2018-08-11 12:00 追加
サントリー酒井大祐「この人とやれてよかった」と思われる指導者になりたい 後編
酒井大祐コーチインタビュー
V1リーグ 男子
この春現役生活を終えたサントリーの酒井大祐コーチにお話を伺った。後編は、JT初優勝の思い出や、バレー人生を変えた移籍、柳田将洋選手との関わり、指導者として目指すことなど。
――創部84年目の初優勝までいろいろあったと思うんですけど、その間のことや、初優勝について教えてください。
酒井:入った年はまだかろうじて決勝に行った年でした。次の年は3位。徐々に下降していきました。3位、4位、5位、6位で。7位の入れ替え戦まで行きました。殆どが負けまくった人生でしたね。中途半端な位置にいたのが長かったんですけど、でも自分自身全日本に行きたいとかオリンピックに行きたいという目標がありました。チームの中の立ち位置は、きつく言わなきゃいけない時もありました。再び決勝まで行くのに10年。そこまでかかった自分に使った時間というのは、頑張ってきてよかったなと思います。辞めようかなとか移籍しようかなと思ったこともありましたけど、ヴィスコ(ヴェセリン・ヴコヴィッチ監督)が来て決勝行ってフルで負けて「でも、来年はいけるかもしれない」と思いました。それで優勝しちゃったもんですから、自分の中で確立されたものができました。「勝ち」ってこういうもんなんだなと初めてわかったところもあった。
――それはやはりヴコヴィッチ監督と越川優選手の加入が大きかったですか。
酒井:もちろんそうですね。指揮官が変わったというのも大きかったですし、優がきたのも大きいですし。優が来た中で、みんなの考えが変わった。優に負けてらんないと思うようになった人間が増えたのも事実。
――越川さんもなかなか強烈な個性のある選手ですよね。
酒井:そうですね。後輩でよかったなと思いますね(笑)。でもね、ああいう人間を上手に使えないと、勝てないなと思います。越川はことある事にメールくれたりしますけど。やめるときにも「お疲れ様でした」ってメールくれましたね。そのときは「ああ、あいつも人間だなー」って思いました(笑)。
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