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インタビュー

2020-05-12 08:00 追加

石井優希インタビュー(後編)「キャプテンとして悩んだ時期もありましたが、周りの方々の支えで前に進むことができました」

石井優希インタビュー(後編)

SV女子

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、「ステイホーム」で自粛生活を続けているバレーボール女子V.LEAGUE DIVISION1の久光製薬スプリングスのエースで日本代表の石井優希選手にオンラインインタビュー。後編ではキャプテンとして戦った2019-20シーズンの振り返りや心の葛藤、自身の変化や成長について語ってもらった。

──コロナ拡大防止のため国内外の大会が中止になり、Vリーグ後、試合ができないままシーズンが終わってしまいました。振り返って、今どんなふうに感じていますか。

石井優希(以下、石井):昨シーズンは本当に結果が出なくて、ずっと決勝の舞台で戦ってきたからこそよけいに勝てないのが苦しかったです。7位という結果で終わってしまって本当に悔しい思いと、もっとできたという思いと、キャプテンとして、一人でできることは限られているかもしれないですが、その中でもっともっとチームを鼓舞していかないといけない立場だったなという反省もあります。自分の弱さも出たシーズンで、それがわかったシーズンでもありました。だからこそ、キャプテンを経験したことも今後に活かさないといけないと思います。活かすためにキャプテンを引き受けたので、今後どういう立場になるかわかりませんが、キャプテンのつらさや重要さをわかったことで、年齢も含めて自分にできることが増えていくと思うので、もっともっとやらないといけないと感じています。

Vリーグが7位で終わって、チームとしては天皇杯・皇后杯(全日本バレーボール選手権大会)と黒鷲(黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会)でリベンジというか、そこで勝ちたいという思いはありましたが、コロナで試合が中止になってそのチャンスがなくなってしまい、みんな残念な気持ちを持っていると思いますが、Vリーグが開催されることになったら、次のシーズンのリーグが開幕されたら出だしからいいスタートが切れるようにしたいと思います。

──個人的にも苦労したり悩んでいたようにも見えました。

石井:それまではキャプテンという責任がなかったので、自分のことを中心に考えて自分のコンディションが上がるようにやってきたんですが、キャプテンになって、それだけじゃなくてチーム全体のことを見ないといけないと思った時に、自分のコンディションも上がっていない、チームも勝てない、そんな状況で、プレーで引っ張るのではなく、『自分の調子が悪くてもチームが勝つならそれが一番』という考えに切り替わってしまっていました。だからスタメンを外れてベンチに控えている試合もありましたし、なんかそこはちょっと考えがずれていたなと今は思っています。チームが勝つことは大事ですが、そこで自分が逃げるんじゃなくて、自分がプレーでこのチームをなんとかしないと、という考えでコンディションを上げていかないといけなかったと振り返ってみて思います。

──とてもつらい時もありましたね。試合後や会見で涙を流すことも。どう気持ちを切り替えていったのですか。

石井:本当にあの岡山シーガルズ戦(昨年の10月26日)、日立リヴァーレ戦(同11月2日)、NECレッドロケッツ戦(同11月3日)の3連敗が一番きつくて本当に心がズタボロで、その後も1勝したけどまた負けて、なかなか連勝できない状況で正直、心も落ち着いていなくて、いろいろ考えてしまい、考えただけですぐ感情が出てきたり……悩んでも仕方がないけど、どうやって勝てばいいんだろうと迷想していました。どうやって吹っ切れたのかはわからないですが、でもチームの選手やスタッフがすごく支えてくれて、声をかけてくれたりアドバイスをくれたりして、そういうみんなからの言葉や、日本代表の中田(久美)監督からLINEでメッセージをいただいたこともあり、いろんな人の支えで前に進むことができたと思います。

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