2018-10-31 18:28 追加
ムセルスキー「バレーで成長したいと思って日本に来た」藤中「最後はムセルスキーに託す、それもサンバーズの形」
SV男子
――藤中選手。1セット目、劣勢の部分で、ムセルスキー選手のサービスエースで、流れが変わったと思います。コートの中の雰囲気の変化を教えてください。あと、ちょっと今年から違ったスタイルのホームゲームになって、応援のスタイルになりましたが、どう感じられていますか。
藤中:途中、1セット中盤に関しては、正直、出だし飛び出し成功して逆転されて、ネガティブな部分があったかもしれませんが、そこでサービスエースが一つの波に乗るきっかけがでたのがチーム全体でありました。ひとつ中盤で先にでれたのは試合の流れを左右したポイントだったかなと思います。
ホームゲームということもあって、見渡せば赤色ということもあったし、応援の音頭だったり、声援だったり、昨シーズンよりも大きく感じられたので、自然と自分たちの気持ちの面で助けられたと思います。今シーズン、新リーグで、ホームアンドアウェイという形で大きくしていこうというのはあるんですが、急に取り組むというのは難しい面はあると思います。でも、サンバーズはホームゲームに力を入れていると思う。
今回リーグ開幕前にホームゲームのイベントだったりという部分で、少しファンの方から意見いただいた部分もあったんですけど、そういうのも含めてホームアンドアウェイというのもありますし、もちろんJTさんの協力あってのホームゲームだった。僕らが、サントリー側が勝手にやったという間違った理解というのは、そうですね、正しい理解をして頂きたいというのはあります。よりサンバーズを熱く応援して頂けたれば、バレー自体も盛り上がっていくかなと思います。これから長いシーズンなので、熱い声援をよろしくお願いします。
――大宅選手に。ムセルスキー選手と合わせる時間が短かかったということですけど、今日の試合を見た印象ではトスが手探りかなという風に見えました。ムセルスキー選手に対して、高さの感覚というのは、試合を通してどのように変化、どのくらいがベストだと思いましたか?大宅選手が初めて体験した高さだったとは思いますが。
大宅:高さとかは自分が思っていたよりは、そんなにものすごく高いということもなかったです。1週間合わせてきて、感じてはないのですが。ムセルスキーはミドルブロッカー出身ということで、早いトスをしっかり決めてくれる。逆にいっちゃうと(早くないトス?)、詰まってしまう部分があったので、ムセルスキー選手自身が、色々僕とトスのことでコミュニケーションをとってくれる。「上がってきたトスは自分の責任だから」と言ってくれるんですが、そこを僕がもっと追及して、本当に好きなトスを、スタートの時点で探っていくようにして……、もっと接戦になった時に、どうしても打数が多くなってくると思うので、その時にコンビミスとかしたくないので、本当にムセルスキー選手が好きなトスというのをもう一度探っていきたい。
――タイムアウトの時にお二人がすごいコミュニケーションをとっていましたが、どんなことを話していたんですか?
大宅:ほとんど、「ミスった時は俺のせいだから」と言ってくれて、「トスは悪くないよ」という風に試合中も練習中もそうなんですけど、ちょっと僕が追及していこうかなと。本当に良いトスは何かなと。
(ここでムセルスキーが何か言いたそうにして、右手の人差指を立てる)
ムセルスキー:一言いいでしょうか。もちろん個人的にセッターにやる気があって、僕のことを考えて嬉しいこと。僕のニーズを探ってくれるのは嬉しいことです。この人のこと、本当に好きです(会場に笑い)
――藤中選手。新しい演出について、どうでしたか?
藤中:僕らも初めて見させていただいて、モチベーションの一つになりますし、バレーボールを見てもらう側としては、チームに取り入れることは賛成です。バレーボールはもちろん、他の部分でも楽しんでもらうことは、サンバーズはすごく積極的に取りいれていると思います。これからもホームゲームに力を入れていきますし、もっと僕らの色というか、バレーボール界にとっては必要なことかなと思います。
――失礼な質問かもしれないですが、セットアップの低いセッターというのはあなた自身にとっては初めてですか?
ムセルスキー:初めてではないです。
――ロシアのような、190センチとか、200センチのセッターが、高い位置から上げるトスと違って、低い位置から上げるトスを打つのは慣れていないのでは?
ムセルスキー:ロシアでもセッターは僕みたいにでかい人ばかりではない。本当に色んなセッターがいて、身長のことよりもとりあえず皆のスタイルが違ったりするので、とにかく合わせることが大事ですね。
――サンキュー、スパシーバ。
ムセルスキー:どういたしまして(笑顔で日本語)
文:大塚淳史
写真:堀江丈
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