2017-08-19 12:00 追加
越川優インドアラスト記者会見全文「全く悔いなく次のステップにいけます」
SV男子
――インドア最後ということでお聞きしたいのですが、まだまだやれますよね? それでもあえてビーチバレーに転向を決めたことについて、改めて伺いたい。
越川:まだまだ日本のトップレベルでやれるからこそ、今決断した。自分も子供の頃からずっとオリンピックを目指してやってきた。それは2008年北京オリンピックに出ることでかなったんですけど、そのことでまた新たな目標が生まれた。ですが、インドアでも代表に若手が増えてきた。東京五輪が決まり、自国開催のオリンピックに出場したいという思いが強くなった。どういう形でオリンピックに関わっていくかを考えたときに、やはり選手として出場したいと。でも、インドアでこのまま結果を出していっても、代表に選ばれるかどうかわからないという状況があって、一つの選択肢として種目変更を選択しました。リオ五輪予選が終わった頃に、ビーチの方から声をかけていただいて、チャレンジしてみないかと。そのままインドアをやってたらどうかはわからないですけど、トップでやれるという自身があるからこそ、新しいことにトライできる。自国開催の東京オリンピックに向けて、あと何年できるかわからないですけど、チャレンジしていきたい。ファンの方にはこれまでたくさん支えていただいたので、これからも支えていってほしい。
インドアはインドアで、すでに出場権を持っているので、しっかりとメダルを目指してほしい。自分は新たなチャレンジャーとしてやっていきたい。
――ビーチバレー転向という決断について。自分らしい決断なのでしょうか。
越川:そうだと思います。インドアでも、イタリアに行ったときや、JTに移籍したときもそうですけど、自分がチャレンジしなくなったら、現役は終わりだと思っている。常に優勝を目指してきましたし、JTにきてからも、常に日本トップを目指してきた。次のステップ、次のチャレンジ。それがたまたまビーチバレーだった。
――インドアからビーチへ、東京五輪への意気込みをお聞かせください。
越川:個人的に東京五輪を目指してやっていきますが、今までずっとビーチバレーで東京五輪を目指してやってきた選手もたくさんいます。まずはそういう選手に勝っていかないと、五輪の切符をもらえないと思う。ゼロからのスタートになると思うので、しっかりとビーチバレーを自分のものにできるようにしていかないといけない。そういった中で五輪にチャレンジできるレベルになれるように。これからインドアよりもしんどいことが待っていると思いますけど、そこにチャレンジを決めたのは自分なので、しっかりとその目標を見失わず前に進んでいけたらいいなと思います。
五輪はバレーボールにとって一番重要な大会。どこの国もそう思ってるというのを、北京五輪に出場したときに感じました。そういう、本気になっている相手と、まともに勝負ができなかった。あの時の全日本は、バルセロナ以降五輪にでていなかったから、まず出場する事が目標であった。「オリンピックに出る事」を目標にやってきたチームだから、五輪で勝負できなかったというのが実感です。だから次は五輪で「勝負」したい。「結果を出したい」という思いが、次の目標だった。
――それをビーチで実現させるのでしょうか?
越川:そうですね。インドアでやりたかったけど、2大会続けて、チャレンジもできなかったから。五輪に出た財産を、諦めたくなかった。オリンピックがそういう特別な場所とわかっていてビーチで出られれば、また違うと思う。個人的には初めて五輪ではないから、そういうところで勝負したい。
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