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会見・コメント

2020-01-04 11:59 追加

反撃のGSS東京サンビームズ、フルセットの激闘を制す。群馬銀行グリーンウイングスは盤石の10勝目 V2女子

V女子

第2試合 GSS東京 3(16-25、25-21、21-25、25-20、15-13)2 浜松

■GSS東京サンビームズ

●吉里遥選手

ここ何戦かフルセットを勝ちきれない状況でした。今日も苦しくなる場面があって良くなかったところもありますが、自分たちの力で乗り切ったことが勝ちにつながったのではないかと思います。

●前村明里選手

あらかじめ予想はしていましたが、やはり苦しい場面もたくさんありました。吉里選手を始め、みんなが決めてくれたので勝てました。良かったです。

――吉里選手に。今日のプレーを振り返って。

吉里:個人的には厳しいところにスパイクを打てた、コースを切れたというところはあります。こちらの攻撃が前2枚の時に何度も連続失点をしてしまい、同じ形でブレイクされてしまっているので、そこが年明けの課題になってくると思います。

――開幕時以来の会見になります。現在のチーム状況、自分のプレーのマッチング(今シーズン大野広島より移籍加入)などは?

吉里:リーグ戦に入って、選手同士が長く一緒にいる時間が増えています(GSS東京の選手は派遣社員として活動しているため勤務先が分散)。この機会に個々が持っている意見をどんどん出すようにしていて、勝った時には全員で喜べる。やっぱり嬉しいことですし、そういうのっていいことだなと思いました。

――苦しくなった時には吉里さんにボールが集まります。サーブも強い。攻撃の柱、エースとしての自覚は?

吉里:どれもみんなが拾ってくれてつないでくれたボール。それをどれだけ点にできるか、苦しいときこそ(自分が)1点を取らなければいけない。そのことが課題だと思っています。

――前村選手に。前村選手も今シーズン移籍加入(前チームはブレス浜松)ですね。リベロとして、後ろから見てチームの感想、自分のプレーの評価などを。

前村:リーグが始まって、全体的に守りが良くなってきていると感じています。基本は攻撃重視のチームなので自分がリベロやレシーバーで入った時にディフェンスを頑張らないといけないと思っていました。今はバックに回ったスパイカーが拾ってくれる形が少しずつできてきていると思います。みんなで上げて、みんなでつないで、みんなで決めにいく。そんな形がもっとできたらいいなと思います。

――リベロには拾うだけじゃなくて、コーチングや攻撃の起点になるなど多くの仕事があると思います。前村さんがリベロとして第一に心がけているのは?

前村:苦しい場面とかミスが続いた時にはチームが下を向いてしまう時もあります。そういう時こそリベロである自分が笑顔でみんなに声をかける必要があると思っています。今日の相手、浜松は元いたチーム。コートの中に指示を出す、積極的に引っ張っていくことが自分に与えられた仕事。今日はそういう立ち位置だったと思っています。

――古巣と対戦するときは燃えるものがありますか?

前村:ありますね(笑)。試合の時はやっぱり勝ちたいって思いますし。元の仲間だからこそ全力を尽くして戦いたい。試合以外ではみんなと久しぶりに会えてホッとする気持ちもあります。私ももっと頑張ろうって、そう思いました。

――前村さんから見て、今シーズンのブレス浜松は?

前村:ベンチも支えてくださっているスタッフも、みんなまとまって明るくていいチームだと思います。

――今シーズンの序盤、レシーバーとしてスタートから入る独特のフォーメーションがありましたね。ああいう形でコートに出たのは初めて?

前村:中学生時代JOCの選抜の時に経験したことはありました。チャンスをいただいている時には自分の仕事を精一杯やろうと思っています。

――そのままフロントに上がったら打つ(笑)

前村:1本打ちましたね(笑)

――お二人に。今日もGSS東京らしさというか、プレーも感情も爆発して、それがコートに出ていました。最後は観客も巻き込んだ感じでしたね。

吉里:周りの気持ちが高ぶっているのを感じました。それは緊張だったり、プレッシャーになる面もあるんですけど、結果的にすごい力になって…最後は気持ちで取れた1点でした。会場とか応援してくれるみんなのパワーで押し切ったところがあります。そういうものを大事にして、コートの中の6人は責任と覚悟を持ってしっかりやっていかないといけないと思っています。

前村:自分はリベロだし得点を取ることができないけど、「攻めていこう」って声をかけて。守りの時も攻めの気持ちは大事にしています。支えてくださっている方たち、チーム内でも試合に出れない人たちの思いものせて。他のチームも勝ちたい気持ちは一緒だし、勝つチームはやっぱり気持ちの部分で決まってくると思うので。もっと強気で頑張ります。

●笛木彰監督

選手の頑張りに尽きると思います。先週、昨日とフルセットを落としてしまっていたので、今日は絶対に落とせない。5セット目、相手に先に8点を取られてのチェンジコート。10点以降のところで勝負できるチャンスがくるので、慌てるなということを選手に言って、攻め急ぎしないように注意しました。思い切って高いトスをネットから離して上げる。吉里はそこを打ち込めと。

ローテーションが回って、吉里にサーブがきた時が一つの決断でした。ここで相手に流れを引き渡すことを避けたかった。大原に交代して功を奏したと思うんですよね。強いサーブに慣れていた相手にショートサーブを立て続けに打ったので、向こうも少し慌てたかなと。チームもリズムを作れたかと思います。きちんとサーブを入れる選択をしたことは良かったと思います。あそこで流れを渡さずに15点まで行けたというのが勝負の一番の帰路だったと思います。

――まさに勝敗を分けた采配だったと思います。正直、吉里選手へリリーフサーバーを出したことには驚きました。チームの最大の武器だと思いましたので。しかし、これもまた攻めのサーブなのですね。

笛木:吉里を下げたのは消極的な選択ではなくて一回外に出すことでリフレッシュさせる意味もありました。実際、最後の勝負どころでいい働きをしてくれたと思います。大原はショートサーブが得意なので、狙っていくように言いました。彼女のサーブは一番信頼しています。まず外さない。狙ったところに打てる。いつもそういう仕事やってくれていました。ここは彼女しかないなと思いました。

――浜松の粘りもありましたが、攻撃が1本で決まらない場面も。

笛木:サーブレシーブが返らず速攻が使えなかったのがひとつの理由でもあります。サイド依存にはなりましたが、セッターの松浦(未波)にはあらかじめ、吉里で決まらなかったらしょうがない、勝負どころは吉里にトスを預けるように指示していました。彼女はやってくれるはずだと。ただ吉里は真っ向勝負に行ってしまいがちなので、単調にならないようにフェイントなども混ぜていくように吉里本人にも伝えました。

――今後の課題は?

笛木:サーブが緩すぎますね。単にスピードの話ではなくて攻めが甘いということですね。相手のレシーバーが動かないで取るところにサーブが行くことが多い。年明けはサーブ力を何とかしないといけないのですが、今日一番工夫してやってくれたのは張(心穆意)でしたね。もうひとつはサーブレシーブですね。今日は鬼塚(雛子)を入れることでサーブレシーブを安定させようと思いました。フルセットで勝ってよかったではなくて、3-0で勝つことに考えを行き着かせないと上位には残れないと思います。

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