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インタビュー

2018-07-24 08:00 追加

「コミュニケーションの大切さ」ブラジル研修頑張っています 山本湧&藤中謙也(サントリー)

SV男子

――U21のチームは日本の大学生と同じ位の年齢ですが、どのような感じですか。

山本 落ち着きがないですね。元気すぎるというか。なんでもかんでもジャパニーズと言われて、バカにされてるのかなって思うこともありますね。技術的にはまだまだな子もいますが、ポテンシャルがすごい。

藤中 たまにすごいスパイク打ったりして、すげえなと思ったりしますが、バレー歴が短いせいもあるのか、まだ細かい部分は雑だったりします。

山本 何年かたったらすごいかも。

3. 元気いっぱいのU21チーム。「こいつら変なポルトガル語ばっかり教えるんですよ」と山本選手。

――ブラジルに来る前にこれは身につけたい、学びたいと思っていたことはありますか。

山本 技術面で成長してこいって言われたんですが、といって大人のチームでまだボール練習がないから、ちょっと難しい部分があります。セッターとしてトス上げる前に相手のコートを見るとか、ボールの取る位置が前過ぎてばれやすいので、もっと上で取るように直すとかですね。

藤中 オフシーズン明けと聞いていたので、トレーニング自体はしっかりやりたいなと思います。あとはバレーに対する姿勢やコミュニケーションですね。

 

■これから海外へ出る人にアドバイスは

4. 筋力トレーニング。中央はけがでリハビリ中のルイス・フェリペ・フォンテーレス(ブラジル代表、元パナソニック)、右が山本選手。

――これからサントリーの別の方や他のチームの人でも海外に出ようと思っている方がいると思いますが、何かアドバイスはありますか。

山本 今までサントリーっていう狭い所でやっていたんだなと思います。国も違うし、それだけでも全然違うのに、バレーも違う、環境もそうだし、刺激を受けることが多いのが、一番いいのかなと思います。

藤中 もっとしゃべりたいと思います。英語の単語でも通じるんですが、会話できる英語力があればもっと良かったと思います。

山本 言葉の問題はでかいよね。不便だし。

藤中 言葉がもっとできれば吸収できることも、伝えたいことももっとできたのに……っていうのはありますね。それは街中でも感じます。チームでも英語でしゃべってくれる人はいるので、ポルトガル語というよりもっと英語ができたらなと思いました。

 

ブラジルで生活、研修する場合、ポルトガル語というのはどうしても大きな壁になる。U21のアシスタントコーチのチアゴ・ペレス氏は研修の成功の一歩は「自分が何を考えているのか、どういう状態なのかを相手に伝えること」と言っている。「言葉は英語の単語でもいいし、グーグルの翻訳機能などが助けになるから、あまり神経質にならないこと。オギノはわからない単語を英語で紙に書いてきて、その訳を僕たちが教えたりしました。何より大切なのは、体の調子が悪かったり、アパートで困ったことがあったりした時に、それをスタッフやメンバーに伝えることです。嫌なことを我慢していてはその先に進めません。いい結果が出ずにストレスが増すだけです。あとは日本から学びに来るだけではなく、僕たちも日本のこと、トレーニングのことなどを知りたい。どちらがいい、悪いではなく意見を交換することでそこから新しい発見、進展があると思います」と言っている。U21の選手たちは本当に元気いっぱいで、ふざけすぎることもあるとコーチからくぎを刺されることもある。しかし、日本から突然年上の研修生が来ても、ポルトガル語、英語で話す力、アパートを案内したり、二人がブラジルやチームに早くなじめるように困っていたら助けようとする姿勢は、なかなか日本の18、19歳ができるものではないと思う。Vリーグの外国人選手が来て、通訳なしにどれだけコミュニケーションがとれるのか。まだ幼さも残るU21の選手たちだが、大いに感心させられる面もあった。

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