルビア)、ジンジェル(オーストラリア)を獲得し、ジャネッリ(イタリア)やランザ(イタリア)とともに新シーズンを奮闘するも、ここまで2勝4敗とかつてにない不振な成績を収めています。しかし、シーズン進むにつれチーム力が備わっていく後半には、予想外の進化が見られることも往々にしてあるセリエA1。また、若いながら実力を備えた選手の多いトレントには秘めた可能性を大いに感じます。
ファイナルを含めると5月まで続く長いこのシーズン、トレントをはじめ全チームに挽回のチャンスがゴロゴロ。ここからは強豪同士注目の対戦も続き、つぶし合いも見どころとなるでしょう。

また11月5日(日)第6節ではついに、石川選手も途中出場でコートイン。惜しくも勝利には至りませんでしたが2本のブロックでチームに貢献し、ここからの活躍に期待が寄せられます。世界のバレーファンを魅了し続けているセリエA1、グラチャンのイタリアチーム来日によってイタリアファンも急増中。今や日本人バレーファンにとってセリエはVリーグと並び注目のリーグといっても過言ではないようです。

文:宮崎治美
写真:セリエA

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