2020-04-15 12:32 追加
コッパ・イタリア決勝戦ゲームレポート チヴィタノーヴァvsペルージャ シモン「ペルージャは素晴らしいチームで、スーパーな試合になった」
コッパ・イタリア決勝
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コッパ・イタリア2019年ファイナル。大会2日目の日曜日にはスーパーリーガカテゴリー決勝戦の前に、セリエA2/A3カテゴリーの決勝戦も行なわれた。結果は以下のとおり。
A2/A3決勝
ベルガモ – ブレシア
3-2(25-21, 22-25, 25-21, 25-27, 15-13)
MVP: OH6ドーレ・デッラ・ルンガ(ITA)(ベルガモ)
決勝
チヴィタノーヴァ – ペルージャ
3-2(21-25, 25-23, 25-23, 34-36, 15-9)
MVP: OH5オスマニー・ユアントレーナ(ITA)(チヴィタノーヴァ)
決勝戦は3年連続の同カードによる対戦。チヴィタノーヴァは3大会ぶり、ペルージャは3年連続の優勝を狙う。スターティングメンバーは以下の通り(P1から)
チヴィタノーヴァ
OH9レアル(BRA) MB13シモン(CUB) S14ブルーノ(BRA) OH5ユアントレーナ(ITA) MB1アンザーニ(ITA)
OP11リフリツキ(LUX) L17バラーソ
ペルージャ
OH10ランザ(ITA) MB2リッチ(ITA) S15デチェッコ(ARG) OH9レオン(POL) MB18ポドラスチャニン(SRB)
OP14アタナシェヴィッチ(SRB) L13コラチ(ITA)
第1セットはチヴィタノーヴァのサーブからスタート。まずはレオンが2本連続でスパイクを決めるとユアントレーナも負けじとスパイクを2本連続決めるエースの打ち合いに(2-2)。その後はお互い一歩も引かず競った展開に。しかし中盤レオンの2本サービスエースを含む3本のブレイクに成功したペルージャが抜け出す(12-16)。チヴィタノーヴァはS3デフルスト(BEL)とOH2コヴァル(ITA)を二枚替えで投入し(17-19)、ユアントレーナのスパイクなどで1点差にするが(19-20)、その後はペルージャが再び走り、最後はランザがハイセットを打ち切りこのセットを取る(21-25)。
第2セットも出だしからサイドアウトの応酬が続くが、チヴィタノーヴァがシモン、ユアントレーナのスパイクで中盤抜け出す(15-12)。しかしペルージャはレオンのスパイクなどで1点差にすると、OH17プウォトニツキー(UKR)、OH6タット(EST)をリリーフサーバーとして続けて投入し、リッチがユアントレーナを止めるなどして逆転に成功(21-22)。しかしユアントレーナの2本スパイク(24-23)、そして最後はリフリツキがレオンをシャットアウト(25-23)。
第3セット。序盤にセッターブルーノがキレのあるスパイクを決めると会場を沸かせるも(6-6)、レオンがスパイクや127km/hのサーブでエースを奪うなどしてペルージャが連続ブレイクに成功する(8-11)。しかしこのセット好調のレアルのスパイクや連続ブロックですぐさまに逆転を許す(14-13)。更にシモンのとユアントレーナで点差を広げ(18-15)、ペルージャもルッソのサービスエースなどであと一歩まで迫る(18-17)。しかしブルーノの好セット、代わって入ったディアマンティーニのサーブでまたつき離す(23-19)。ペルージャはプウォトニツキーとルッソを投入するも、ユアントレーナのスパイクでチヴィタノーヴァがこのセットを締めた(25-23)。
第4セット、ペルージャはランザとポドラスチャニンに代えプウォトニツキーとルッソをそのままスタートから起用。チヴィタノーヴァもアンザーニに代えてディアマンティーニを起用した。レオンのスパイクとアタナシェヴィッチのブロックでペルージャがまず抜け出すも(14-11)、すぐさまレアルのサービスエースなどでルーベが追いつく(15-15)。そして20点差以降レアルが爆発し、スパイクで3連続得点でチヴィタノーヴァがマッチポイントを握る(24-22)。これで勝負が決するかと思われたがペルージャがルッソとプウォトニツキーのスパイクでなんとか凌ぐ(24-24)。ここから手に汗握るデュースが続く。アタナシェヴィッチのブロック(25-24)、ユアントレーナのスパイク(25-25)、リフリツキのブロック(30-29)、レオンのスパイク(30-30)、ユアントレーナのスパイク(34-33)、シモンがサーブミス(34-34)。ここでペルージャのサーバーはプウォトニツキー。彼が勝負を決めた。彼のパワフルなサーブは相手レシーバーを崩し、直接返ってきたボールをレオンが叩き込み(34-35)、2本目は崩れたレシーブからのハイボールをペルージャがシャッタアウト(34-36)。
運命の第5セット。チヴィタノーヴァがシモンのサービスエースから1点目を奪うと(1-0)、もうあとはレアルがスパイクにブロックに大車輪の活躍。コートチェンジを4点差で迎える(8-4)。ペルージャもプウォトニツキーがスパイクで奮闘するが点差は縮まらず(10-6)、ランザとポドラスチャニンをコートに戻したが時すでに遅く、最後はレアルのスパイクがアタナシェヴィッチの手を弾いてゲームセット(15-9)。チヴィタノーヴァが3大会ぶり6度目のコッパ・イタリア優勝を果たした。
●選手コメント
勝利できたのでとてもうれしいです。ペルージャは素晴らしいチームで、スーパーな試合になりましたが、自分たちは全力を尽くし、その結果勝つことができました。それこそ1番大切です。自分たちは明日チャンピオンとしてホームに帰れるのですから。
カミル・リフリツキ(チヴィタノーヴァ)
19
この試合は最もレベルの高い試合だったと思います。ペルージャは素晴らしいチームで、特にアウトサイドの選手がすごかったですが、結果的に自分たちは勝利できました。
もちろん時にこういうことは起りえます。自分たちも決して悪くはなかったです。ただ相手がコート上で発揮したことの方が優れていたのか…なんと言ったらいいんでしょうか。これがスポーツなのでしょうね。
なお大会MVPは決勝戦でチーム最多の28得点、アタック決定率63%で優勝に大きく貢献したユアントレーナが受賞した。
大会MVPに輝いたユアントレーナ
今年のコッパイタリアも、記録的にも内容的にも世界最高峰リーグの決勝戦にふさわしい素晴らしい試合であったことは言うまでもない。
取材・写真:堤敏樹
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