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バレーボールマガジン>インタビュー>越境バレーボーラー 古賀太一郎「誰にでもチャンスはある、全員に」

インタビュー

2017-02-15 17:37 追加

越境バレーボーラー 古賀太一郎「誰にでもチャンスはある、全員に」

Others / SV男子

――チャンピオンズリーグで、ヨーロッパの強豪カザンと戦いましたが、どうでしたか?

古賀 カザンは特別ですからね。なんていうんですか…普通のプレーができないっていうか、圧力がある。ブロックも高くなっちゃうから、スパイクも通らなくなって…。いつも通ってたものが通らなくなると、「なんか違う」「なんか違う」って歯車が狂いだすじゃないですか。普通にプレーができない。普通にしていたら、もしかしたらいいプレーができるかもしれないですけど、普通にできない。単に、高さとかがそうさせているんでしょうけど。

 

――カザンとの試合をインターネットで見ましたが、他の選手はレセプションで崩されている中、古賀選手はしっかり返していた印象でしたが…。

古賀 耐えるのが精いっぱい。試合になってなかったように思いますね。普通の試合の感覚ではやれてなかった。みんなそうです。でも、それもカザンが持ってる力ですし、ネームバリューもありますし、アウェーのビハインドもありますし。ただ、ずっとああいうチームとやっていればそれが普通になりますから、そういう慣れが大事になるんじゃないかと思います、世界と戦うには。カザンは特別だと思います。

 

強豪モンペリエの攻撃に食らいつく古賀選手

強豪モンペリエの攻撃に食らいつく古賀選手

――チャンピオンズリーグで戦っている他のチームはどうですか?

古賀 他のところ(イズミルとフリードリッヒスハーフェン)はそんなではないです。あんまり言いたくないですけど、国内リーグは、ボールがモルテンなんですよ。で、チャンピオンズリーグはミカサなんです。イズミルとの対戦の時は、自分らはアウェーで、日曜日に試合して次の日の朝パリに帰ってきて、その日の夕方出発。トルコについて、体ほぐすのと合わせてボールに慣れ、次の日試合。まー、ハンディがある中で試合してるのは確かですね。

 

――移動が大変なんですね。

古賀 アウェーのときも午後8時から始まる試合が多いので、その日のうちに帰ってこれないんですよ。次の日の朝一で帰ってくるんです。それに、チャンピオンズリーグに入ってると、平日に試合が入ってくるんで…。自分は体が小さいんで、そんな移動とか苦じゃないんですが、大きい選手とかはもう、見て分かるくらい動きが違いますね。体の切れが。飛べなかったり、移動した次の日とかは全然だったり。

 

――バレー以外で何か苦労はありますか?

古賀 今年は家族で来ているので食事の心配は自分はしなくていいんです。嫁はフランス料理に挑戦してたり、いろいろ挑戦してますね。趣味なんです。

 

――栄養面で苦労することはないですか?

古賀 典型的な、本に書いてあるようなアスリートじゃないので、「食事はストレスにならないのが一番」だと自分的には思っています。必要だなーと思って食べてるわけじゃないですし。意外と移動とかも気にはならない方だし、海外で生活するのも食事も、言い方変えると疎いのかもしれないです。

 

――お休みの日はどのように過ごしてるんですか?

古賀 休みは、パリはどこ歩いても世界遺産があるので、家族で巡っています。でも、アウェーの時とかは休みの日も、試合の翌日の午前中に移動してパリに着くのが昼過ぎなんですよ。で、翌日から練習なんですけど、でも娘は動きたいじゃないですか。帰ってきて近くの公園行ったりしてます。

後編に続く

聞き手:宮﨑治美

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