[パナソニックパンサーズ]

最終順位:2位
敢闘賞:川村慎二
ベスト6:福澤達哉
ベストリベロ:永野健
Vリーグ特別賞:山本隆弘,宇佐美大輔

＜1レグ＞
勝敗:5勝2敗
ヒーローインタビュー:清水邦広(3回),福澤達哉(2回),宇佐美大輔(1回)
全打数に占める外国人選手打数の割合:6.6%(8位)
全打数に占めるミドルブロッカー選手打数の割合:16.8%(4位)
主なスタメン:宇佐美、川村、枩田、清水、福澤、白澤、永野

2週目からジョンパウロを怪我で欠き苦しい布陣となるが、彼のポジションに福澤、その対角に川村が入ることで安定。確実に勝ち越す。
1レグ終了時点で福澤がバックアタック決定率1位、永野がサーブレシーブ成功率2位、清水がサーブ効果率2位に入り、全日本でも主力となるメンバーは実力を如何なく発揮していることが見て取れる。

＜2レグ＞
勝敗:4勝3敗
ヒーローインタビュー:福澤達哉(2回),清水邦広(1回),谷村孝(1回),永野健(1回)
全打数に占める外国人選手打数の割合:11.8%(8位)
全打数に占めるミドルブロッカー選手打数の割合:17.6%(2位)
主なスタメン:大竹、福澤、山添、清水、ジョン、白澤、永野
この2レグからは昨年黒鷲(全日本選手が不在)の優勝メンバーでもある大竹、山添がスタメンとして起用されるようになった。今季で勇退を表明している宇佐美のリリーフ起用も奏功し、年末年始は天皇杯優勝も勢いに付けて4連勝を収める。年が明けてからはジョンパウロも戦線復帰し、再び強烈な打線が戻った。

魚津大会では、川村に替わって攻守に亘り大活躍した谷村の活躍が印象的だった。
2レグ終了時、白澤がブロック決定本数部門で2位に入り、各部門でパナソニック選手の名前がみられた。

＜3レグ＞
勝敗:5勝2敗
ヒーローインタビュー:福澤達哉(3回),宇佐美大輔(1回),清水邦広(1回),白澤健児(1回)

全打数に占める外国人選手打数の割合:28.4%(7位)
全打数に占めるミドルブロッカー選手打数の割合:15%(6位)
主なスタメン:宇佐美、福澤、枩田、清水、ジョン、白澤、永野

大きな怪我人も出ず、最も順調に試合を運べたであろう3レグ。スタメンにもお馴染みの名前が見られる。ジョンパウロが本格的に復調したこともあってか、ミドルブロッカーの打数が大きく減っている。
白星は得られなかったが、西山大会では今年の黒鷲で勇退を表明している山本(隆)の久々となるスタメンを見ることができた。
内定選手である渡辺もチームに合流し、主にピンチサーバーとして起用され始める。

＜4レグ＞
勝敗:6勝1敗
ヒーローインタビュー:宇佐美大輔(4回),福澤達哉(1回),山本隆弘(1回),川村慎二(1回),深津英臣(1回)
全打数に占める外国人選手打数の割合:32.1%(5位)
全打数に占めるミドルブロッカー選手打数の割合:16.8%(4位)
主なスタメン:宇佐美、福澤、山添、川村、ジョン、白澤、永野

ここでの大きな動きは清水の怪我による離脱だろう。ファイナルの出場が絶望という報せは大きな衝撃を与えた。ジョンパウロに続いての主力の離脱だが、川村がオポジット(レセプションにも参加)に入り、終わってみれば6勝1敗と盤石の強さが崩れることはなかった。
宇佐美に代わって内定選手ながらスタメン起用された深津が白星をあげた有明大会は、来季以降へ向けて明るい兆しとなった。

＜セミファイナル＞
勝敗:2勝1敗
ヒーローインタビュー:福澤達哉(2回),宇佐美大輔(1回)
全打数に占める外国人選手打数の割合:39%(2位)
全打数に占めるミドルブロッカー選手打数の割合:16.7%(1位)
主なスタメン:宇佐美、福澤、枩田、川村、ジョン、白澤、永野

4レグの良い流れを継ぎつつ、再び枩田をスタメンに据えて臨んだ3試合。接戦の末、山本(隆)のサーブからチャンスを引き寄せ、東レを下して最後のファイナル行き切符を手にした。

チーム全体としても、アタック/バックアタック決定率・サーブ効果率・サーブレシーブ成功率において好成績を残し、攻守共に堅い試合を見せた。

＜ファイナル＞
勝敗:1敗
全打数に占める外国人選手打数の割合:39%(3位)
全打数に占めるミドルブロッカー選手打数の割合:16.3%(2位)
スタメン:宇佐美、川村、枩田、清水、福澤、白澤、永野

数字上では、ブロック決定本数(堺が15本,パナが7本)以外には大きな差はないが…こちらもぜひ黒羽様のレポートを御覧頂きたい。帳票だけでは読み取れないものが沢山見えてくることと思う。

主力に怪我が相次いだにも関わらず、川村主将が中心となって穴を埋め、白星を勝ち取り続けたパナソニックの戦いぶりは宇佐美・山本(隆)というバレー界にとって大きな存在のラストシーズンを飾るに相応しいものだった。黒鷲旗より司令塔を担う大竹・深津がどのようなチームを作っていくのか注目したい。

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