2019-06-14 13:15 追加
鍋谷友理枝「(黒後)愛のおかげで自分ももっと頑張ろうと思った」中田久美監督「黒後がよく打ちきってくれたし、守備もよかった」 VNL女子タイ戦会見コメント
全日本代表 女子
●中田久美監督
日本ラウンドの最後、タイに勝てて良かったと思っています。
アジア大会で嫌なイメージを持っていたので、何とか日本でその悔しさをぶつけたいなというふうに思って戦いました。タイのコンビバレーをサーブで崩すことができたことがいちばん大きな勝因だったと思います。
――どの試合も立ち上がりが苦しい印象ですが、対策は考えていますか?
中田:戦術的なことよりも、この東京ラウンドは試合開始時刻が他のラウンドと全く違っていたので、試合が始まる前の時間の使い方をもう少し工夫する必要性があったのではないかと思います。ブラジル戦が終わった後に、会場に入る時間を変えたり、調整したりとか、選手たちの集中力が切れないようにとか考えました。コートに入ってから非常に長かったりして、まあどこのチームも一緒なんですけど、そういう環境の変化とか時間の使い方というのを、あらゆる場面を想定して、臨機応変に最高の状態で試合に入るということもひとつの鍵なのかなと思いました。あとはスタートのローテーションを交わすということもあると思います。
――今日のスタメンの狙いと黒後選手の出来について。
中田: まずミドルの2人に関しては、叩いて弾き飛ばせるということを条件にしました。 そういった意味では芥川(愛加)も渡邊(彩)もよく動き、跳んでくれたと思っています。鍋谷はコンスタントに安定していますし、守備ももちろんいいので、そのまま継続して使いました。
黒後に関しては、やはり点数をとりに行くという部分で、ここまで控えに置いておいて、この対戦にぶつけるという狙いだったので。最初はかなり緊張していたようですが、勝負の場面でよく打ち切ってくれたと思っています。珍しく守備も良かったです(笑)
――今日は渡邊彩選手が非常に良い働きをしていましたが、監督から見た彼女の持ち味であったり、強みはどのようなところだと思いますか? またチームの中でどのような役割を果たしてくれることを期待しているのかを教えてください。
中田:非常に明るく、前向きで、吸収しよう、学ぼうという姿勢があり、チームを明るくしてくれる選手です。期待しているところは今のミドルの中で、ブロックの高さという部分では低いので、 高さをどのようにカバーしていくかということが今後の課題だと思います。
今日の試合ではタイの時間差に対して流れながらブロックを跳びに行ったりなど、雑なところがあるので、諦めずにきっちりとタッチを取りに行くなら取りに行く、止めに行くなら止めに行くというメリハリをつけたプレーができるようになればもっとよくなるのではないかと思います。
――東京ラウンドでの収穫と、現在6位ですが、最終週となる来週の韓国ラウンドに向けての抱負を教えてください。
中田:いいプレーもあったと思いますが、常に危機感は持っています。 来週はポーランドとの戦いがありますが、また違ったタイプのチームなので、しっかりと対策を練って、積極的に点数をとりに行きたいと思っています。
――今日の試合の佐藤選手のトス回しについて。レフトに偏っていた場面もあったのでは?
中田:競ってきた場面や、 2セット目後半から3セット目にかけて、ちょっと使い方が逆だったんですね。それはセット間に説明をして、サーブレシーブから決まっている選手、ラリー中に決まっている選手を伝えて、最後は黒後と鍋谷にボールを集めなさいと私が言ったので、その通りに上げてくれていたと思います。
写真提供:FIVB
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