2020-07-05 20:00 追加
サフィルヴァ北海道 上杉徹監督就任会見(全文)
V男子
――北欧へ渡って選手および指導をされたきっかけ、また、北欧で得た経験についてお聞かせください
上杉監督:わたしの指導者としての大先輩で、北海道出身の印東玄弥さん、という、現在トヨタ車体の監督をされている方が、当時(2009年)、ノルウェーの高校生を指導するというお仕事をされていました。わたしは、当時奈良のNBKドリーマーズ(現・奈良ドリーマーズ)でプレイしていましたが、30歳近くなって、プレイヤーとしては最後かな、いちど海外でバレーボールをしてみたい、という思いで、印東さんを頼って、海外でプレイ出来るチームはないか、ということを模索しました。その関係でノルウェーに行き、たまたま、ノルウェーにいたときに、デンマークのチームでリベロを探している、という話がありまして、トライアウトを受けさせてもらって、入団してプレーをしました。その後、ノルウェーでのコーチにはスポット的に携わりました。
その経験をどのようにコーチングに活かしたいかということにつきましては、北欧は大きな選手が非常に多いんですが、バレーボール自体があまりメジャーなスポーツではないので、大きいけど不器用、という選手が多い印象を受けましたが、印東さんのすごく細かい指導によって、不器用だった選手が、短期間で技術を身に着けていって、いい選手に育っていく、というのを何人も見てきました。その経験をもとに、サフィルヴァの選手も、高い技術を身に着けられるように指導していきたいなと思っております。

バレーボーラーとして大きな影響を受けた印東玄弥氏(手前)当時堺ブレイザーズ 2014年近畿総合
――指導者として印東さんに刺激を受けてきたこと、見習いたいことがあったら教えて下さい
上杉監督:印東さんに出会わなければ、僕は今ここにはいないと思いますし、指導者として受けた影響は本当に大きくて、最初に申しました、フィジカルが一番ベースだというところも、印東さんから学んだことだと思います。
更に、印東さんから見習いたいというか、すごいなと思うのは、バレーボールに対する情熱で、これは、日本でというか、世界で一番なのではないかなと、いつも見させていただいています。
――V1リーグへは何年で行きたいというような目標はありますか
上杉監督:クラブとしては「1年でも早く」というところだと思いますし、ここで「今シーズンV1昇格が目標です」と言いたいところではあるんですが、(V2)初参戦ということもありますので、現実的にいうと、まず上位に進出できれば、1年目としては良いのかな、と。その中で、チャンスがあれば、もちろん、優勝戦線に絡んでいく、というところは狙いたいと思いますし、リーグ戦を通して成長していってもらいたいと思いますし、リーグが始まったときよりも最後になったときに強くなって、やっかいなチームになった、という風に、相手チームから思われるような、成長していくようなチームになっていきたいなと思っています。
――V2リーグにはヴォレアス北海道がいて、北海道2チームとなりました
上杉監督:同じ北海道ということで非常に盛り上がるのではないかと個人的には思っています。ヴォレアスさんは昨シーズンV2で2位でしたし、我々としてはぜひターゲットにしたい相手だと思っています。今は、順位的には、我々のほうが下なのかもしれませんが、同じリーグでやる以上は、倒していきたいと思っています。

トライアウトで鋭い視線で参加者の動きをチェックする
――北欧でプレイ、指導した経験から、サフィルヴァの選手たちに、我慢強く、粘り強いといった『北国気質』のようなものを感じるところはありますか
上杉監督:先週土日の練習の中で何人かの選手と話をさせてもらった中で、強い第一印象として感じたのは、すごく、純粋、というか、スレてない、と言いますか。これは北海道の人の気質のひとつなのかな、と思ったんですが、悪く言えば、あまり外の世界を知らないという感じなのかな、とも時々思いました。それは悪いことかどうかはわからないんですが、すごく、まっすぐ、物事を見ているひとが多いんじゃないかなと思っていますので、そのまっすぐさを、バレーボールにぶつけて行ってもらえたらと思います。
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