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インタビュー

2018-11-20 18:35 追加

新監督に聞く PFU加藤陽一さん「男子バレーと女子バレーの両方の経験を融合して活かしたい」

SV女子

――さきほど江畑幸子さんが加藤さんの印象について「前の監督がすごく熱かったので、それに比べると冷静な監督です」と言われていましたが、ご自分では。

加藤:どうしても比較されるところはたくさんありますけど(笑)。選手たちがどういうバレーボールをしたいかというのを把握して、僕なりに背中を押してあげられればと思います。そうして結果が出せるといいですね。寺廻さんの熱さは熱さでいいところですし、僕は僕なりにやっていきたいと思います。

――現役の頃から、日本のリーグもセリエAのようにクラブチーム化していきたいと語っていましたが、今回の新リーグはその第一歩ではないでしょうか。

加藤:リーグ自体も新しく前進しようとしている中で、選手たちもバレーボールという職業を、どうまっとうしていくか。セカンドキャリアも含めて、どうしていきたいかを考えることは、すごく大切なことだと思います。バレーボールをして、社会貢献することや、ファンに対する姿勢だったりとか、それらをもっと大事にして、バレーボールをもっと発展させたい。いくら僕ら監督が頑張っても、選手に頑張っていただかないと、そういうことは成り立たない。スポーツというのは明るい面もありますが、人に感謝の気持ちを忘れないようにしたいと思いますね。

――このチームは石川が本拠ですが。

加藤:地盤がしっかりした企業のチームなので、いろんな選手がきてもきちんと受け入れられますし、バレーボール教室などをやって、地域にも親しまれています。もともと地域に根ざしたバレーボールを目指してやっているチームなので、それがもっとやりやすい環境になったと歓迎しています。

――今季のチームのキーマンを何人かあげてください。

加藤:まずは秋山(愛海)選手ですね。彼女のポテンシャルや技術は、本当にVリーグのトップの選手達と変わらないものを持っている。それを平均的に出せれば、自ずといい結果が出るでしょう。それから、チャッチュオン(モクシー)選手。彼女がどれだけ日本に馴染めるかで、上位に食い込めるかが決まってきます。
あとはセッターの正里菜選手。彼女はチームの大黒柱ですね。よくアタッカーが大黒柱と言われますけど、僕らのチームはセッターが大黒柱。彼女のコンビワークをうまく使って展開していくのが、うちのバレーの魅力だと思います。

江畑選手も言っていましたが、石川はお魚が美味しいところですから、ぜひホームゲームに足を運んでいただきたいですね。

文:中西美雁
写真:堀江丈

加藤陽一(かとうよういち)
1976年8月12日生まれ
大分県出身 筑波大学卒
大学時代から全日本代表に招集され、レフトアタッカーとして活躍した。参議院議員の朝日健太郎、現在ビーチバレー選手の西村晃一とともに絶大な人気を誇った。
シドニーオリンピック出場権を失ったところで、セリエAに挑戦。トレヴィゾ、ペルージャ、PAOK(ギリシャ)など。帰国後はJTサンダーズ、つくばユナイテッドサンガイアでプレーした。2014年現役を引退し、久光製薬スプリングスのコーチに就任。2016年PFUブルーキャッツのコーチに、2018年監督に就任した。

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