2018-10-16 16:29 追加
中田久美監督「メダルを逃して悔しいが、最後まできっちり戦う」古賀紗理那「自分のミスと被ブロックで逆転され、悔しい」 女子世界選手権 イタリア戦会見コメント
女子世界選手権第3次ラウンド イタリア戦 記者会見コメント
全日本代表 女子
15日に日本ガイシホール(名古屋市)で行われた女子バレーボール世界選手権第3次ラウンド第2戦、イタリア戦後の記者会見コメントをお届けする。
■中田久美監督
今シーズン、この世界選手権に向けてメダルを獲るというマイルストーンをあげて強化してきましたが、非常に悔しい思い出いっぱいです。
ただ、まだ最後の試合がありますので、きっちりと戦い切りたいと思っています。
――今日はとてもいい試合、割と思い描いた展開になったのでは。昨日おっしゃっていた細かなミスがチャンスを失うというのは改善されていたと思いますが、それでも最終的に負けてしまったのは、世界と比べて、何が足りないのでしょうか? また、昨日と今日の2試合で、比重は? イタリア戦に照準をあわせていたのでしょうか?
中田:世界との差…。たくさんありすぎてわからないんです(苦笑)。ただ、やはり最低でもブロックが1枚になったときに確実に点数を取るとか、あとは点数が競ったときの精度、メンタルもそうですし、この1、2点の差が多分大きな差だったと思います。ただ、もう一回課題設定を見直して、本当に世界と勝つために何が必要なのかを、追求する必要があるのかなと。数字で現れていないことも大きな課題設定になる可能性もあるので、そこはしっかりと振り返りをし、現場に落としていきたいと思います。ただ、今、具体的にと言われるとちょっとわからないです。
イタリア戦に向けてとか、そういうことは計算はしていなくて常に私達は全力で戦うことしか考えていなかったので。昨日も全力、今日も全力という感じです。
――ある程度強豪に競り合うところまではいけていると思いますが、2年後のオリンピックでメダルを獲るために見えた糸口、手応え、収穫などは?
中田:全ての試合が今の自分達の力だと思います。もちろん手応えもあるし、可能性ももっとあると思うし。ただ、課題ももちろんたくさんあると思うので。その可能性と現実とをどれだけ時間のない中で可能にしていくのかは、本当に真剣に考えなければいけないことだと思いますし、すぐできることでもない。でも、しっかりとできることを確実にやっていくことしか今はわからないです。
ただ負けたときの日本も日本だし、今日の頑張った日本も日本だと思うので…。しっかりと現実を受け止めたいなと思います。
――今大会の対戦相手各国の監督は皆さん、日本は速い攻撃とディフェンスがよいと言っていました。中田監督は速いバレーを目標に掲げてきましたが、ここまで世界選手権を戦ってきて、日本の武器は速さだと感じましたか? ほかに感じたこともあれば教えてください。
中田:やはり日本は地上戦では世界に負けてはいけない。そういう意味では、守備力、サーブレシーブが世界のトップであることは最低条件だと思います。それプラス空中戦でどこまで世界との差を縮められるかがこれからの課題なのかなと思います。
――この試合を終えて、ファンにどのようなメッセージを伝えたいですか?
中田:感謝の気持ちだけです。連日たくさんの方に会場に足を運んでいただいて、応援していただいて。応援が本当にチームの力になったと思っています。ただ、皆さんの期待に応えられたかどうかはわかりませんけど、選手たちは今持っている力を十分に発揮したと思っています。
――全てが東京五輪のためにあるわけではないですが、2年後のために工夫した起用法、成果などがありましたら、教えてください。
中田:監督に就任したときに、強化戦力として、この2シーズン目は黒後(愛)、古賀(紗理那)を育てるということを協会の方に提出しました。そういう意味では古賀を最後まで、起用法はよかったかどうかわかりませんが、ネーションズリーグからずっと世界と戦うことによって、2020年以降につなげられるようにということでいえば計画通りです。
もうひとつは長岡が戻ったことによって3つくらいのオプションができて、相手によって使い分ける目途がある程度立ちました。そういう意味では、2020年まで時間がない中で大体のチームの大枠は作れたのかなと思います。あとは、その精度をどういうふうに高めていくのかというのは、これからだと思います。
――残り5-6位決定戦のアメリカ戦が残っています。メダルを狙ってきた中でモチベーションを維持するために難しい試合である一方で、アメリカという強豪と公式戦ができる機会でもあります。出場機会の少ない選手を使うのか? どういう位置づけで戦うのかを教えてください。
中田:私達にとっては大事な試合だと思っています。試合が終わってからまだ選手と話していませんが、そのモチベーションをしっかり持っていくのは私の仕事です。誰を使うのかというのは今はまだわかりませんが、無駄に使うことなく、成長していかなければなりませんから、そこはしっかりと最後まで戦います。
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