2019-05-20 08:00 追加
石田瑞穂「後輩には自分のやり方でチームを引っ張ってほしい」 鈴木裕子・山田美花・中川千世 デンソー退団者コメント
SV女子
●山田美花主将
――(グループリーグを終えて:取材日5/3)なかなか厳しい戦いでしたね。
山田:そうですね。初日の青山学院との試合を落とした時にはちょっと「ヤバイ」と思ったんですけど、そこからミーティングをしてもう一回切り替えることができました。1位通過になりましたし、結果的に良かったなと思います。
――勝負に絶対はありませんが、青山学院戦で「不覚」をとった理由は?
山田:自分たちのスタートの勢いが足りなかったというのもあるんですけど、それより青学さんのバレーがすごい良かったと、素直にそう思います。いろんなコンビパターンがあって、中から攻めたり外から攻めたりという使い分けが向こうの方ができていましたね。そこは素直に認めるというか、相手が上手だったと思います。
――キャプテンの目から見て今シーズンのチームは?
山田:去年の夏場からメンバーを固定しないで誰が出ても同じように戦えるチーム作りをしてきました。それがリーグを通してだんだん浸透し、やっと黒鷲で形になってきているのかなと思います。
――退団のご発表がありました。
山田:違う角度からバレーボールに携わっていけたらいいなとは思っています。
――高校生はアタッカーでやってきて入団してのポジションが、リベロ、レシーバーでした。
山田:Vプレミア(現V1)のチームで自分がアタッカーをやるというのが想像できなくて……。もっと身長があるとか、もっとジャンプ力がある選手がやるべきだと思っていて。自分は守備で勝負しようと思い切って決断してVリーグに入りました。レシーバーとかピンチサーバーとかいろんな形で使ってもらいました。一人前のリベロとしての時間はそう多くはなかったんですけど、その分多様な経験はできたかなと。
――入団時にある程度守備で、と。
山田:そうですね。でも夏場はスパイク練習に入ったりとかはしていて。やっぱり打ちたい気持ちはありますし、打っているからこそ守備のリズムも取れる。アタッカーをやめて初めて分かった部分もありました。サーブでもスパイクでも、打ってこその守備なんだなって気づかされましたね。
――黒鷲旗といえば高校生(古川学園高校)の時に選手宣誓をされましたね。素晴らしかったと誰もが言います。歴代でもナンバーワンじゃないかと。
山田:とても大事な年の大事な役だったので。(東日本大震災の年、仙台、古川学園高校の主将として出場)しっかり伝えられるように練習はしました。
――当時すごい子がいるなと話題になりました。その高校生がこうやってVに進んできてくれたことをみんな本当にうれしく思っています。山田主将が今のチームに伝えたいことは?
山田:若い子が多いんですけど、自分たちの良さである明るいところをしっかり出してほしいですね。どんな時でも元気なことはいいことだと思うので、その良さを生かしながら頑張っていってほしいなと思います。
――ファンの方へ一言。
山田:デンソーに入団してからチームの成績も、個人のプレーもですけどいい時も悪い時もあって、一番濃い時期を過ごしてきたと思います。それを一緒に支えてくれたのがファンの皆さんでした。ファンの方々の応援なしではここまで続けてこれなかったと思います。本当に感謝しています。
背番号:11
コートネーム:ハナ
ポジション: レシーバー、リベロ
生年月日:1993.6.22
出身地:青森県三沢市
出身校(前所属):古川学園高校
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