2020-07-05 20:00 追加
サフィルヴァ北海道 上杉徹監督就任会見(全文)
新監督就任会見全文
V2/V3 男子
7月2日、札幌市内でおこなわれた、V.LEAGUE DIVISION2(V2)男子・サフィルヴァ北海道新体制発表記者会見での、上杉徹監督就任に際しての会見全文をお届けする。
![](http://vbm.link/v/wp-content/uploads/2020/07/20200702-IMGP5857.jpg)
上杉徹・サフィルヴァ北海道監督
【監督就任コメント】
2020-21シーズンより、サフィルヴァ北海道の監督に就任いたします、上杉徹です。
サフィルヴァ北海道は、今後、日本のバレーボール界を大きく変えていくクラブになっていくと認識しております。そのようなクラブから、監督の経験のない私に、監督としてのオファーをいただいたということは、身に余ることであり、非常に大きな責任を感じております。
これから、クラブに関わる方たちとともに、このチームを強くして、日本のバレーボール界で、このサフィルヴァ北海道というチームの地位をどんどん上げていけるように、邁進していきたいと思いますので、今後とも宜しくお願いいたします。
【質疑応答】
――目指すバレーボールのスタイルおよび、短期的・長期的な展望について、お聞かせください
上杉監督:わたしが目指しているバレーボールにおいては、フィジカルをどこまで高めるか、ということを最も重要視しています。そして、鍛え上げたフィジカルを最大限発揮した、超攻撃的なバレーボールを展開していきたいと思っています。
先週末(6月27-28日)、選手に初めて会いまして、キックオフミーティングでも選手に話をしているんですが、フィジカルレベルを今から1段階、2段階急に上げていくのは、短期間で出来ることではないので、まず、複数年そういうことを継続して、今いる選手のフィジカルレベルを最大限にと目指していきます。
3ヶ月後にはリーグ戦が開幕する、という状況ですので、短期的なところといたしましては、夏場トレーニングを積むとともに、ボール練習の中では、スキルやつなぎのプレイの強化をしっかりしていきたいなと思っています。
イメージとしましては、前アルゼンチン監督のフリオ・ベラスコ氏がナショナルチームを率いた頃のような、そんなに大きくなくても、世界のスーパースターがいなくても、うまさと粘り強さでブラジルやイタリアといった強豪国と互角に渡り合っていたような、見ていてワクワクするようなバレーボールを、このリーグでは展開していきたいと思っています。そして、そういうことを身に着けつつ、さらに長期的には、大きくて、パワフルで、うまい選手をどんどん育てて、V1昇格へ、というのが、今わたしが描いているビジョンです。
――辻井部長に伺います。新体制にあたり、上杉監督のどのようなところに魅力を感じて新監督のオファーをしましたか
辻井淳一部長:堺ブレイザーズのコーチを退任するとわかったときにアプローチしました。わたしたちはまだ出来たばかりのチームで、去年からVリーグに参戦したんですが、まだまだ戦力的にも「クラブチームの延長」というところがありました。その中で、(上杉監督は)Vリーグの経験のある方で、まだまだ若い、これからの北海道を盛り上げてほしい、ということで、情報を収集しまして、アプローチさせていただきました。
――監督として、先週土曜日(6月27日)に初めて練習をご覧になって、どんなことを感じましたか
上杉監督:土曜日は個人撮影があったり、日曜はトライアウトだったりで、正直、今まで在籍している選手の練習はほとんど見ていないので、今、どういう選手がいて、どういうキャラクターで、どのくらいの戦力なのか、ということは、まだあまり把握できていないのが現状です。
ただ、練習前のちょっとした時間とかに選手の様子をうかがっていると、みんないっしょの空間で固まっていたり、選手同士のつながり、絆は非常に強いのかな、と思いました。今は北海道出身の選手が大半ということですので、北海道が好きで、バレーボールが好きで、という選手が集まってくれているのだろうな、とは感じています。
――監督として、選手たちをどのように導いていこうと思っていますか
上杉監督:現状では、選手はほぼ全員、バレーボール以外の仕事をしながら、平日の夜や、土曜日曜など仕事が休みの日にバレーボールをする、という環境です。わたしも選手としてそういう環境でやってきましたので、その大変さ、というのはよくわかっているつもりです。
ただ、でも、強化はしていかなければならない、という、そのはざまで、みんなそれぞれ揺れると思うんですが、我々はV1に行くという目標を持っている以上は、犠牲、というのかどうかはわからないですが、いろいろな制約も出てくる中で、それでもやらなければいけない、というところだと思います。簡単に言うと、プロ意識、というのを、少しでも選手に持ってもらえるように、アドバイス、コーチングしていけたらいいなと思っております。
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