2019-05-06 18:18 追加
栗原恵「チームのみんなのストイックな姿勢を見て学んだ。今後についてはまた改めてお話ししたい」 黒鷲旗女子準決勝会見コメント
SV女子
●田中瑞稀
リーグのファイナル3でも当たった東レさんだったので絶対に勝ちたいという気持ちはあったのですが、自分たちがうまくいかない時に立て直すことができなくて、 相手がいいように攻撃をしてくる場面が多かったので、 自分たちのバレーができずに終わってしまいました。明日まで残れないのが素直に悔しいという感想です。
●栗原恵
連戦でみんな体も気持ちもきつい中での試合だったと思うのですが、先ほど瑞稀も言ったように、ファイナル3で負けた相手だったので勝ちたいという思いはひときわ強かったですし、最後まで勝ち残ることを目標にみんなで頑張ってきたので、その目標を果たせなかったことはすごく残念です。でも、苦しい時も何とかしようという声は途切れなかったですし、交代で入った選手も活躍してくれました。反省ばかりではなく、いいところもたくさんあったと思うので、これからに繋がる試合だったのではないかと思います。
――栗原選手に。JTでの1年間を終えて思うことや、このチームに在籍したことによるご自身の変化などがあれば教えてください。
栗原:移籍を何度も経験させていただき、入って1年目は難しい部分もあるということは、今までの経験上思っていたのですが、みんなのフランクな雰囲気に早く馴染むことができたので、感謝しています。リーグを通してはあまりコートに立つことができませんでしたが、 練習からストイックに頑張るみんなの姿を練習から一緒に見てきたので、どこにいても勝ちたいという一体感の強いチームだと感じていました。 自分もストイックなみんなに影響されて、 年齢関係なく自分を追い込み、試合に向けていい準備をしようというところはみんなから学び、最後まで貫くことができたと思うので、そこはすごくいい勉強になりました。
――田中選手に。来季に向けての課題と、栗原選手と1シーズン一緒にプレ―してみて、影響を受けたことがあれば教えてください。
田中: リーグでは(ブランキツァ)ミハイロビッチ選手や小幡(真子)選手という軸になる選手がいてくれて戦ってきましたが、黒鷲旗ではいつもならコートに立てていない選手がメインとなって戦いました。そういう中でも、一人ひとりの役割が明確になり、自覚が出てきていると思うので、また外国人選手が新たに加わったとしても、今回戦ったメンバーが軸となれるようなチームを次は作っていけたらと思います。
また、まだまだ自分たちのミスで相手に流れが行ってしまうことが多かったので、しっかり決めるべきところで決めることと、自分たちのミスを減らしてやっていきたいと思いました。
栗原選手は長くプレーされてきた分、いろいろな経験もされているので、リーグでは一緒にコートに立つ機会は少なかったのですが、 その中でも、また、普段の練習でもチームを客観的に見てくださって、チームの中がバタバタしている時も安心するような言葉をかけてくださいました。私自身は頼りにしているというか、お姉さん的な存在で、メグ(栗原)さんとコートに立てた時は本当に嬉しかったですし、 今日も本当に勝ちたかったのですが…(涙で声を詰まらせる)。
メグさんは先ほどのコメントで、みんながストイックにやっていたから自分も頑張れたというようなことをおっしゃっていましたが、全然そんなことはなくて、入部してすぐの頃はメグさんの方がずっとトレーニングの量も多くて、最年長できつい部分もあったと思うのですが、そういう中でもチームのためにという思いや姿勢がすごく伝わってきました。一緒にバレーをできて本当に良かったと思っています。
栗原:ありがとうございます。
――栗原選手に。東レの石川真佑選手など、最近の若い選手と対戦して感じることは?
また、今日の試合の後、胴上げをされたり、チームメイトと抱き合っていた時にどんな心境でいましたか?
栗原:若い時から代表に選んでいただき、下手くそながらコートに立たせていただいてたくさんの経験を積ませてもらっていた時期は、とにかく先輩たちについていかなければという気持ちと、がむしゃらに、とにかく意地でも点数をとるという気持ちでやっていました。当時は気持ちだけでやっていた部分が強かったのですが、年齢を重ねて、客観的に見ることができるようになってくると、 試合の流れやみんなの表情を見て、今どうなっているのかとか、自分が出ているかどうかにかかわらず、そういうところを感じながら、意識しながらできるようになりました。細かいことですが、話す時もみんなの目を見て、少しでもチームを落ち着かせることができれば、それがもうひとつの自分の役割だと思ってずっとやってきたので、最後にああいうふうにみんなが(感謝の言葉を)言ってくれて、本当に幸せだなと感じています。胴上げはしてくれると思っていなかったのでびっくりしたのですが、振り返ってみんなの顔を見た時に本当に可愛くて…。(涙で)本当に大好きな子たちなので、みんなと1年間頑張れてよかったなと。それだけです。
――栗原選手に。退団の発表の時に「前向きな退団」とコメントされていましたが、今後のバレー人生についてどう考えていますか?
栗原:退団を決める前に吉原監督と長く面談させていただき、「もったいないんじゃないか」とか、ありがたい言葉をたくさんいただきました。それでも自分は今後どうしていくかを考えた上での前向きな決断として、とりあえず「退団」という発表をさせていただいたので、深い意味はないのですが、マイナスに捉えていただきたくないなという意味で「前向きな退団」という表現をしました。
今後については、また改めてお話しできればと思います。
写真:堀江丈、黒羽白
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