2019-01-30 08:00 追加
NEC・柳田光綺「第5セットは競っていても嫌な感覚がなかった」 埼玉上尾・山岸あかね「自分たちがやりたいバレーをできた」 V1リーグ女子1/26(川崎)記者会見コメント
SV女子
■埼玉上尾メディックス
●吉田敏明監督

久光製薬さんは新鍋選手を除いたメンバーで、ざっくばらんに言うとラッキーだったかなと。新鍋選手がいるのといないのとでは違いますが、それでもこちらも良い面が出た試合だったのではないかと思います。 何はともあれ、久光製薬さんに勝てたということは選手たちにとっても自信につながったのではないかと思います。
――昨年末頃からチーム力が向上し、皇后杯も含め、よい成績をおさめることが多くなってきていますが、監督の中でチームが良くなっている要因はどのようなところだと思いますか?
吉田: 今日のように対戦相手のチームが主力を欠いていたりなど、先ほども言いましたようにラッキーな要素も多いのですが、勝ち切れていることはいいことだとは思います。チャンスに恵まれ、それを生かして取り切っている部分はあると思いますが、まだまだ課題も多く、やるべきことはいっぱいあると思っています。
――ジャジャ(サンティアゴ)選手は、監督の中ではまだ若い選手なので育成しながら起用していくと以前おっしゃっていましたが、今日の試合も大活躍していました。入団当初から現在に至るまでの成長をどのように評価していますか?
吉田: 彼女はミドルでプレーするのが初めてなので、その戦術を一から指導しなければなりませんでした。その指導を素直に受け入れてくれて、少しずつ伸びてきて、今日もそれなりの活躍を見せてくれました。ブロックなど、まだまだ物足りないところもありますが、あまり多くを要求してもどうかなと思いながらやっています。少しずつ成長しているところが実感できているので、そこは嬉しく思っています。
――ディグ面も強化されていると思いますが、どのような取り組みをされていますか?
吉田: システムをシンプルにしています。堀江美志、吉野優理もいろいろなボールに対応できる力はあるのではないかと思っています。サーブレシーブはまだまだですが。
――新鍋選手が不在であることは事前に伝わっていましたか?
吉田:直前に知りました。
――今後の課題としては、どんなところを詰めていかれたいと思いますか?
吉田:簡単に言えば、試合でサイドアウトにすることです。パスはどうしても100%返球はできないので、若干乱れた時の攻撃の作り方とか、もう少しできることがあると思うので、サーブレシーブが悪い時のサイドアウト能力を高めたいと思います。
――サーブレシーブの強化についてはどうですか?
吉田:もちろん、それもしなければなりませんが、今はそれに何時間も割いて取り組む時期ではないので、システムやセッターのトス回しといったもので対応をしっかりしながら身につけていきたいと考えています。
●山岸あかね選手

自分たちがやりたいバレーができた試合でした。サーブで崩してからのパターンであったり、ブロックでワンタッチを取って切り返すといった、いいパターンが多く出て、もちろん乱れる場面もありましたが、しっかり強いチームに勝ち切れたかなと思っています。
――ディフェンス面が向上した要因はどのようなことだと思いますか?
山岸:サーブで崩していることと、ブロックの練習を多くしていることが関係しています。外国人選手が2人重なっているローテでのディグがしやすく、そこが自分たちにとって点数をとるチャンスだと思っているので、そこでしっかりディフェンスをできるように練習を積んできました。トータルディフェンスでブロックがいいので、いいディグもできていると思っています。
――ご自身のディグの手応えは?
山岸:ディグに関しては年々自分の中でもいいポジショニングがとれるようになるなど、手応えを感じている部分はあります。
――アキンラデウォ選手の攻撃時にブロックが1枚になるケースが多かったと思いますが、そういう時にどのようなことを考えてディグに取り組みましたか?
山岸:作戦的にはアキンラデウォ選手には60%以上決められてもいいので、他のサイドの選手をおさえようということで取り組みました。とにかく高くて速い攻撃ですが、自分の前だったり、触れる範囲をしっかり上げていこうということでやっていました。自分は全然拾えませんでしたが、他の選手が結構拾っていたので、チーム全体としてはよかったのではないかと思っています。
――今年はチーム内で若い選手の活躍が目立つようになりましたが、若手選手の成長をベテランとしてどのように感じていますか?
山岸:前半はフルセットなど競った場面になると、声が出なくなることもありましたが、今はチームもいい状態だし、自分たちも積極的に声をかけているので、彼女たちもしっかり自分から声を出したりするなど、メンタル面での成長を感じています。
――サーブレシーブについてはどうですか? 吉田監督はまだまだとおっしゃっていましたが…?
山岸:狙われてしまうのは堀江、吉野の2人だと思うので、いいパスを返せるように私自身も含め、チーム全体でもっともっと練習していかなければならないと思っています。

写真:堀江丈
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