2020-01-11 07:00 追加
V1男子優勝争いに影響も? 東京五輪の各大陸予選
Others / V1リーグ 男子
一方、パナソニックやサントリーはそれぞれ、劉や季がアジア予選に参加したものの、クビアク・ミハウのポーランド、ムセルスキー・ドミトリーのロシアは昨夏の段階で、オリンピック出場を決めていた。結果的にパナソニックやサントリーは影響を小さくすむことになるかもしれない。サントリーは対戦相手にも恵まれている。
2位につけるジェイテクトは、チームに欠かせない存在になっている饒書涵が今回は中国代表に選出されなかった。チームにとっては大きい(饒自身は代表に選ばれなかったのは残念に違いないが)。既に代表でプレーはしていないがカジースキーの母国ブルガリアは、ヨーロッパ予選で善戦したが惜しくも五輪本大会にたどり着けなかった。仮定の話だが、饒やカジースキーが代表活動で抜けていたら、この2戦はかなりきつくなったのは間違いない。
今シーズン、東京オリンピックを控えることもあって、Vリーグ機構は日程調整が難しかったとは思われる。ただ、なんとかリーグ戦とかぶらないようにできなったものかとも思う。
ヨーロッパ、北中米カリブ海、アジア、アフリカ、南米のいずれもほぼ同じ時期。リーグ戦の優勝を目指すチームにとって、主力選手が1、2試合抜けるのは痛い。また、当該選手をプロとして契約しているだけに、チームによっては納得できないところもあるかもしれない。
お隣中国の男子リーグ戦は、例年なら日本と同じく10月下旬からスタートするが、今年は五輪予選のためなんとスタートは2月。このやり方が良いか別にして、少なくとも各チームがリーグ戦で戦い抜く上では公平ともいえる。
また、サッカーと比較しても仕方ないが、サッカーでは20年ほど前から、特にヨーロッパのクラブチームたちから不満が拡大していき、最終的に国際サッカー連盟が定めた代表活動日が世界共通化され、各国リーグへの影響は少なくなった。
Vリーグがリーグ戦をどう魅力的なものにしていくか。今回を契機に今一度考えて欲しい。
(取材・写真:大塚淳史)
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