2019-11-28 22:44 追加
NEC・島村春世「試合に出れたことがただ単純に嬉しかった」KUROBE・丸山紗季「移籍組が来てくれたことをすごく嬉しく思っている」
SV女子
■KUROBEアクアフェアリーズ
●丸山紗季主将
スタートの1セット目は自分たちのバレーがしっかり出しきれていました。2セット目以降はサーブミスからなかなかリズムがつかめないという状況になってしまって。相手が冷静にゲーム運びをしていた中で自分たちが焦ってしまいました。ワンサイドのゲームとなってしまって悔しいです。
●間橋香織選手
自分たちが大事なところでミスを出してしまったり、流れがこっちに来たところでブレイクできなかったり。何もできずに終わってしまったな、と。ちょっと悔しい試合になってしまいました。
――丸山主将に。V1に昇格して2年目の挑戦です。去年課題にしていたこと、その克服ができているか教えてください。
丸山:去年の課題としてあがっていたのは攻撃力です。今年はメンバーが入れ替わって攻撃力をオフシーズンに磨いてきました。その反面ディフェンス面に新たな課題を抱えてしまっていて。サーブレシーブ面とディグ、どちらとも弱い部分があると思います。オフェンスを活かすためにはディフェンスがベースになりますし。
――おっしゃるようにトランジションは各チームが力を入れているところですね。
丸山:去年よりは高さがありますので、ブロックは高くなりました。ブロックとレシーブの関係というのはしっかりできていると思うのですけど、他のチームも工夫して打ってくるわけですから、そこへの対応がなかなかできていないなと感じています。
――攻撃面で良くなっている部分は?
丸山:試合を重ねるごとにミドルが使えてきてるなと感じています。Aパスを返せた時の決定力はあると思うのでそこは自信を持ってやりたいです。
――丸山主将のポジションはオポジット。チームにどういう貢献をしていきたいと思いますか?
丸山:私自身はディフェンスでチームに貢献できると思っています。コートに入った時はディフェンスからいいリズムを作っていきたいと思っています。
――サマーリーグでリベロに挑戦していましたね。
丸山:はい、先週はリーグでもリベロに入りました。まだまだたくさん課題がありますね。守備だけではなかなかリズムが作りにくいなと感じています。
――間橋選手に。移籍に対する気持ちをお話しいただけますか。
間橋:前のチームには4年間いました。このまま同じ環境では何も変わらないし、他のチームでやりたいという気持ちも出てきたので思い切って移籍を決めました。
――KUROBEでは攻守の柱になっていると思います。プレーの手ごたえは?
間橋:最初に比べてサーブレシーブが不安定になってきたりとか、フルで出て攻守両面でやっていく難しさを感じています。
――体力的なもの以外にどういう点が難しいですか?
間橋:アウトサイドヒッターはサーブで狙われますので崩れないようにしなければなりません。気持ちの部分が重要になってくると感じています。
――自分のプレーでチームに貢献できる面は?
間橋:サーブレシーブもディグもやるポジションです。攻撃に関しては浮島(杏加子)やリー(シモーン)もいますのでもうすこし守備の部分で貢献していきたいなと思います。
――丸山主将から見た間橋選手は?
丸山:本当に攻守の柱になっているので自信を持ってやってもらいたいなと。
――どこか自信なさげ、なんですか?
丸山:いや、堂々としてますね。いつも(笑)
――間橋選手に。チームにはすぐ溶け込めましたか?
間橋:キャプテン筆頭にすごいフレンドリーで、入った時からすぐに溶け込めて、緊張感も少なくすごく楽しい毎日です。
――移籍してよかった?
間橋:良かったという気持ちしかないです。
――丸山主将に。チームをまとめるにあたって心がけていることは?
丸山:このチームは移籍選手が多いのでコミュニケーションは特に大事にしています。加入した選手には年齢関係なく、とにかく早く溶け込んで欲しいです。移籍ってすごく勇気がいることだと思うんですけど、来てくれたことを私たちはすごく嬉しいと思うし、中途半端な気持ちでの決断ではないと思うので。みんながやりやすいように心がけています。
――相手のデンソーの印象は?
丸山:すごく冷静ですね。試合中も余裕があるなと感じます。ちょっと失点しても崩れないなと。
●丸山貴也監督
1セット目はなんとか競ることかできたのですが、2セット目、3セット目は一方的な展開になってしまい、全く自分たちのバレーをさせてもらえなかったと感じています。この交流戦でひとつムードを変えたかったのですが、出ばなを挫かれてしまったという状況です。
――2年目の挑戦、今年のテーマは?
丸山:だいぶメンバーが変わりまして、新しいチームになりました。今までの積み重ねがないところからスタートしましたので、手探りでチーム作りをしている状況です。今日みたいに崩れてしまうこともあります。去年の反省から攻撃であったり、ブロックであったり、点を取れるチームということを目指してやっています。
――攻撃ではどういうところに注力していますか?
丸山:外国人選手には高さとパワーがありますので、それ以外ですね。ミドルを中心にしたコンビバレーといいますか。サーブレシーブが返らないと、なかなか機能しなくなってしまいますが。
――昨シーズンはディフェンスがチームの売りになっていたと思います。攻撃とバーターになってしまっているようですが、なかなか難しいところなのでしょうか?
丸山:ディフェンスのできる選手が抜けてしまったというのがひとつ。ただそれを見越して春先から練習をしてきたのですが、その成果がまだ現れてないと。悩み多きチームづくりかと思います。
――今シーズンはリーグの期間が短く、修正できることも限られてくると思います。どこにポイントを置いていきたいですか?
丸山:今は固定メンバーで戦うというのがなかなか難しい状況です。サーブレシーブの乱れに対して、控えの選手をどういう場面で使っていけばリズムがもう一回戻るのか。セッターにしても、どういうリズムで立て直したらいいのかという。一番チームとして力の出る組み合わせを探りながらチーム作りをしています。
――夏場から期待されていた選手に白岩蘭奈選手がいます。現在はベンチ入りできていませんが。
丸山:コンディションも整ってきて、普通に練習はしています。そう時間はかからずに出場できるようになると思います。
――キャプテンとして丸山選手をどのように見ていますか?
丸山:身長もそんなにないですし、決して器用な選手ではないですが、チームをまとめる力を発揮してくれているのかなと。
――本来はオポジットですが、リベロでも出場されました。
丸山:先週1回出しましたね(笑)チームとして一番力を発揮できるのはどういう組み合わせか色々考えている中で試してみたという状況ですね。
取材・撮影 堀江丈
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