2018-02-11 12:38 追加
V・チャレンジリーグⅡ女子 ブレス浜松がGSSを破り、3~5位は混戦に
V女子
■ブレス浜松
・藤原道生監督
今シーズンは攻撃と守りのシステムを変えた。過去2シーズン準優勝ということで、このまま行っても頭打ちと考えて大きく変え、それがようやく選手に受け入れ始められたというか、ようやく選手が納得して実行できるようになったのが今のタイミングだったな、と。
――具体的には?
ディフェンスのフォーメーションも全く別のコンセプトで組んでみたり、攻撃も今まではスピード一辺倒だったが、それをもう少しアタッカーの快適さとか打点の高さを引き出せるような方向に。それでいて全員で攻める、全員守備、全員攻撃に。この仕組みを今、構築しているところ。
――打点の高さという意味では、熊本比奈選手などが力を発揮できる?
高いところで打つ場面が増えてきたかと思う。今まで速いトスで無理やり押し込んでいたという場面が多かったが、自分の持っている高い打点で打てるようになってきたかな、と。
――選手に「受け入れられた」とおっしゃいましたが、それは抵抗感のような話ではなく、選手が(システムを)理解したという意味?
抵抗感もあったと思う。(やろうとしているバレーは)選手たちが高校、大学で経験してきたものと全く真逆なものなので、抵抗があって当然だな、と。こちらもその覚悟をして始めたことなので。教材をいろいろ用意したり、手を替え品を替え…物事を変えるというのはこれくらい時間がかかるのだなと実感しているところ。
――現在チャレンジⅡの中で唯一S1のライセンスを取得されたが、S1取得に至った経緯は?
Vリーグ機構の要項を見た時にこの内容であったらいけるねって。自治体との支援関係、地域との結びつきの面でうちはクリアしてるね、ということで。うちがS1を取ることで浜松市のアピールにも繋がると考えたので、この資格は是非欲しかった。
――地元と密着されて、ラジオ番組や七夕イベントなどに出演されていますが…?
企業チームでは制限があると思うが、クラブチームの自由さ、融通が利くところを示したかったので。
――明日の試合と、最終戦のホームゲームに向けて一言。
現段階では相手がどうこうではなく、こちらがやるべきことを、ハードワークを続けるだけ。淡々と…成功しても失敗しても気分にムラを作らずに、明日もストイックに継続していきたい。
・熊本比奈選手
チーム的には苦しい場面もあったが、自分たちのしたいバレーができたと思う。
個人的には、みんながレシーブを入れてくれて、トスを上げてくれて、外から声をかけてくれたので…(それに答えることができたかな、と)。
もっと成長しなければいけないところはあるが、今日のプレーに満足しないでもっと上を目指していきたい。
――ブレス加入後初戦で怪我をされてブランクがあったが、コートに立てている今の心境は?
怪我をして復帰して最初はなかなか結果を出せない部分が多かったが、復帰戦では負けたものの、バレーをできることにありがたみというか、そこまで支えてくれた人への感謝の気持ちが強くなった。バレーをできることが当たり前ではなく、もっと感謝しなければならないと思うようになった。
――現在のコンディションは?
大丈夫です(笑)
――先ほど監督からチームコンセプトを切り替えているお話を伺ったが、プレーしていてそのあたりの実感は?
キャッチが返らなくても、2段トスでハイセットにするなど、使い分けができるようになってきたのかなと思う。
――明日の試合に向けて抱負を。
今日の勝ちは置いておいて、いいところは継続したい。反省点もたくさんあったので、そこを修正し、あと2試合頑張りたい。
――余談ですが、多田遥選手と仲がいい?
はい(笑)。(手の甲のイラストを見せながら)多田選手がこれを描いてくれたんですよ。

熊本選手の手の甲にイラストを描いたという多田選手(右)
●2月10日現在の順位(ポイント)
1 群馬銀行(33)
2 柏(32)
3 GSS(20)
4 プレステージ・インターナショナル(19)
5 浜松(16)
6 大阪(0)
取材・写真:堀江丈
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