2016-11-21 17:28 追加
「東京五輪、狙いたいです」 田中美咲(JT)インタビュー
SV女子
──では、話を全日本のことに戻しますが、リオ・オリンピック代表からは漏れてしまいましたが、全日本に選ばれていかがでしたか?
全日本に行って、一番はトスの速さが、他のチームの選手は速いなと感じました。自分たちもそれについていかなきゃいけないし、できることならだんだん速くしていきたいと。打ち切れない速さではなく、しっかり打ち切れる速さで攻めていくことがV・プレミアで戦う条件になってくると感じたので。
バックアタックについては、前だったら高いトスを上げたり、サイドに持っていけなくてのバックアタックという感じで使っていましたが、攻撃(パターン)の一つとして前衛が3枚でも有効的に使っていけるようにしたいです。そんな感じでいろいろ刺激を受けて帰ってきました。
──オリンピック代表になれなかったのはやっぱり悔しかったですか?
はい、それはありました。でも眞鍋監督から「みんなトスが打ちやすいって言っている」と言っていただいたり、一度外れた後も、また呼ばれるかもしれないとも言われていましたが、自分の中では呼ばれる気がしなくて。それがよけい悔しくて。
──でも、手応えもあったのでは?
自分の中では、全日本の雰囲気が淡泊な感じがしたので、意識してとにかく声だけは出そうと思ってやっていました。トスのスピード面など難しい部分もありましたが、雰囲気作りなど自分のできることはやったかなと思っています。
──リオ・オリンピックは見ましたか?
見ました。
──どんな感じを受けました?
セッターからすると、何回もチャンスがあるのに決め切れていないなって場面やトスが低くて打ち切れていないところがあって残念だなと。しかたない部分もあったと思いますが。「4つの世界一」を目指してやっていた中で、自分がもしここにいたらそれができるかな、自分だったらどうするかなと思いながら見ていましたが、(自分が)足りていない部分も多かったので、世界と戦うにはもっと上をみていかなきゃと思いました。
──次の東京五輪にはやっぱり出たいですか?
プロ、仕事としてバレーボールをやっている以上は、全日本に入って日の丸を背負いたいという気持ちは前からありましたが、チャレンジリーグに落ちてしまって、それが遠くなってしまったような気がしていたんです。でも、今年、全日本の候補に選んでいただいて、(リオ五輪の代表からは)落ちてしまったんですけど、現実味を帯びてきたというか、ちょっと近づいたかなという感じがあるので、東京五輪は、狙えるなら狙いたいと思います。
──そのためにこれからやっていかなきゃいけないなというところは?
うーん、ありすぎて……全部(笑)
──どんな選手になりたいですか?
やっぱり、「美咲が触ったら大丈夫」って思われる選手になりたいです。
──美咲選手の中では、どういうトスがいいトスだと思いますか?
いくつも打てる打点が多いトス。選択肢が多いトスです。
──東京五輪へ向けて、V・プレミアリーグがそのスタートになりますね。意気込みを聞かせてください。
チャレンジリーグにいるときから、V・プレミアリーグのトップを目指して作り上げてきたチームなので、狙えるチャンスはあると思うので、日本一だけを見て頑張っていきたいです。
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