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バレーボールマガジン>インタビュー>まずはスーパーリーグ優勝、そしてオリンピックに行けたら最高ですね。 アラン・ソウザ

インタビュー

2020-02-11 19:00 追加

まずはスーパーリーグ優勝、そしてオリンピックに行けたら最高ですね。 アラン・ソウザ

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■W杯ではスタメンを任され、最優秀選手に

3. アラン(背番号21)を励ますブルーノとマウリシオ・ソウザ
撮影:FIVB

W杯ではベテランOPワラセが休養、妻の出産の付き添いのためチームを離れ、監督はOPのポジションを若手のアランと大型サウスポーのフェリペ・ロッケに任せた。セッターのフェルナンド・クレリングとともに監督のひとつの賭けだった。

――W杯で日本はいかがでしたか。

アラン 本当に素晴らしいですね。人々にしても体育館などの施設も良かったです。すべてがしっかり計画的で組織的で。五輪に向けての準備もしっかりできているようですね。個人的にはチームでスタメンを任されて、自分もチームも一緒になって成長できたと思います。

――日本戦はどうでしたか。

アラン 日本は若い選手も多かったと思います。上背はないけれどみんなよく飛ぶし、オポジットの選手はすごかったですね、サウスポーの選手です。対戦前にビデオで見ていいチームだと思いましたが、対戦してその通りでした。ファンの応援もチームを後押しして、日本チームも敵であるにもかかわらず僕たちブラジルも気持ちよく試合できました。

W杯の個人賞表彰式。中央がアラン。名前を呼ばれた時はチームメイトにバシバシ背中をたたかれて手荒い祝福を受けた。
撮影:FIVB

――W杯最優秀選手に選ばれました。

アラン 思ってもみなかったので、とても嬉しかったです。自分のキャリアの中でとても大事なことだと思っています。だけどもう過ぎたことです。いつも僕は前を向いていて、もっと先に行きたいんです。試合にしても良いことも悪いことも過ぎたことをあまり思い出しません。いつも今、そしてその先を考えているんです。

――素晴らしい活躍をすれば注目も上がります。良ければ褒められる、でもちょっとしたミスでもたたかれることになりますね。例えば、ニュースやフェイスブックのコメントに色々書き込まれたり。そういったことにはどう対処しているのですか。

アラン 自分はいつも殻に閉じこもらずオープンでいます。批判もあれば助言もある。SNSのコメントは読んだりはしません。それよりもチームで近くにいる人、日々一緒に過ごしている人の意見を大切にしています。

――悩んだりした時はいつも相談できる人がいる環境にあるんですか。

アラン そうですね。例えばSESIのチームにはカウンセラー(チームのスタッフや先輩ではなく専門医)がいるし、チームのことでも家族のことでもなんでも相談できます。自分から気軽に声を掛けられるし、監督からカウンセラーを勧められる場合もあります。安心できます。

――五輪までもうわずか半年です。抱負はいかがですか。と言っても、代表に選ばれる方が出場権をとるより難しそうですが……。

アラン そうですね。昨年1年を通していい働きができたと思うし、監督も僕のことをよく理解してくれています。五輪に行けるチャンスはあると思います。だけど今はまず自分のチームのSESI、スーパーリーグに集中しています。その中で代表に選ばれるためにも、もっと成長しなくてはと思っています。

――代表に選ばれるために、世界で戦うために何をもっと強化しなければいけないと思いますか。

アラン 全部ですよ。技術の向上もありますが、コンスタントに得点できるようにというか、ミスをなくすことも大事ですね。

――日本のファンへメッセージをお願いします。

アラン W杯の時はチームや僕を応援してくれてありがとうございました。素晴らしかったです。オリンピックでまたお会いできるように頑張ります。みなさんに心からハグとキスを送ります!

(インタビュー1月7日)

取材:ブラジル在住 唐木田 真里子

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