2019-03-04 08:00 追加
「コートの中に太陽がたくさんいれば僕は強いと思っています」 NECレッドロケッツ前監督・山田晃豊さん
SV女子
アスリートとして輝ける時間を大切に
――開幕してから現在(11月24日時点)チームを見てどういった感想を持たれましたか。
山田:サーブが武器になっていましたね、コンスタントに機能すれば力は出るのかな、と。
潜在能力はまだまだあると思います。目先の結果にとらわれず、今日もいいところがたくさんありましたから、それらを積み重ねながら自分たちの勝ちパターンみたいなものを作り上げていければ…。
そしてシーズンの最後には金子監督を胴上げする。その時は僕も飛び入りで参加する姿を、自分でイメージしています(笑)
――楽しみですね。指揮を執られていた間には数々の名選手、例えば秋山(美幸)さん、近江(あかり)さんなど、リーダーシップのある選手がいました。二人は、選手というだけではなくチームの参謀的な役割も果たしていたのですか。
山田:(そういう役割は)多分にあったと思いますね。僕はコートの中に太陽がたくさんいた方が強いと思っているんです。
一人ひとり違う持ち味があって、それらが支えあうことで光り輝く。
私自身もまた、仲間たちに支えられてやって来れました。NECというチームのカラーだと思いますね。
――山田監督はNECだけではなく、バレーボールファンに広く人気がありました。監督のファンという人も少なからずいたと思うのですが、ご自分でそれを感じていましたか。
山田:いやいや、そんな。こちらはもう試合で精一杯でしたから。もしそうであれば、本当にありがとうございます。
――廣瀬七海選手について伺います。山田監督とは出身が同じ北海道。発掘されたのが山田監督だ、と聞いています。「今シーズンの活躍している姿を見て欲しい」と廣瀬選手からコメントをもらっています。彼女の成長についてはどのように感じていますか?
山田:順調に経験を積んで成長しているなと感じます。
爆発的な攻撃力を持っている選手です。まだまだ秘めているポテンシャルがあると思いますし、それが花開き始めているのかなと感じています。
今日の試合も拮抗した場面で、アタックでポイントを取り切った。勝負を動かす1点にどれだけ絡んでいけるかというところが、あのポジション(アウトサイド・レフト)の責任だと思います。
大変かもしれないですが、成長できると思って頑張ってもらいたいですね。
――今後も今日のようなイベントには。
山田:そうですね、タイミングが合えば。関わっていければな、と考えています。
――テレビ中継の解説なども是非。
山田:いやー、恥ずかしくて。多分しどろもどろになります(笑)。
――最後にチームとNECのファンに一言お願いします。
山田:創部40周年。いろんな人の思いを繋いでいるチームだと思います。多くの人たちが支えてくれている、そんなチームです。
だから選手は応援を力にして(多くの人から授かった)エネルギーをコート上で目一杯表現してもらいたいですね。
今しかないこの時間を、アスリートとして輝ける時間を大切にして欲しいなと願っています。
それができるのもこの場所を作り上げてくださっているファン、支援者の方々、サポートスタッフのお陰だと思っています。そして私自身、(そういったパワーで成り立っている)NECのチーム力をまた見に来たいです。会社で行き詰まったらNECの試合を見て元気をもらいたいなと思っています(笑)。
ファンの皆様へ。本当にいつもありがとうございます。
いい時も悪い時も背中を押していただける存在だと思っています。皆様の応援を頼りにしています。これからもよろしくお願いいたします。
写真 : 黒羽白、堀江丈
取材・文:堀江丈
◇山田晃豊(やまだ あきのり)◇1976年生まれ。北海道出身。東海大学から1998年にNECへ入社。同年、NECレッドロケッツのコーチ就任。その後、全日本コーチ、海外研修なども経て2008年にNECレッドロケッツ監督となる。2018年に退任するまで20年にわたりNECレッドロケッツを指導。10年間は監督としてチームを率い2度のリーグ優勝を達成。2016年にはチームをAVCアジアクラブ選手権優勝に導く
同じカテゴリの最近の記事
- 「そして、また走り出す」 群馬グリーンウイングス・白岩蘭奈さんインタビュー SV女子 [SV女子] / 2025.09.29
- 待望の復帰!埼玉上尾メディックス・入澤まい「日本代表。もう一回あの場所を目指したいと思う自分に気がついた」 SV女子 [SV女子] / 2025.09.24
- 埼玉上尾メディックス・山地梨菜「スパイクのコース幅を広げる、守備も頑張りたい。プレー写真をたくさん撮ってください」 SV女子 [SV女子] / 2025.09.22
- 今が飛躍の時、埼玉上尾メディックス・岩澤実育「反射神経やスピードは世界に通用すると思った。仁井田桃子との対戦も楽しみにしています」 SV女子 [SV女子] / 2025.09.22
- 夏の東京にふわり小雪が舞う。東京サンビームズ・関沢小雪「バレーをやめるか、環境を変えるか。私は東京を選んだ」 V女子 [V女子] / 2025.08.18
コメント
Sorry, the comment form is closed at this time.