2018-12-30 16:37 追加
豊田合成・トミー監督 敗戦悔しさでロッカーに“籠城” 天皇杯準決勝
SV男子
内定選手・小川、JTから洗礼浴びるも前向き
今シーズンの内定選手で一足早くデビューしている小川は、この日はリリーフレシーバーにリリーフサーバーと試合出場した。残念ながら、出場して早々、JT山本にサーブで狙われサーブポイントを取られ、その後もレセプション(サーブレシーブ)で崩れてしまうなど、苦い経験となった。しかし、明治大学をインカレ3位に導いたリベロは、冷静に振り返り、前向きだった。
「1本目、リリーフレシーバーで(前衛にアタッカーが)3枚の後ろで(後衛レシーブを2人で行なう)難しいというポジションで入るのがわかっていた。序盤の集中力、入った時にどうするかというのはすごく考えていた。今までリベロとしてずっとやってきたので、最初から(試合に)出ている分にはやりやすかったんですけど、リリーフレシーバーでどれくらいできるのかというかで、一本目の、集中して取り組んだんですけど、1本目に(自分の)サイドに良いサーブを打たれた。あそこで一つ切り替えて、2つ目しっかり返せれば、もう少し自分の中で良い経験なったかもしれないけど、2本目でまた崩れたのが自分の不甲斐なさがわかった。ただ、そう悪くには捉えてない」
チームに合流したのは、インカレが終わった5日後。ほとんどチーム練習に参加をこなさない中、ぶっつけ本番で、リーグのVC長野戦にリリーフレシーバーとして初出場した。本数こそ少なかったが、4本中の3本というサーブレシーブ返球率で勝利に貢献している。豊田合成は昨シーズン、リリーフレシーバーとして重用した川口太一が海外移籍し、今シーズンは、それまでリリーフサーバーの役割を担っていた岡本が、リリーフレシーバーとして起用されている。そういったチーム状況からも、トミー監督が小川を実践で起用して、早く戦力になって欲しいという思惑が見られる。リーグ再開に向けて、小川は真っ直ぐと自分の置かれた状況を見つめていた。
「監督からは特に指示はないです。練習でやったことを出すだけじゃないでしょうか。チャンスをもらったので、あとは結果を出すだけ。(今後に向けて)僕自身よりは、チームの状態というのをもっと意識して、日頃の練習からA(パスでの返球)の意識をもっと高められるようにやっていきたいし、やはり古賀(幸一郎)さんという合成の監督、コーチ、周りの選手から絶大な信頼がある選手から、スタメンを奪うというのは難しいことなので、その中で日頃の練習を無駄にしないように、1日1日頑張って、今より上手くなれるように思っているので、頑張りたい」
文:大塚淳史
写真:堀江丈・大塚淳史
フォトギャラリーはこちら
同じカテゴリの最近の記事
- NEC川崎・佐藤淑乃「試合を重ねるごとに成長するのが自分の目標」 SV女子 [SV女子] / 2025.03.29
- SAGA久光スプリングス・栄絵里香主将「アウェイでは自分たちの時間を作っていくことが大事」、深澤めぐみ「一番の役割は点を取ること」 SV女子 [SV女子] / 2025.03.29
- KUROBE・安田美南「自分はチームメイト全員を信頼している」 SV女子会見 [SV女子] / 2025.03.29
- 初対面は突然に。「バレーボールやってるの?」銭湯で出会ったSAGA久光・栄絵里香とPFU・上村杏菜 SV女子 [SV女子] / 2025.03.25
- 刈谷・鍋谷友理枝が現役引退会見。「思い出の試合は日本代表ではリオ五輪OQT、国内では2017年の入替戦」 [SV女子] / 2025.03.23
コメント
Sorry, the comment form is closed at this time.