全日本バレー、Vリーグ、大学バレー、高校バレーの最新情報をお届けするバレーボールWebマガジン|バレーボールマガジン


ボシュロム アクアロックス

バレーボールマガジン>会見・コメント>男子日本代表・中垣内祐一監督囲み取材(全文)「大学生にとって石川祐希は神様のような存在。ともにプレーできて、目が輝いていた」

会見・コメント

2020-07-15 16:33 追加

男子日本代表・中垣内祐一監督囲み取材(全文)「大学生にとって石川祐希は神様のような存在。ともにプレーできて、目が輝いていた」

全日本代表 男子

【質疑応答】

――合宿中、これまでと違う環境に苦労されている点は?

中垣内:やはり、この時期にこの合宿をやるというのは、普段よりも大きな責任を持つというふうに考えています。選手のコロナリスクをいかに減らすかに腐心しているところです。通常、我々が関与しないような行動にも注文を入れる、制限をかけているといったことです。

――年内の国際大会が中止となり、試合がない期間に特に意識して強化したいと考えることは?

中垣内:頭ではわかっていても、実際に大きい選手と対峙してみると、その違いというのは大きいですね。やってみないと学べないことが非常に多く、常々練習で、たとえば大学生が自分のチームでは通用するプレーをして安心していることも多々あるかと思います。では、それがブラジルの前ではどうだったか? ロシアのサーブに対してはどうなのかと、常に強い外国のライバルチームの選手のプレーをイメージしながら練習をしてもらいたい。そういったことを選手にも要求します。たとえば、髙橋がAクイックを決めたとして、常に前にムセルスキー選手がいてブロックをしているようなイメージを持って練習してもらいたいと強く思っています。

――東京五輪へのプラス1年に対して、ポジティブに捉えられている面は?

中垣内:日本だけではありませんが、若い選手が多いイコールまだ伸びしろが大きい。そこに1年加わるということは、当然ながら、我々にとってはプラス面でしかない。伸びしろを十分に使いたいと思っています。

――ベテランの清水邦広選手のチーム内での役割、東京五輪に向けて期待することを教えて下さい。

中垣内:これまでも言ってきましたが、ベテラン、若手というのは正直、コートの上では関係ないと思っています。パフォーマンスをするか、そうでないかという違いで、やはり、彼にはこれまで培ってきたテクニックなどをコートの上で存分に発揮してもらいたい。その中で今後、しっかりとライバル争いに勝っていく必要があると思っています。彼は非常に真面目な選手ですし、我慢強い、辛抱強い選手ですが、そういったものを若手の選手にどんどん見せて、背中で引っ張っていくような選手になってほしい。というか実際そうなのですが、彼にはそういうことを期待しているし、プレーヤーとしてもこれまで以上の頑張りでライバル争いに勝っていってもらいたいなと思っています。

――コロナ感染対策での取り組みについて。

中垣内:まず、抗体検査、PCR検査を全員が受け、陰性という結果を持って、こちらに集合しています。それから、練習開始前にはすべてのボールを殺菌消毒します。それから、床も殺菌します。館内にいる時のマスク着用は当然でありますが、他競技の選手と接するのも極力少なく、それから、普段、館内を歩く時もなるべく触れるところが少ないように。また、普段、何気なく手を目や口に持っていったりしますが、そういったこともしないように。行動で気をつけていくこと、ルールとしていることはそういったことです。それから、外出も当分はこの近くのコンビニやドラッグストアにしか出てはいけないと制限しています。当然のことながら、都心には出て行かない。夜の居酒屋にも行きませんし、電車、バスでの移動も、合宿当初は禁止していました。あとは体温をきっちり測ることですね。1日2回測って、きちんと管理しています。

――東京オリンピックの開催可否がいまだに議論される中で、モチベーションを保つために選手とどのように話し合っていますか?

中垣内:我々はオリンピックがあるかないかという議論は、現時点では頭の片隅にもなく、あることを前提にそれに対して何ができるかということに100%集中するという方針です。ですから、我々の練習は、来年いいパフォーマンスをするためだというふうに選手には何度も言っていますし、あるかないかという選択肢は頭の中にはありません。

――第一陣のメンバー、大学生と石川選手、古賀選手の合宿時の印象は?

中垣内:石川は自粛期間中に練習の機会はあったものの、あまりいい形で練習できていなかったようです。また、大学生も大学での練習は全くできてなく、母校やスポーツジムなどに行っていたと聞いています。そのため、どんな状態で合宿がスタートするのか不安もありましたが、いざスタートしてみると思っていたほど悪い状態ではなく、すんなりとスタートできました。同時に、大学生3人にとってみれば、石川というのは神様というか、自分が登りたい山、ついていきたい背中なんですよね。その選手とともにプレーできるというのは、もう大学生の目が輝いていて、他の誰が言うよりも石川の動きに注目してたし、言葉に耳を傾けたし。そういうふうなやりがいというのか、すごく感じてやってくれていたように思います。一方で石川も、若干のお兄さん気質を発揮してくれて、先輩としての後輩に対するアドバイス等も積極的にしていたと思いますし、小グループでしたが、いい合宿だったと感じています。
古賀はなかなか練習環境に恵まれてなくて、合宿開始時には技術的にも体力的にもレベルダウンしてるなという印象でしたが、非常によく頑張ってくれまして、ある程度の、問題ないところまで戻っていると感じています。

――現在の合宿参加メンバーは17名ということですが、柳田主将など参加していない選手について。

中垣内:柳田については、ドイツリーグが早期に中断して、ヨーロッパから帰ってくる時に、国内での所属がサントリーに決まるまでなかなか動く機会に恵まれなかった。彼の特徴として、動けるパフォーマンスを発揮するために準備期間が必要なタイプで、体づくりを含めて、なかなか満足に行えてこなかったということで、合宿に入るには時期尚早だろうというふうに考えています。

ほかには清水、深津(英臣)なども来ていません。古賀は第二子が誕生するということで、今は一旦チームを離れています。深津は秋にVNLがあるのであれば当然選んで、ここで合宿しているメンバーだと思っていますが、一度VNLがなくなって、若手の強化をしっかりしたいということで、大宅(真樹)を呼んでいます。清水も同様です。深津も清水もベテランですから、自分の調整方法は熟知しておりますし、チームに任せておいても何ら問題はないと考えています。一方で同じベテランの福澤(達哉)を呼んでいるのは、フランスでプレーしていた関係で3月、4月と合流していないので、一旦呼んでプレーを確認し、チーム作りに加わってもらっているためです。

――大学生の選手、特に初選出の髙橋選手や大塚選手のプレー面や姿勢などで、前回の第1回国内合宿からの違いを感じる部分はありますか?

中垣内:姿勢の違いという意味では、第1回合宿から大きく変わっているとは思いません。ただ、前回の合宿で課題だと言われたことに積極的にトライするようになっています。なので、前回よりも技術的に進歩の見える選手が多いですね。それから、パワーアップを果たしてる。特に大塚なんかはパワーが課題でしたが、この合宿に入ってきてからパワーのあるスパイクを見せる時が出てきています。これもひとつの進歩だと思います。
強いジャンプサーブやジャンプフローターに対してのサーブレシーブは大学ではなかなか経験できないものですから、ここでの技術的ギャップというのは少し感じているんだろうなと思います。

――海外遠征に早く行きたいということですが、Vリーグ期間中に実施する可能性は? 
また、海外勢との試合の機会がなくなることにより、海外勢との試合感覚を忘れないために工夫していることはありますか?

中垣内:正直、このコロナの問題がどうなっていくのかということについては注意して見ているところですが、このVリーグ期間中に海外に行くのは厳しいのではないかというふうに思っています。
選手の多くはいろいろな経験をしてキャリアを積んでいますので、日々、自分の練習のビデオを繰り返し見て、自分のプレーを自分で評価、確認しながら、次の日に入っていくという作業を毎日繰り返しています。彼らが頭の中で海外勢との対戦機会がないことを埋める努力を多々行っているところではないでしょうか。

――8月2日のリモートマッチ(紅白戦)にどんなことを期待していますか?

中垣内:今いる選手が怪我なくプレーしてくれるということがまず一番ですが、まずは今年、なかなか試合の機会がなくて、応援してくださる皆さんも(代表チームが)一体どうなってるんだろう?と気になっているのではないかと思います。そんな中で、選手は元気にやっているぞ、上手になっているぞと、こういったところを皆さんと共有したいというふうに思っています。一方で、単なる見せ物だけにするのはもったいないので、我々もいい練習にしないといけない。カメラの向こうに多くの方々の目があるということを想定しながら、会場の雰囲気を想定しながら、気持ちを高めて、普段の体育館でやっている練習とは違う雰囲気を自分たちで作り出して臨む必要があると思っています。

――合流時に頭を抱える状態だったという話でしたが、具体的にどのような様子でしたか?

中垣内:たとえば、ついこの前、4月の頭までだったら問題なく届いた、あるいはローリングできたであろうボールに全く足が動かずに、届かない。当然ながら決まっているプレー、たとえば、ブロックアウトができたプレーでそのままブロックによってシャットアウトされる、アウトにしてしまうなど、「あれ? こんな下手になるかな?」というくらい、最初は技術的にも体力的にもレベルダウンしていましたね。さすがに数日間の間である程度のところまではスッと戻りました。

>> 会見・コメントのページ一覧へ戻る

同じカテゴリの最近の記事

コメント

Sorry, the comment form is closed at this time.

トラックバック