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インタビュー

2014-05-12 09:09 追加

GMに聞く 第1回 岡山シーガルズ 岡野實さん

岡山シーガルズ ゼネラルマネージャー 岡野實さんインタビュー

Others / V・プレミアリーグ 女子

同じVリーグのチームといっても、その運営方式や方針はさまざま。そこでチームの運営上の責任者であるGMや部長といった立場の方々に現状を語っていただく本連載をスタートすることにしました。第1回は、Vリーグで初の市民クラブチームという運営方式を採用したチームであり、2013/14シーズン、チーム史上初の2位という快挙を成し遂げた岡山シーガルズの岡野實さんにお話を伺いました。
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岡野實ゼネラルマネージャー

東芝廃部後、黒部岡山へ

-岡野GMはいつからチーム運営に携わっているのでしょうか?

2006年4月からです。しかし、その前から娘(OGの岡野弘子さん)が選手だった関係で、経過をずっと見てきました。

-岡山が現在のチームになるまでには長い歴史がありました。弘子さんが入社された当時は、前身の東芝シーガルズでしたよね?

そうです。1999年に東芝が廃部になり、クラブチーム化を模索していたところ、2000年に富山で国体があったため、黒部市に活動拠点を移し、市民の皆さんと複数の企業の協賛で立ち上げた会社で運営を行うことになりました。そして、富山国体には何人かの選手を派遣という形で出場しました。

-その後、現在の岡山に拠点を移したきっかけは?

富山国体が終わり、今後のことを考えていたところ、河本監督の出身地でもある岡山県から、2005年の岡山国体を見据えた強化チームとしてのオファーがありました。そこで、2001年秋に岡山に再度活動拠点を移す形になったんです。国体は優勝することが使命でしたが、岡山国体では6人制での優勝はもちろん、9人制にも控え選手を送り、準優勝することができました。岡山国体のみならず、国体の成年女子6人制バレーボール競技では、これまでに8度の優勝という成績を残すことができました。

 「考える心のバレー」でチーム力アップ

-チームが現在の「岡山シーガルズ」になったのが岡野GMが就任された2006年ですね。

ちょうどその年から2年間、文部科学省より「トップレベル・スポーツクラブ活動支援事業」の助成を受けることになりました。国体が終わり、県からの援助が終了したところだったため、助けられましたね。ここで「岡山シーガルズ活動支援実行委員会」を立ち上げ、地元の行政、企業、メディアなどの方々に入っていただき、明確な運営方針を打ち出しました。基本理念を「バレーボールの振興と普及活動を通して、官民一体となった地域社会の活性化と健康・体力づくりに貢献し、岡山県はもとより、全国のスポーツ文化の発展に寄与し、夢と感動と勇気を与えられるチームを目指します」とし、行動指針として、以下の4項目を掲げました。

①バレーボールの普及と発展

②地域社会の活性化と健康・体力づくりへの貢献

③青少年に夢と感動と勇気を

④社会貢献

こうして再出発をし、約2年間は財政基盤を作るためにスポンサー集めに奔走しました。地元の経済団体の柱である中国銀行さんなどに取引先を紹介していただき、岡山や倉敷を中心に今では約250社にスポンサーになってもらうことができました。また、個人会員制度を設け、ファンや地域の方々に入会してもらうこともできました。

-その後、チーム力もどんどんアップしていきましたね。

行動指針の③は外国人選手がいなくても、トップリーグで充分戦えるチームであり続けることにより、体力不足やキャリア不足の選手に夢と感動を与えたり、見ている人に勇気を与えられるチームを目指すという意味があります。その方針を貫きつつ、徐々にチーム力が上がり、チアリーダーも結成した2007/08シーズンに、初めてV・プレミアリーグでベスト4に入ることができたんです。2009年には3人の選手(岡野弘子、森和代、山口舞)が全日本にも選ばれ、ワールドグランプリなどに出場しました。

-岡山は、「考える心のバレー」がテーマとなっているそうですが…?

外国人選手がいないため、力とパワーでは勝負できないので、河本監督はひとつひとつのプレーに対し、役割分担を明確にするように指導しています。ブロックと守備との連係、速い切り返しで相手の隙を狙うこと、拾ってつなぐラリーを繰り返すことで、上位を目指せるチームに成長しました。サーブ、サーブレシーブ、アタック決定率のチーム成績は上位ではありませんが、これらのチームの弱い部分を全員の力で穴埋めしています。

yamaguchimonokuro

2009年から全日本に選ばれ、ロンドン五輪銅メダリストのひとりとなった
山口舞選手

 

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