2020-01-31 12:22 追加
JT・小幡真子「昨年のファイナル3の負けをいつも心の片隅に置いていた」、岡山・宮下遥「1本をとり切る強さが足らなかった」
SV女子
■JTマーヴェラス
●小幡真子主将
優勝することができて、今はホッとしているというか、嬉しい気持ちでいっぱいです。去年のファイナル3の悔しい負け方というのを、ずっと自分の心の片隅のどこかに置いておいて、1年間過ごしてきました。どんないい試合をしても、どんな負け方をしても、ずっと自分の頭の中には常にあの試合があって、「もうあんな思いはしたくない」という気持ちで強い覚悟を持って臨んだシーズンでした。 その結果、こういう最高の形で終われたことが自分にとってはすごく嬉しいことですし、みんなのおかげですが、リベロ賞をいただけたことも嬉しく思います。
また、トモさん(吉原知子監督)に初めての監督賞を受賞させてあげられたことが嬉しいです。
●芥川愛加選手
前回の優勝から長い年月がかかってやっとまた優勝することができ、本当に嬉しく思っています。 その長い年月の中では、チャレンジマッチで降格して、なかなかプレミアリーグ(当時)に戻ってこれない時期だったりとか、自分自身のことでいえばケガが多く、なかなかチームに貢献できない日々が続いたりといったことがありました。それから一昨年、昨年とファイナルであと一歩届かずに優勝できなかったりと、いろいろなことがあって迎えた今シーズンでした。今季はみんなが同じ目的を持って臨み、最後は優勝という結果が出て、みんなの頑張りのおかげだと思っています。
優勝できたのは、スタッフの方や会社の方、そしてチームメイトが全力で私たちをサポートしてくれたり、つらい時も苦しい時も一緒に、最後まで諦めずに戦い続けてくれたからこその結果だと思うので、本当に優勝できて嬉しいです。
●林琴奈選手
今日は優勝できて嬉しい気持ちもありますが、今日の試合は苦しい場面の多い試合でした。そういう時に自分が思い浮かべたのは、ユニフォームを着ることができなかった選手たちのことです。途中、苦しかったのですが、その人たちの分まで絶対にしっかり勝ち切りたいという気持ちを持ち、立て直すことができました。今日はコートに入っている選手だけではなく、全員で獲った日本一だと思うので、すごくいい経験ができたと思います。
芥川選手もおっしゃっていたように、去年悔しい思いをしてから全員が日本一を獲りたいという目的を持って、しっかり一日一日を無駄にせずやってきたので、その成果が出て、嬉しかったです。
●籾井あき選手
JTマーヴェラスというチームの一員として優勝できたことを嬉しく思っています。この試合は苦しい場面が多かったのですが、そういう時に自分やチームメイトがいちばんに頭に置いているのは「勝つ」ということだったので、そこから立て直すことができて勝てた試合だったと思います。
●吉原知子監督
本当に勝ってよかったなという感じです(笑)
――一昨年の決勝の時は選手たちが緊張していたとおっしゃっていましたが、今回は雰囲気に呑まれず、緊張せずにプレーできていたのでは?
吉原:昨日も今日も緊張はしていたと思いますが、いい意味での緊張とあがってしまって何もできなくなるというのは全く違います。以前の時はあがってしまって、自分たちが何をしているのかわからない、何もしないまま終わってしまったみたいな感じでした。でも、今回はそういった経験もしていましたし、負けたら終わりの一発勝負というトーナメント式だったので、どのチームもすごいプレッシャーの中で戦っていたと思います。そういう中で緊張はしていましたが、いい緊張感でこの2戦はやれたかなと思います。
――3セット目を落とした後の4セット目以降、選手たちに攻めていこうという意識が強くなったように見受けられましたが…?
吉原:サーブレシーブアタックは非常に良かったのですが、トランジションの方の決定率が悪く、なかなかブレイクできないままバタバタして、自分たちで焦ってしまいました。岡山さんが非常にいいレシーブをしていて、短い期間でレシーブシフトなど、きちんと準備をされてきたことを感じましたし、こういう試合になるのは覚悟のうえで入りましたが、いざ劣勢になるとなかなか修正が遅く、3セット目の後半は殆ど自分たちのミスでした。相手もそうさせるような作戦できましたし、私たちもそれにはまってしまった感じだったので、なかなか難しかったのですが、最後は何とかトランジションの方で決定率を上げることができたのでよかったです。
――ドルーズ選手のシーズン通しての評価を教えてください。
吉原:彼女は自分のプレーが素晴らしいのはもちろん、周りに対する配慮ができる選手です。ポジティブな考え方のできる選手なので、試合の中で他の選手と助け合い、試合を重ねるごとに関係性がよくなっていったと思います。今シーズンは試合をしながらチームが成長して強くなっていったという印象です。
――小幡主将のキャプテンシー、リーダーシップなどの評価は?
吉原:とてもキャプテンシーの強い選手です。 例えば、サーブレシーブひとつをとっても、自分のところに飛んでこなかったら、人のところまでシフトを敷いて、自分が取りに行くくらいの責任感があります。「狙われている人がミスをするより、私がミスをした方が全然問題ないから!」というくらい、何というんですかね? 「女気」があるというか(笑) それくらい、何か強い部分を持った、なおかつ人を動かせる選手かなと思います。もちろん、自分に厳しいから人も動いてくれるのでしょうけど、そういうリーダーシップを持った選手だと思います。
写真:堀江丈
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