2016-07-10 09:56 追加
『つなげたから』 五十嵐元 引退記事(2)インタビュー・後編
インタビュー後編・凝縮されたひとつのことば
V2/V3 男子
五十嵐元さん引退インタビュー後編。つくば入団後のシーズン、そして今後の展望について伺った。
--2012/13シーズン、大分三好を退団され、その後つくばユナイテッドSun GAIAに選手として移籍されました。
現役引退を決意して指導者への道を探していました。当時の監督などにも探していただいてたのですが、それで都澤(凡夫)理事長(当時)に話が行って、「やめるのか?」という話になり、ちょうどつくばの選手も入れ替わりの時期にさしかかりつつあって、人数も少ないし、ウチでやらないか、と声をかけていただいたんです。
--そこから4シーズン。
「まさかの4シーズン」って言っていいんですかね。
--いい意味でのまさか、ですよね。
でも、チームとしては、順位がだんだん下がっていくような4年間になってしまったというのは、僕は、拾ってくれたのに申し訳ないという気持ちはありますね…
--チームのメンバーがガラッと変わったり、都澤前理事長が亡くなったり、いろいろとそこでチーム自体も変化をしていったというところでの4シーズン。その間、心構えというか、立ち位置というか、変化はありましたでしょうか。
それは、どんどん変わっていったなという感じはありますね。最初はもちろん体が動かなくてやめようとした中、拾ってもらって、すぐに体が動くようになるわけではなかったんで、そういう意味ではもう、いかにチームがいいようになるかということ、しかできなかったですよね。都澤先生には、スパイク打てなくてもいいからサーブレシーブだけがんばってくれとか言われたんですけど、結局当時久原(大輝)君いたので、そんなところでがんばる場面もなく、ピンチサーバーとはいっても飾りですよね…まぁ、声出して練習中盛り上げるくらいですよね…。若い連中の横で、声出してる感じですよね。
--それが、おそらく、チームを引っ張って、ゲームを勝つ原動力になってきて、いろんな選手がついてきて、というのは、見ていたらよくわかります。
そうですかね…
--そう思います。
そして、年を経ていくにしたがって、「元さんはすっかりサンガイアにハマった」という話を、いろいろな方に聞きました。思い当たるところはありますか
いちばんは、応援してくださる方々に対して、僕自身、感覚が変わりましたね。
--それは、これまで感じられなかったようなことも、このチームで感じたということなのでしょうか
そもそもチームとして生きていく、生き方が違うので。
今まで在籍してきた、まず、豊田合成は、会社の、実業団としてのチーム。大分三好は、院長を中心としてなんとか大分を盛り上げようとしていくチーム。でも、つくばは、完全に、応援してくださる皆さんに生かされているチームなので。もちろん、いろんな人に支えられて生かされてというのは、どこでもそうなんですけど、やっぱり、違いますよね…。そこがいちばん、感じます。
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