2020-02-25 19:55 追加
V1残留の姫路。竹下佳江監督「ワンシーズン、選手が苦しみながら成長した姿が試合に出た」。経験を糧に次のステップへ
SV女子 / V女子
●竹下佳江監督

2日間とも非常に難しいゲームになると予想していました。選手たちが集中して、どうにか踏ん張ってくれて残留することができたと思います。ワンシーズン、選手が苦しみながら成長した姿がこの2試合に出たんじゃないかなと思っています。
――早速ですが、来シーズンV1を戦う中で強化していきたい点は?
竹下:シーズンが終わってすぐなのでわかりません。
――今日の試合前にはどういう話をされて臨んだ?
竹下:昨日3-0で勝てたのは非常に大きかったと思います。でも、今日を勝ちきることが一番だと。そのことはチームでも共有できていたので、とにかくスタートの入り、1セット目を特に意識して入ってもらいました。この1セット目を勝ちきれたことが今日の勝利につながったと思っています。

――監督としても選手としてもV1を経験されました。感じる違いは?
竹下:全て違います(笑)(監督は)決断しなくてはいけない、選手全体を把握しないといけない、スタッフとのコミュニケーションもしっかり取っていかないといけない。選手の時は自分のことをやっていればいい、結果が出ればそれでOKというところもありましたけど。立場も役割も変わり監督になってからずっと勉強させてもらっている現状です。
――対戦相手、群馬銀行の印象は?
竹下:V2で優勝している手堅さに加え、若くて高い能力のある選手が多いなと感じています。そういう中で経験豊富な石原(昭久)監督の指示を忠実に守ってプレーしているチームなんだなと思います。
――セッター堀込選手の評価を。かなりしんどい1年だったと思いますが。
竹下:本当にしんどかったと思います。ただそこは背負わないといけないポジジョンなので。彼女がワンシーズン通して得たものというのは大きかったと思います。チームのセッター同士で競い合ってさらに成長して欲しいなと思います。
――堀込選手に求めていることは?
竹下:シーズンに入る前に正セッター候補の選手が怪我をしてしまいました。堀込しかいないというところからスタートしています。気持ち的にもプレー的にも準備ができていなかったと思います。彼女がコートに入るにあたって、どう戦術を組んで行かないといけないかということを練りながら今シーズン戦ってきました。戦っていく中で彼女の中にも責任が芽生え、自分がやらなければチームとして機能しないということを理解し、プレーしていたと思います。

そういった中で彼女には厳しいことも言いました。セッター次第でゲームを左右するので中心にならなければいけないということ。「負けを背負える選手」じゃないですけど、そういう強さを持って欲しいという思いもあります。身長の低い選手がこの世界で生き残っていくには通らないといけない道だと思います。まだ甘いなと感じてはいますが、組み立ての部分では最初苦しんでいたところからどういう風に選手を活かしていくべきなのか選択を少しずつできるようにはなったのかなと思います。これからは怪我人も復帰します。本気で生き残っていきたいのか、というところを彼女は問われると思います。
――自身と重なる部分も?
竹下:彼女は彼女。別物だと思うんですよ。やっぱり比べられがちなんですけど。彼女にはこれからいっぱい経験して、本当にこの世界で生き残っていきたいという覚悟を見せて欲しいなと。そうでないとコートに立つことはないかもしれない。(そういう世界)ですよね。
――身長も竹下監督と一緒くらい?
竹下:そうですね。でも、そのくらいですよ、重なるのは。だってジャンプ力が違うでしょ。もう私は跳びませんけど(笑)

取材・撮影 堀江丈
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