2020-06-30 07:30 追加
ヴォレアス北海道、2020-21シーズンもV2「決意」 シーズン報告会を実施
V男子
V・チャレンジマッチ開催要望に関する推移
ヴォレアス北海道の降旗雄平GMは席上、V・チャレンジマッチ開催要望に関するVリーグ機構とのやりとりの詳細を説明し、その結果として、2020-21シーズンも引き続きV2リーグで戦うことを報告した。
2019-20シーズンのV2リーグ男子では唯一、V1リーグへ参入可能なS1ライセンスを有していたヴォレアス北海道は、V1リーグ下位チームとの入れ替え戦にあたる、V・チャレンジマッチ(3/14-15、日本製鐵堺体育館での開催が予定されていた)への出場権を得ていた。しかし、開催予定1週間前の3月9日、Vリーグ機構は、新型コロナウィルス感染拡大に伴いV・チャレンジマッチ開催を中止とし、V1-V2間の入れ替えを行わない旨を発表した。この発表を受け、ヴォレアス北海道はVリーグ機構に対し、V・チャレンジマッチの開催、もし開催が困難な場合は、特例措置として2020-21のV1リーグを11チームに拡大する旨の緊急要望書を提出していた(→関連記事)。
ヴォレアス北海道は、3月11日に提出したV・チャレンジマッチ開催要望書へのVリーグ機構からの返信を受け、4月2日に、理事会の議事録および会議資料、中止決定プロセス詳細開示要望書および2558名分の電子署名を提出している。この要望書については4月22日に行われたVリーグ機構の理事会にて協議され、25日にVリーグ機構からヴォレアス北海道に回答書が届いた。回答書ではこれまで決定された事項に変更はないこと、特例措置については合理的な理由の提示をすることを求めているとしているが、文面は関係者以外には非公開とされている。この時点で事実上、ヴォレアス北海道はV・チャレンジマッチ延期開催要望を断念し、チームはシーズンオフに入った。
昇降格制度の重要性をアピール
昇降格制度は、自チームの利害のみならず、オープンリーグであるVリーグ全体の活性化やファンの熱量を高める上で重要であり、2019-20シーズンのように不測の事態でリーグが打ち切られた場合の昇降格制度の運用を明確化すべきであるとして、ヴォレアス北海道は5月に入り、昇降格制度に関する条項の見直し(追加事項設定)、2020-21シーズンのヴォレアス北海道所属カテゴリに関する再検討を求め、Vリーグ全チームに働きかけるよう提案した。提案に際してはVリーグ機構・ヴォレアス北海道双方の幹部および弁護士を交えたオンラインでの面談をおこない、理事会審議事項として機構からの承認を得た。5月20日にオンラインで開催されたVリーグ理事会において、池田憲士郎VOREAS,INC.代表がプレゼンテーションをおこなった。
理事会ののち、各カテゴリ(V1、V2、V3男子、V1、V2女子)ごとに行われる運営会議において、ヴォレアス北海道から全チームに対してのプレゼンテーションをおこない、リーグ昇降格についてのアンケート調査が行われることとなった。アンケートの原案はヴォレアス北海道が作成し、その後Vリーグ機構が内容を調整したうえで、ヴォレアス北海道自身を含む全チーム(参入予定3チームを含む49チーム)に配布された。リーグ打ち切りの自チームやリーグ全体への影響、打ち切りとなった場合の昇降格への対処、今回のヴォレアス北海道の位置づけをどうするべきであるか(V1、V2男子各チーム限定での質問)という内容であった。
アンケートは6月上旬に締め切られ、全チームからの回答があった。その後各カテゴリの運営会議において、アンケート結果が共有された。ヴォレアス北海道を特例措置としてV1へ組み入れ、V1男子を11チームとして運営する案に関しては、運営会議規程に則る4分の3を越える賛成投票がなかったため、6月24日におこなわれた理事会の議題となるには至らず、ヴォレアス北海道のV1昇格は正式に見送られた。
降旗GMはこの決定に関し、「Vリーグの中には、ヴォレアスのようなプロチーム、選手が企業に勤務しながらのクラブ型のチーム、実業団など、様々な形態のチームが混在しており、それぞれ異なる課題感がある。次のシーズン開幕を控えた時期でもあり、要望が受け入れられることは難しかった。現時点でプロチームは全体の中では少数派であり、合意形成の難しさを実感した。とはいえ、Vリーグの全チームと、昇降格制度の大切さについて共有し、議論のきっかけを作れたことへ一定の成果を感じている。アンケート結果を受け、次のシーズンはV2リーグで戦う、という『決意』を固めた」とコメントした。
なお、ヴォレアス北海道は2021-22シーズンも引き続きS1ライセンスを申請する手続きを進めている。ライセンス申請結果については、2020-21シーズン開幕と前後して、10月に発表される予定である。
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