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バレーボールマガジン>インタビュー>石川祐希選手インタビュー前編「いい締めくくりと、いいスタートになった試合でした」

インタビュー

2020-01-17 17:30 追加

石川祐希選手インタビュー前編「いい締めくくりと、いいスタートになった試合でした」

Others / 全日本代表 男子

スパイクを決める石川選手

――モデナやラティーナの頃と比べると、セッターにも信頼され、苦しい場面でもよくトスが上がってきていると思います。また石川選手もそれにこたえ、ときには被ブロックする場面もありましたが、それ以上にレフトからもパイプからも得点を決めていました。セッターとのコンビネーション、そして自分の攻撃とサーブが強豪チームモデナに十分に通用したことについて。

石川:セッターとのコンビネーションについては、正直まだ完璧とは言えません。まだ合わないところもあります。レフトからの攻撃に関しては、止められたのは僕の打ち方の問題で、自分が工夫すれば解決できることなのですが、パイプとライトの攻撃がまだタイミングが合っていない。そこは速さを追求しながら、合わせていきたいと思います。

――練習も拝見させていただきましたが、石川選手がイタリア語を話しているせいか、「助っ人外国人選手」というよりも、まるでイタリア人選手の一員であるかのような溶け込み方を感じました。自分でもそういった感覚はありますか?

石川:外国人枠で来ているので、即戦力としてのパフォーマンスの高さが問われる立場にいます。高いパフォーマンスを発揮しつづけるためには、コミュニケーションをしっかりとることが必要です。コミュニケーションについては、昨シーズンよりも早くとれるようになってきたと感じます。「外国人枠」としてきているので、イタリア人と同じではいけないと思います。イタリア人選手より年俸を高くもらっている分、それ以上の活躍をしなければ、次のチャンスも巡ってこないと思っています。

――試合後、ものすごくたくさんのファンに囲まれていましたね。大変そうでしたが、光栄なことでもあると思います。過去のチームでは、物珍しさやついでに…といった風情のファンが地元の方は多かったですが、昨日はエルナンデスと同じか、それ以上の地元のファンに囲まれて大人気でした。

石川:パドヴァは、非常にたくさんのファンの方が会場に来てくれて、ホームのときはとても盛り上がります。応援してもらっている地元のサポーターに支えてもらっている、とすごく感じます。昨日の試合は対戦相手がモデナだったので、(イタリア代表の)ザイツェフだったりアメリカ代表のアンダーソン選手だったり、世界最高峰のプレーを見に来た人も多かったと思います。その中で自分も彼らに劣らないプレーをみせることができたので、注目していただけた。たくさんの方に写真とかサインを求められ、本当にありがたいことだと思っています。

――日本から来ていたファンもたくさんいました。日本で映像を見ているファン、スタッツを見ているファンもたくさんいます。そういった方たちへメッセージを。

石川:今シーズン、日本からたくさんの方がいらっしゃってくださいます。ワールドカップがあったことも一つの大きな影響だと思いますが、イタリア国内外問わず、本当にたくさんの方に応援していただいていると感じます。イタリアに来るにはお金も時間もかかることなので、昨日のような試合を観ていただけたことは、僕にとってもすごく幸せですし、ファンの方にも喜んでいただけたのではないかなと思います。もっとチームが勝つ試合や、そこで活躍する自分の姿を見てもらいたいですし、世界トップレベルのバレーボールを楽しんでいただけるように、残りのシーズンを取り組んでいきたい。
日本から応援してくださる方にも、いいニュースを届けられるようにしたい。

聞き手:中西美雁
後編に続く

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