2017-05-03 08:00 追加
一度離れて気がついたバレーへの想い ジェイテクト・古田史郎(後編)
日本代表に選ばれるより、長い現役に関心
——古田選手は大学生の時に日本代表に入り注目を浴びました。現在も日本代表に関心はありますか。
古田:代表に入りたい気持ちというのは正直全くなく、もちろん代表は光栄なことだと思うんですけど、言い方はわるいですけど、今このチームにできることを最大限にやることの方が自分にとっては成長に繋がると思っちゃっている。ジェイテクトで1番を目指して、いろんなことを皆で模索しながらというのが、すごい充実しているのかな。それよりもここ最近の心境の変化なんですけど、現役を長く続けたいと思い始めています。もっと良くなる部分、もっと良くなる自分を楽しみたいし。まだまだだなと思ったり、ほんとお腹がいっぱいにならないですよね。
——何歳まで現役?
古田:いやー跳べられるところまでやりたいですね。
——元サントリーで日本代表だった荻野正二さんとか思い出しますが、増成監督も現役が長かったですよね。
古田:できるかぎり、とことん現役をつづけたい。なんだかんだで第一線いつまでやれるかはわからないけど、バレーをやり続けたい。そんな選手がいてもいいのかなと思います。
——個人的には、取材した選手の中で、長く続けたいとはっきり明言する選手は初めてで新鮮でした。
古田:まだ僕もそこは若いのかな。チームに求められる形って絶対あると思うんですよ。そこの形に、理想に近づいて行く、その形になるべくして頑張る自分というのが僕は好きではない。「自分はこうだ!」と自分を表現し続けて、それで求められたい。そこのバランスというのは難しいとは思うのですけど。だから、常にいい自分になって、そこで求められて現役選手として続けたい。
——バレーが本当に好きなんですね。
古田:やっぱり生活の一部になっちゃっているんですよね。良くなるためにもっとこうしてみたいなというのがすごく出て来てしまう。バレーだけじゃないんですけど、自分のプライベートな時に、完全にリラックスする時はありますけど、オフの時もふとバレーのことを考えてしまいます。
——マテイ・カジースキ選手とよく話をすると言っていましたが、どういった話に刺激を受けますか。
古田:マテイ自身、引き出しがめっちゃくちゃ多いんですよ。僕はその引き出しをもっと開けたいなというのは思っています。もちろん良い状態で打たせたら完璧なんですけど、そうでないボールを決める引き出しってのをもっと見てみたい。コート上で驚かされることが本当に多いんですよ、コート上でマテイ自身が見せてくれて、僕自身に教えてくれたり、常に言ってくれる。なぜそれを打たないんだ、今のはなぜここを狙うんだとか。本当にすごいです。
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