2019-05-11 14:14 追加
“千両役者”サントリー米山達也 格好良すぎる現役引退劇
SV男子
東レアローズの兄・米山裕太「まだまだできるんじゃないかな」

米山達也の兄、東レの米山裕太
5月5日の準決勝では、くしくも兄・米山裕太(34歳)が在籍する東レアローズと対戦。米山兄は引退する弟の達也に対し、労いの言葉を残した。
「まだまだできるんじゃないかなと思いますけど。身長が低いので、苦労も色々したと思う。けれども、サントリーという名門でしっかりと、自分のやるべきことを全うしていた。特にこの5年くらいは、全然スタメンで出ていなくて、しんどい時期もあったと思う。それでも後輩のお手本じゃないですけど、自分のやるべきことをしっかりやっていた。お疲れ様ですと言いたいです」

常にチームのことを考えていた米山達也(5月5日の準決勝・東レ戦)
途中出場で結果を出し、出場機会を増やしていた今シーズン
ここ数シーズンの米山は、スタートから出る機会は少なく、ワンポイントのサーバーやレシーバーとしての交代出場が基本になっていた。そんな状態が続くと腐ってもおかしくないが、急に出場機会が訪れても対応できるように常に準備をしていたという。昨年11月25日の堺ブレイザーズ戦後には次のようなことを語っていた。
「僕が(サントリーに)入った時に(年齢が)上の人が抜けていったし、僕もそういう年まできている。そこは『試合に出られなくてふざけんな』じゃなくて、逆に若い子には「頑張れ、頑張れ、お前が、お前が」って言うけれども、自分の心の中では『俺がいくんだ』という心意気を常に持ちながらやっている。こうやって、ピンチサーブしか(出番が)ないけども、その中でも頼られている部分なんで、自分はそこにどれだけ集中して持っていけるかだけ。心がまえとしては、チャンスを与えられたらしっかり結果を出せるように、いつでも準備して待っておく。それが試合に出たのが今日なだけだった。こういう試合中に悪い時って絶対来ると思うし出番がある。いつでもできるぞという気持ちを持ちながらやっていきます。難しいですけど」
ただ、それまでのシーズンと違って、今シーズンの米山は出れば結果を出し続けてきたからか、荻野監督は明らかに米山に対する起用法を変えていった。ワンポイントの起用だけでなく、セット丸ごとの出場機会が長くなりと出番が確実に増え、若いチームをコート上のプレーで引っ張っていた。今回の黒鷲旗・第1日の試合後にも、米山は「僕自身が今シーズン、こんなに出るとは思わなかった」と告白していた。
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