■NECレッドロケッツ

●柳田光綺主将

今日の試合はフルセットで勝ちきることができましたが、相手のミスが多く、ストレートで勝てる試合だったかなという反省点はあります。ただ、今までは競った場面や、自分達もバタバタしてポイントにできず、相手に押し切られてしまうパターンも多かったのですが、今日は何とか自分たちで拾って、1点を取ってという粘りが出てきたことは自信につながりました。自分たちのバレーをもっともっと表現できるようにまた頑張りたいと思います。

――ホームの中でも思い入れが深いとおっしゃっていたとどろきアリーナで初勝利となりましたが…？

柳田：昨年、大田区ととどろきでホーム３連敗してしまい、たくさんの応援してくれている方々がいる中で勝利を届けられないというのがチームとしても、私自身としてもふがいない思いでした。その時よりも積み重ねて力になっている部分が確実にあるので、順位が上のチームに対しても勝てるように、もっと上を目指して、ホームのエネルギーを力に代えてもっともっといい試合をできるようにしていきたいと思っています。

――フルセットに持ち込まれた時の心境は？

柳田：最終セットは15点しかないので、出だしが勝負だとみんなで目を合わせて話していました。相手がコンビバレーで攻めてくるのに対して、こちらもディフェンスだけにならずにもっと点を取れるように、アタックを打つ人以外も声を出して１点に関わっていこうという姿勢で臨みました。9点までは競っていましたが、競っていても嫌な感覚がなかったのは、みんなでアイコンタクトをして「勝ちにいこう」という気持ちをつなげていたからだと思います。荒谷（栞）がいいところでサーブポイントを決めてくれたり、ブロッカーもしっかり機能して、その後オフェンスにつながったりと、いいプレーができたと思います。

●金子隆行監督

今日は勝ち点３を取ることが重要ではありましたが、連敗もあったので、勝つということが絶対条件と思い、１週間ずっとそれを選手に言い続けてきました。それを選手が体現してくれたことを誇りに思います。
このチームの底力はまだまだ未知なものがあると思います。今日のようにタフな試合を勝つことでそれがどんどん発揮され、成長していくと思うので、また明日以降も勝っていきたいと思います。

――この１週間、具体的にはどのようなところにポイントを置いた練習をされてきましたか？

金子：データ、数字が重要視される時代ではありますが、それだけではないと僕自身の中で思うところがあります。人間がやる競技なので、時にはミスも起こりますが、そういったものをミスをした選手だけの責任にするのではなく、カバーしてあげることで初めてチーム競技の良さが出ると考えます。データだけではなく、根本的にボールを落とさないことだったり、ブロックを止めることであったり、スパイクも決めるなど、当たり前のことを当たり前にやろうよという話をしました。選手も当たり前のことを当たり前にやることの大切さを今回分かったと思うので、それをこれからも継続してやっていきたいと思います。

――今日の試合で控えだった選手の中で、今後の活躍を期待している選手がいましたら、差し支えなければ名前を挙げて教えてください。

金子：途中出場した小島満菜美、篠原沙耶香は効果的なサーブを打ってくれていますし、この２名は本当に頑張ってくれています。アップゾーンでもいちばん前から声を出していますし、チーム思いの２人なので、その頑張りにはとても感謝しています。他のプレーヤーも試合に出れなくても自分で課題を見つけて、それを克服しようとする姿を見せてくれていますので、練習の中で高いパフォーマンスを見せてくれれば、平等にチャンスをあげたいと思っています。今はこのメンバーがベストだと思っていますが、まだまだ先は長いので、他の選手にもチャンスはあるはずですし、期待しています。

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