2017-02-15 17:37 追加
越境バレーボーラー 古賀太一郎「誰にでもチャンスはある、全員に」
インタビュー
Others / SV男子
昨季フィンランドリーグで活躍し、今季はフランスリーグのパリバレーでプレーする、豊田合成トレフェルサ所属の古賀太一郎選手にお話をうかがいました。パリバレーを選んだいきさつ、 フィンランドリーグとの違いなど。前後編の前編です。
――まずは今回、パリバレーでプレーすることになったいきさつを教えてください。
古賀 去年フィンランドでプレーしていた時、2月にパリバレーのチームから「来年どう?やらないか?」というオファーをいただいて、去年の延長でもう一年挑戦していいということで、会社と相談して、来年も頑張ろうかという話になりました。
――会社とのやりとりはスムーズにいったのですか?
古賀 非常に協力的で。当初、2年ぐらいとは言ってたんです。
――去年とは別のチームでやりたかったのですか?
古賀 去年よりはレベルも上がりますし、その時点では決まってなかったんですけど、チャンピオンズリーグも今年出るんで、かなりいい経験にはなるかなと。
――迷いはなかったですか?
古賀 そうですね、他もフランスのカンヌからオファーはあったんですけど、家族も一緒に行こうと言ってたんで、それならパリの方がいいかなと。環境がいいかなと思って。一緒に行くというのが決まっていたんです。2年目は一緒にサポートすると言ってくれていたので、パリなら嫁にとっても他の場所よりかはいいかなと。
――パリはテロもありましたがためらいはなかったですか?
古賀 でも、(テロに遭うのは)すごい(少ない)確率ですからね。交通事故より確率は低いですし、しかもピンポイントでその場所にいたら被害に遭うだけで、それ考えてたら生活できないです。
――パリに実際来てみて、バレーボールに関して日本との違いフィンランドとの違いを教えてください。
古賀 バレーボールについてはフィンランドよりは選手のレベルも上がっていて、イタリアでプレーした選手もいますし各国の代表選手が集まっているので、フィンランドの時よりかはチームになるのは結構時間がかかっています、個性が強い分。フィンランドの時はチームが完成したところに自分がポッと入った形だったので、非常にやりやすかったですが、今回は去年よりはそういった面では厳しいシーズンです。
――チーム内のコミュニケーションは何語ですか?
古賀 英語です。そこも問題がありまして、監督が英語をしゃべらないんですよ。フランス語しかしゃべらなくてコートの中でフランス語しゃべるのが1人だけなんです。監督と全くコミュニケーションが取れないのも去年と大きな違いで、やっぱり難しいです。監督がなにを考えてるのかわからないから…。
――試合を見ていて、選手同士のコミュニケーションがよく取れてるチームだと思ったんですが、実際にはいかがですか?
古賀 共通語は英語で、コミュニケーションは全然大丈夫です。監督の指示が伝わらない部分があるんで、自分たちで、試合中に勝手にサインを使ったりだとかはあります。本当は、あってはいけないことなんですけど(笑)。でももう、そういう組織になっていますね。だから強いときは強いんですけど、ハマらないときは結構…キツイ。なので今四位っていう…。
――実際試合をしていて、フィンランドとフランスは違いますか?
古賀 まず身長も、5センチか10センチくらいは違いますし、そうなるとサーブも違いますし、スパイクも違います。フランスもフィンランドも、一番いいプレーというのはあんまり変わらないんですけど、それを持続し、試合を通してコンスタントにプレーできているのはフランスかなと思います。フィンランドも、単発単発はすごかったんですけど。フィンランドでは、競った試合があんまりできなかったんですけど、こっちは日本みたいなリーグで、全チームが拮抗していて、どこが勝つかわからないという状況です。毎年そうらしいですけど。
――手応えは感じていますか?
古賀 評価は他人がするものなので…。んー、やれてる自信はあります。数字も出しているので。
――昨年、フィンランドリーグを経験し、日本のリベロはレベルが高いから通用するとおっしゃってましたが、フランスではどう感じますか?
古賀 やっぱり、日本のリベロは世界で通用すると思いますね、こっち来ても。そういうチャンスがないのは、もったいないという部分はありますね。
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