2018-12-12 12:00 追加
カーテンコール これからは選手を支える側に アテネ五輪金メダリスト、アンドレ・ナシメント(ブラジル)
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■現役時代の思い出
――ご自身の現役生活の中で一番の思い出は何ですか。
アンドレ やはりアテネ五輪で優勝したことがあげられると思います。でも世界選手権、ワールドリーグなどどの大会でも、決勝戦だけに限らずどの試合でも、楽しさや苦しみを乗り越え、それぞれが思い出深いので、ひとつふたつ選ぶのはとても難しいです。
――日本での経験はいかがでしたか。
アンドレ 本当に素晴らしい経験でした。チャンスをくれたサントリーに感謝しています。おととし(2016年)試合でサンパウロに行った時に、オギノさんに会いました。私はイタリアにも何年もいましたが、ブラジルのチームと何もかも違うということはありません。全く環境の異なる日本で気持ちよく過ごせたのは、チームのサポートはもちろんですが、日本人はお互いをとても尊重しながら団結しているからだと思いました。ファンの方もとても親切で励みになりました。
――日本でプレーして、ブラジルやイタリアと比べ、もっとこうしたらいいと思った点はありましたか。
アンドレ 日本のリーグは8チームと少なく、どこも力が拮抗していて、気の抜けない試合が多かったです。レベルもとても高いと感じました。各チーム外国人が一人だったので、それは二人くらいいても良かったかなと思いました。
――今季から従来の外国人選手の登録に加えてアジア枠というのができて、アジアからの選手がもう一人加入できるようになりました。
アンドレ それはいいことですね。でも外国人を増やしたらということは外国人の方がうまいからということではありません。もっと各チームが色々なチームカラーを出せれば、チーム内でも対戦チームに対してもプレーの幅が広がると思うからです。
――今年の6、7月にサントリーから選手2名がブラジルに来て、SESI(サンパウロ市にあるスーパーリーグチーム)で練習したんですよ。
アンドレ それは知らなかった。プロとして1年契約するのは大変かもしれないけれど、そういう形が増えるといいですね。僕のチームにもぜひ来てください。
――先ほど第一声がイチゴノミルクシェーキでしたが、好物だったんですか。
アンドレ 日本はなんでもおいしかったですよ、うーん……そうそう、しゃぶしゃぶとか。あといちごやバナナの味のお菓子が好きで、なんて名前だったかな、明治だったと思うけど。
――日本のファンの方にメッセージをお願いします。
アンドレ サントリーや代表チームの試合で、こんなにたくさん日本に行くとは思っていませんでした。今度はぜひ旅行で行きたいです。バレーボールなしで。試合の合い間はゆっくり観光ができませんでしたからね。東京五輪も見に行きたいなと思っています。本当に今まで温かい応援ありがとうございました。これからもブラジルや僕のチームVolei um Itapetiningaを応援してください。またお会いする機会があるといいですね。

3. 2004年アテネ五輪金メダリストの豪華セルフィー。左からマウリシオ・リマ、アンドレ・エレー、アンドレ・ナシメント、セルジオ・サントス、ジオヴァーニ・ガビオ。現役はセルジオのみ。
撮影:Inovafoto/CBV
取材:ブラジル在住 唐木田 真里子
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