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バレーボールマガジン>インタビュー>清水邦広インタビュー「振り返ると悔しいことが多かったですが、最後に『よかったな』と笑って終わりたい」

インタビュー

2020-11-03 18:42 追加

清水邦広インタビュー「振り返ると悔しいことが多かったですが、最後に『よかったな』と笑って終わりたい」

V1リーグ 男子

――リーグの途中で日本代表発表がありましたが、聞いたときは。
清水:嬉しかったです。これからも日の丸を付けて戦えるんだ!と胸が踊りました。
リーグ優勝して、その勢いを持って代表に臨みたかった。

オリンピックが自国開催ですし、自分の長所をもっとアピールして、戦えるようにしていきたい。

――今の自分のプレー振り返って、日本代表に向けてどういうところが課題になったか。
清水:パンサーズと代表では、役割は多分違うと思いますので、僕が出るときは試合の流れを変える。自分の良さを試合では発揮できるように。難しいボールの処理をきっちりとすること。

――前にインタビューの時、若い頃は高さとかパワーだけだったが、今はうまさ、いやらしさも追い求めていると言われました。手応えはつかめました?
清水:そうですね。軟打の練習もしていますし、難しいボールの処理なんかはもっともっとうまくならないといけないですね。

――そういう方針転換は、チームメイトのクビアク選手の影響が多い?
清水:それは、もう絶対そうですね。僕だけじゃなく、練習からみんながクビアクの技を見て一つでも自分のものにすることを考えてやっています。初めて自チームでクビアクを見たときは目が離せなかったですもん。一つ一つのプレーに目が吸い寄せられてしまいました。

――ファイナルで対戦した西田有志選手について改めて。
清水:彼は本当に「化け物」ですね。一言でいいったら化け物。将来が楽しみ。これからもっと飛躍すると思います。

――柳田将洋キャプテンについては?
清水:僕が前に代表にいた時は、柳田が入ったときはまだ初々しさがあって、僕自身もキャプテンとして軸になっていました。今は柳田がキャプテンになって、上を見て下を見てしっかりとまとめるのは、去年1年間通してみてうまいなと思いました。

チームとしては、誰かがまとめるというよりは、みんなが自立していますし、トッププレイヤーがやっていますので、練習や試合が悪かった時、全員で修正する。試合内容が悪かったり試合の入りが悪かったりしても、一人ひとりが修正できています。レベルの高い試合をやっています。

――今年選ばれたメンバーとどういうふうにやってきたいか。

清水:ライバルでもあり、日本のバレーの仲間でもあるので、個々で刺激しあって、さらにライバル心を持って、敵味方ではなく、敵は世界だと思うので、みんなで勝ちに行く。たとえ僕が落ちたとしても、代表は応援します。日本がバレーボールで勝つことでバレーボールの未来が変わっていく。子どもたちにも勝つ試合を見せることによってバレーボールは伸びる。西田みたいな選手も出てくると思う。そういった意味では、それを築くのも僕らの頑張り次第ですよね。

自国開催で応援の力がすごく僕らの力になる。自国開催を力にしたい。

――学生の頃にオリンピックを経験されて、1勝もあげられず、すごく悔しい思いがあったと思いますが。
清水:僕の中の集大成としてオリンピックには臨みたい。25年以上やってきたバレー人生の全てをぶつけたい。
振り返ってみると悔しい思いが多かったですけど、最後に「よかったな」って笑って終わりたい。終わりよければ全てよしというじゃないですか。
結果がすべての世界なので、最後の最後のチャンスを掴み取って、そのチャンスを生かして結果を残します。

後編に続く
写真:黒羽白

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