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インタビュー

2020-02-23 18:26 追加

WD名古屋から台湾に挑戦した渡邊侑磨が得たもの

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実業団の選手として社業もしっかりしたい

今回、渡邊に話を聞きたかった理由はいくつかあった。実はそれまで渡邊を取材する機会がなかった。ただ、昨年5月の黒鷲旗、久々に試合出場した感想とマレーシアの大会出場について聞きに行った際、渡邊がなかなか出場機会を得られないことに悩んでいるのを知った。その後、台湾へ移籍したとあって、どういう心境、どういう経緯、どの様な立場での移籍なのかが気になっていた。渡邊は豊田合成の海外出向制度を活用して移籍している。つまり、社員として台湾に出向し、バレーボールしている形だ。つまり、チームへの還元だけでなく、会社への還元や貢献も期待されてくる。それを意識するかと問うと、渡邊はきっぱりと話した。

 

「僕はどっちかというとそっちがメインで考えている。僕は一切自分のことをプロとは思っていない。実業団の選手として社業もしっかりやっていってというのを意識しています。今回こういう午前中に出社というのは僕にとって好都合でした。もちろん最初は大変でした。でも本当に良い経験ができた」

 

台湾でのプレーや生活を経験して、バレーボール選手として、社員としてもプラスになったのだろう。渡邊は台湾と日本の交流や、台湾バレーの発展を期待する。

 

「ちょっとビッグスケールな話にはなるんですけど、今回、僕が台湾に来て、ジェイ(劉鴻杰)も日本に来て、台湾と日本の交流ができている。今後、もっと日本と台湾の交流が盛んになったりとか、台湾でチームが増えたりとかして、そこに日本人(選手やコーチ)がいたりとか、そういう形が広がっていけたらベストだなと。僕は台湾に来て、台湾の選手たちを誇りに思いました。何年先かわからないですが、最近でも台湾U23代表が優勝したり、日本にも勝ったりしている。今後、アジアで、台湾が日本のライバルといわれるようになって、お互いが切磋琢磨してバレーしていけたらいいなと思う。そのためにも日本からコーチを送ったら面白いと思います」

 

渡邊はチームメイトと親しみ、交流している動画をSNSで多く流していた。また、台湾メディアの記者によると、「渡邊選手はファンから人気が非常に高いですよ」と教えてくれた。わずか半年ほどの台湾ではあったかもしれないが、足跡を着実に残した。そして渡邊が台湾で得た物は大きいに違いない。

【プロフィール】
渡邊侑磨(わたなべゆうま)
1994年7月19日、愛知県江南市生まれ。東山高→中央大を経て、2017年、豊田合成トレフェルサ(元ウルフドッグス名古屋)に入団。193cm/86kg。ポジションはミドルブロッカー。

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