全日本バレー、Vリーグ、大学バレー、高校バレーの最新情報をお届けするバレーボールWebマガジン|バレーボールマガジン


バレーボールマガジン>インタビュー>もうすぐ開幕! デフリンピック

インタビュー

2013-07-16 05:03 追加

もうすぐ開幕! デフリンピック

7月26日から開催されるデフリンピックに向け、デフバレー女子代表の狩野美雪監督と3人の選手にお話を伺った。

Others

7月26日から8月4日まで、ブルガリアのソフィアで第22回夏季デフリンピックが開催されます。デフリンピックとは、4年に1度開催される聴覚障がい者の総合国際スポーツ大会です。バレーボールの日本女子代表を率いるのは、北京五輪代表の狩野美雪監督。狩野監督と3人の選手にお話を伺いました。

狩野美雪監督

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

―監督に就任された経緯を教えてください。

亡くなった今井起之前監督が私の大学時代の1年後輩でした。後輩というより、親しい友人という感覚でしたね。卒業後もよく飲みに行ったりしてましたし。彼が病気を抱えつつ、このチームの指導を続けていたのですが、自分に何かあった場合はチームを頼むと言われて…。

―当時、現役引退直後だったと思うのですが、戸惑いはなかったですか?

彼が亡くなった当時は、私自身の生活に大きな変化が起きていた時でもありました。現役を引退して海外から帰ってきたばかりでしたし、現在の夫(全日本女子の川北元コーチ)との結婚も決まりました。夫がコーチとして海外のチームに行くこともすでに決まっていましたので、関係者の方には、引き受けるのは難しいと一度はお話しました。でも、関係者の皆さんからは「今井監督からの流れを断ち切りたくない」と説得されましたね。それに、私自身が「他の人には任せられない」という気持ちになったんです。彼(今井氏)のこのチームへの思いを考えると、全然関係ない人にお願いするのも納得がいかないと考えました。

―直前まで現役でプレーしていて、指導経験がない中で、デフバレーの指導を引き受けることは決心が必要ではなかったですか?

そうですね。でも、指導者としての知識がないので、逆に「これはこういうものだ」みたいな固定観念がなかったのがよかったと思っています。監督になって半年以上が経過した今になって思うのは、聞こえない選手たちは目を見て集中してコミュニケーションするじゃないですか。だから、逆に健聴者の選手を指導したとしたら、目を見て話を聞いてくれないことがあるとイライラしちゃうかもしれません。

―苦労された部分は?

あまりないですね(笑) 手話はまだできないので、通訳さんを通していますが、片言のジェスチャーでもみんなわかってくれますよ。口を読むのも上手ですし。やはり、同じバレー選手ですから、共通の理解みたいな部分があるというか、通訳さんを通すより、直接言った方が早い場合もあります。

―五輪出場をはじめとする、ご自身の国際経験はどのように生かしていますか?

うーん、なんだろう? 特別に思いすぎないというか…(笑) デフリンピックであれ、オリンピックであれ、やることは一緒だよ、というか。特別な思いを入れ過ぎると逆によくないんじゃないかと…。自分の経験にあんまり興味がないのかも?(笑)

―選手の方からきいてくることはないですか? 「オリンピックって、どんなところですか?」とか…。

そうですね。やはり、大会の規模が違って気持ち的にもこんなふうになるとか、たとえば、日本代表の○○選手だったら、こういう時はこういうふうに頑張っていたよとか話したりすることはありますね。

―デフバレーに限らず、「教える」ということに対しての苦労はなかったですか? よく、他の選手やOB・OGがバレー教室などで指導に回ると苦労するという話も聞きますが…。

私は自分が下手くそだったんですよ。バレーを始めたのも中学生からでしたし、最初はレシーブが苦手だったりして…。だから、できない人の感覚はよくわかるというか、どうしてできないのかがわからなくて困ることはあまりなかったです。逆に勉強になったことの方が多いですね。ただ、私は(聴覚障がい者指導の)専門家ではないので、できるだけ「聞こえるから」「聞こえないから」ということではなく、同じようにしてあげたいという気持ちが強いんです。だから、普段我々がやってきたことを同じようにさせてあげたいな、と。

―合宿には、セッターの船崎恵視さんなど、狩野さんの茂原アルカス時代のバレー仲間の姿もありましたが、そういう思いからフォローをお願いしたのですか?

それは、自分に経験のないポジションの技術指導はその専門家が教えた方が伸びると思ったからです。それで、セッターであったり、ミドルブロッカーであったりのスペシャリストに応援を頼みました。デフの選手は目で見て覚えることが得意ですから、上手な人のプレーを間近で見ることも、ひとつの経験になるのではないかと考えました。私自身、一人で全部はできないという自分の能力は理解してるつもりなので…。

―デフリンピックの目標は、やはり金メダルですか? 過去の成績は金→銀→銅だったということですが…。

はい、選手たちも金メダルを目指したいと言っていますからね。私から「絶対に金メダルを獲りなさい」みたいな言い方はしませんが、前監督と決めた目標でもありますから、一緒に頑張りたいと思います。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 
COMMENTS
評価コメントが投稿されていません

>> インタビューのページ一覧へ戻る

同じカテゴリの最近の記事

コメント

現在、コメントフォームは閉鎖中です。

トラックバック