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インタビュー

2018-07-24 08:00 追加

「コミュニケーションの大切さ」ブラジル研修頑張っています 山本湧&藤中謙也(サントリー)

SV男子

■サッカー観戦で盛り上がる

滞在期間がちょうどサッカーW杯の開催と重なった。ブラジル人のW杯にかける情熱はすさまじく、例えば6月中の予選リーグの試合が午前9時開始となれば、学校は午前中休み(7月は学校は冬休み)。10時開店の銀行も試合終了後から営業、商店などは開けても客が来ないので試合中は閉店、バスの運転手はコルネッタ(ブブゼラ)を吹きながら運転などなど。パブリックビューイングや飲食店、友人宅に集まって観戦する。

 

――ブラジルの日常生活はどうですか。

山本 ホームレスが多い、水道水が飲めないのは不便ですね。道路がでこぼこ。

藤中 サンパウロは坂が多い、チャリには大変です(藤中選手はアパートから体育館まで自転車通い)。

山本 湯船がないですね。家の中で土足も嫌ですね。

藤中 それはブラジルに限らず世界どこでもですよね。自分で土足にしなければいいじゃないですか。僕は家用のビーサン買って使ってますよ。

5. この日は体育館近くのパン屋で昼食。「まだシュラスコ(串焼きのブラジルバーベキュー)を食べていないので、ぜひ行きたいです」と両選手。

――ちょうどサッカーW杯の最中ですが、どのように観戦しましたか。

藤中 テレビを見てなくてもブラジルに点が入るとわかりますね、爆竹がバババババーンと。一緒に見たときは4、5人で見たんですが、盛り上がりがすごいですね。

山本 選手のアパートに行って、めっちゃ盛り上がったね。日本の試合の時は二人でバールに行って応援しました。なかなか楽しかったです、負けましたけど。店にほとんど人はいなかったけど、日本に点が入ると喜んで、次にブラジルが準々決勝で日本と試合すると勝てるから。

藤中 でも本当に試合ある日はすごいですね。

山本 次の日も話が持ち切りだし。サッカー好きな友達が今年のブラジルはすごいって言っていました。

 

――最後に日本のファンの方にメッセージをお願いします。

山本 定番な言葉ですが、こっちで得たことを日本で生かして、何か変わったなって思ってもらえるように残りの研修期間も頑張ります。

藤中 SNSとか投稿してないので、二人ともブラジルで何してるのかって感じでしょうね。サントリーの事務の人にも写真を送ってって言われたんですけれど、そんなに写真撮らないし、何送ろうかと思っているうちに1カ月たってしまってまだ送れてないです。こっちで毎日刺激が多くて、有意義な時間をすごしているので、それをサントリーに持って帰ってチームのプラスになるように還元したいです。

 

――ありがとうございました。

 

今回の研修で少し残念だったのは、やはり時期だろう。U21ではやはり技術的に物足りない、本チームは活動し始めたところで、本格的なボール練習がまだないという、少し中途半端な時期になってしまったことだ。送る側、受け入れ側の事情もあるが、ブラジルで研修する場合は(欧州でもだいたい活動開始時期は同じ)早くとも7月半ばからが望ましいように思う。8月にはスーパーリーグ前の州選手権が始まるので、それに向けてのチーム作りや試合には出られないが試合観戦でブラジルの応援のすごさ、選手のプレッシャーやそれをはねのける力などを感じて欲しかった。7月末までの研修の経験をチームに持ち帰り、サントリーだけではなく他のチームの研修のあり方にも参考になることを願っている。

文・写真:ブラジル在住 唐木田 真里子

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