2019-10-18 17:00 追加
日本代表主将・柳田将洋がドイツ出発前に会見「プレーを一昨年の自分のイメージに近づけ、それ以上に引き上げて、五輪に向けてアピールしたい」
柳田将洋 ドイツ出発前記者会見
Others / 全日本代表 男子
10月17日、日本代表男子チームの主将、柳田将洋(ユナイテッド・バレーズ)がドイツリーグ参戦を前に都内で記者会見を行った。コメントと質疑応答の内容は以下の通り。
柳田:この度は足を運んでいただいてありがとうございます。
日本代表での活動が終わり、これから個人的なクラブのシーズンに入っていくのですが、引き続き今回の代表のシーズンの結果を踏まえて、 個人でしっかりレベルアップしていけるように海外でも精進をしていきたいというふうに思っています。
――これからドイツに出発するということですが、その前に今回のワールドカップを改めて振り返っていかがですか?
柳田:メダルを求めていた中で結果は届かなかったので、チーム全員が悔しい思いをしています。だからこそ解散する時も「全員でまた強くなって集まろう」 と話をしたので、その中の一人として、またキャプテンとして、それをいちばん責任をもって感じなければならないですし、このドイツのシーズンでまたしっかりレベルアップをしたいと思っています。
―― 今回の大会を通して、柳田さんご自身としてはどのような大会になりましたか?
柳田: このシーズンの初めから少し難しい時間が続いてはいたのですが、最終的にコートに立つ時間も徐々に増えてはいたので、それはこれからのことを踏まえてよかったかなというふうに思います。チームとしてもしっかり一つの方向を向いて戦い続けられたということはキャプテンをやっている身として、次に繋がるチームになってきていると感じています。 成熟度という意味でも高まってきてはいるので、 来年オリンピックが控えていますが、そこに向けてもう1回ギアを上げられるというか、そういったものを得ることができたと思っています。
―― シーズンが始まる時から、サーブレシーブを強化していきたいというお話でしたが、世界と対峙する中でどのような感触を得られていますか?
柳田:もちろんこれはずっと変わらない課題として挙げているので、引き続きその強化は集中して行っていきたいと思います。あとはコンディションの面で帰ってくる時に今シーズンのスタートのようなことにならないように注意をして、突発的なところは仕方がないと思いますけど、自分でできることはたくさんあると思うので…。代表を離れて個人で調整をしたりとか、コントロールする部分も増えるのですが、そこをしっかり乗り越えてまた戻ってきたいと思っています。
――2度目のドイツ、今回はユナイテッド・バレーズというチームですが、このチームに決めた最大の理由を改めて教えてください。
柳田:ヨーロッパ チャンピオンズリーグに出られるということが僕としては魅力的でした。あとはユナイテッド・バレーズがドイツで上位にいる可能性が高いチームだったので、練習の中から質の高いバレーができると思っています。先ほども言いましたように、リーグに出て、より高いレベルのチームと対戦することができるというのは、目の前に迫っているオリンピックについて考えるためにもとても重要な時間になると思っています。
―― 今回、日本代表で挙がった課題を踏まえて、このドイツでのリーグはどんなシーズンにしたいですか?
柳田: 個人的にはこのシーズンは、最終的にプレ―する時間が増えてはいたのですが、もちろんまだまだプレーの質が高いとはいえなかったので、そのプレーの質を自分の考えているイメージにどんどん近づけられるようにはしたいと思っています。また、このクラブのシーズンは代表のことを考えてはいますけど、自分自身も個人の価値をどのくらい引き上げられるかの戦いでもあるので、コートの中に立つというアピールだったりとか、コートに立った時にどのくらい目標に到達するかという突き詰めをしっかり忘れないようにしたいと思います。
――ユナイテッド・バレーズでの最大の目標を教えてください。
柳田: やはり上位でプレーし続けているクラブなので、その中で上位に自分の力で引き込みたいと思いますし、ヨーロッパで他のクラブと戦う時に結果を出していければクラブの価値が高まり、それに伴って自分の価値も上がってくると思うので。
日本代表の時には正直、どうしたらチームが勝っていくかということにいちばんフォーカスをして、コートに立っている時もそうでない時も動いていましたが、これからは自分自身の戦いなので、そこだけにフォーカスをして自分の成長と、結果と、そこに向かって集中していけるようにしたいと思います。
―― 今回のワールドカップ、あるいはユナイテッド・バレーズで勝ち癖をつける、勝ちを積み重ねていくというのは、来年の東京オリンピックに生きると思いますか?
柳田: もちろんそうですね。勝ち癖というか、勝っていいイメージをつけていくというのは本当にいいことだと思いますし、このワールドカップの8勝という数字は間違いなく自信に繋がっているので、そこから僕もしっかりこの結果を海外に持って行って、自分の力に変えていけるようにしたいと思います。

写真:FIVB
同じカテゴリの最近の記事
- NECレッドロケッツ川崎・シッソ、ジア、そして伊藤花音「大切なのはオープンな関係」 SV女子 [SV女子] / 2025.10.21
- 群馬グリーンウイングス・髙相みな実主将「日本一のアウトサイドヒッターになりたい」、仁井田桃子「私たちはまだ未完成。ここからの群馬に期待してください」 SV女子 [SV女子] / 2025.10.19
- NECレッドロケッツ川崎・佐藤淑乃「プレーのフォーカスを個人からチームへ」 SV女子 [SV女子] / 2025.10.18
- PFUブルーキャッツ石川かほく・細沼綾主将「今季は自分のプレーを。スパイクの決定打を増やす」、松井珠己「海外でコミュニケーションを考えた」、川添美優「ディフェンスでより貢献を」 SV女子 [SV女子] / 2025.10.14
- 埼玉上尾メディックス・黒後愛「岩澤実育から気配りを感じます(笑)」、内瀬戸真実主将「バレーボールを楽しみたい」 SV女子 [SV女子] / 2025.10.12
コメント
Sorry, the comment form is closed at this time.