2013-06-30 16:56 追加
2013年度・第32回東日本大学バレーボール選手権大会
大学バレー 女子 / 大学バレー 男子
[男子3]「アウェー」で見る者の心を掴んだ明治大学
前回優勝の中央大学も準々決勝で敗れた。東日本インカレで、ベスト4に東海も中央もいないというのは今回が初めてである。ベスト4には新鮮な顔ぶれが揃った。
決勝戦は日本体育大学-明治大学、どちらが勝っても初優勝という組み合わせとなった。準々決勝からの会場を提供している日体は、例年東日本インカレでは教育実習などで多くの4年生を欠き、チームが若くなってその力を出し切れないことが多かった。今回も同様の事情ではありながら、要所要所を押さえて勝ち進んできた。一方の明治は準々決勝(3-1専修)、準決勝(3-2早稲田)と際どい試合を粘り勝ちして、試合をするたびにチームの高まりを見せつつ決勝まで駒を進めてきた。
決勝戦は双方ともに引かない、非常に熱い戦いとなった。男女部員を中心とした日体と、即席「M」「E」「I」「J」「I」ボードを掲げて紫のメガホンをふるわせる明治。応援席もコートを後押しする。第1セットを日体が制したが、第2、第3セットは明治が返した。明治のキルブロックが凄まじかった。佐藤が山田をブロックする、という状況が何回見られたか。第3セットは日体が、それまでベンチにいることが多かった渡辺、中村の4年生をスタートから起用し、さらにそれまでレセプション・ディグで交代させていたリベロを山本に一本化させた。じわじわと下地をつくった第3セットから、田尻がセッターに戻った第4セットは、日体が一方的にまくり、フルセットに持ち込んだ。
果たしてファイナルセット。全員がそれぞれの役割を果たし、チームとしての力を昇華させていった明治がリードを広げていった。序盤でつくったリードをしっかりと守り、さいごは杉本が決めて明治がフルセットを制した。
明治大学 3-2 日本体育大学
23-25
25-15
25-19
14-25
15-10
明治大学
WS1大塚 MB3鎌田 S2新
WS10杉本 MB5佐藤 OP6飯塚 L14中村/22瀧野
日本体育大学
WS23橋本 MB9田井中 OP20山田
WS31峯村 MB19小宮 S16田尻 L34山本/12大町
優勝決定の瞬間、会場全体が何とも言えない興奮に包まれていた。見ていたそれぞれの胸に熱く刻まれる素晴らしい試合であった。
同じカテゴリの最近の記事
- 女子バレーボール、イタリアが初優勝。イタリア・エゴヌ「金メダルはイタリアバレー界にとって大きな意味がある」 パリ五輪 [Others] / 2024.08.12
- バレーボール女子・3位決定戦 ブラジルがトルコを3-1で破り、銅メダルに パリ五輪 [Others] / 2024.08.11
- VNL男子、イタリアの高いブロックに阻まれる。深津旭弘「粘ってセットをとった後でどう打開していくかが課題になった」。エバデダンの談話、南部強化委員長の第1週総括も【現地取材】 [全日本代表 男子] / 2024.05.26
- ネーションズリーグ男子、キューバを倒し3連勝。髙橋健太郎「僕の持ち味はブロックがすべてだと思っているので、頑張りたい」【現地取材】 [全日本代表 男子] / 2024.05.25
- バレーボールネーションズリーグ男子快進撃、セルビアを下し、2連勝。大塚達宣「サーブはエースだけを取りに行くのではなくて、しっかり入れて崩して、そこからブロックに持っていくのがうまくいっている」【現地取材】 [Others,全日本代表 男子] / 2024.05.24
コメント
Sorry, the comment form is closed at this time.