2020-02-23 18:26 追加
WD名古屋から台湾に挑戦した渡邊侑磨が得たもの
Others / SV男子
WD名古屋と台湾1位のエキシビジョンマッチは白熱
最後に、2カ月前のことで恐縮ではあるが、オールスターでのウルフドッグス名古屋と台電公司のエキシビジョンマッチもせっかくなので紹介する。名古屋は、高松卓矢、傳田亮太、古賀幸一郎、ガスパリーニ、内山正平などが遠征に帯同していなかった。ただ、台湾代表の劉鴻杰がいることもあって、会場に劉が登場すると観衆が大興奮していた。
名古屋は高橋拓也、小川智大、山田脩造、前田一誠、椿山竜介、高梨健太、劉が基本的にスタートメンバーで、試合状況に応じて近裕崇、永露元稀が交代で出場した。台電は代表選手を多くそろえるだけあって、名古屋と互角以上に渡り合った。特に攻撃面、黄建逢、王明浚の力強いスパイク、顔振富の高さは名古屋を苦しめた。
一方、名古屋は椿山を中心に攻め、そして、要所で見せていたのが劉だった。劉は、勢いのあるジャンプフローターサーブで台電にあった流れを断ち切ったり、ブロックやスパイクでも試合の流れを決定づけるプレーを見せて大活躍。母国の英雄の活躍に大盛り上がりだった。試合は名古屋が3-1(25-22、25-12、21-25、25-21)で勝利。ちなみに会場の一角には、劉の家族・親族一同が勢揃いして目立っていた。
客席には名古屋を応援するパネルを持つファンたちもいた。オリジナルのイラストを持った女性3人組を見かけたので話を聞いてみた。趣味でバレーチームでバレーを親しんでいるという20代の女性たちは、「台湾で、しかもこんな安い価格で名古屋の試合が見られて嬉しい」と喜んでいた一方、「高松選手、傳田選手が好きなんですけど……(今回来てないですね?)残念です」と嘆きの声も。
ただ、日本までバレーを見に行くという筋金入りのバレーファンで、Vリーグや日本代表の試合を観戦に訪れているという。せっかくなので、好きな日本人選手を聞いてみると、「浅野博亮選手、小林光輝選手、福山汰一選手」「西田有志さん」と軒並みジェイテクトSTINGSの選手だった。1人「石川(祐希)さん」と挙げる女性もいた。「浅野選手は数年前のワールドカップでの活躍で好きになりました」
試合後に、この試合でキレのあるスパイクで活躍していた山田に感想を聞くと、「(マレーシアに続いて、代表以外での海外での試合経験は?)楽しいっすよ。良い経験になります。台電公司には力のある選手が多くて、台湾で1位のチームだけあって強い」と話した。
今回はVリーグの日程の合間を縫った参加となって、高松らが参加できなかったが、今後もこういった形での海外との交流戦はもっとあっても良いのではと現地で感じた。
(取材、写真:大塚淳史)
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